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【最新住情報ニュース 第74回】浴槽内での溺死など家庭内事故を防ぐ住まいづくり

2016/2/4(木)

住宅ジャーナリスト 山下和之の最新住情報ニュース

浴槽内での溺死など家庭内事故を防ぐ住まいづくり

1月下旬、消費者庁が「冬場に多発する入浴中の事故にご注意ください!」という注意喚起情報を発信しました。

下のグラフでも分かるように、家庭の浴室で溺死する人が年間5000人近い水準に達しています。特に、冬場には居室と浴室の温度差が大きくなり、ヒートショックを起こして心筋梗塞、脳血管障害などで倒れ、亡くなってしまうことが多いのです。そのため、消費者庁では、

➀入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
②浴室は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にしましょう
③浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
④アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控えましょう
⑤入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらいましょう

とアドバイスしています。特に、➀の住宅内の温度差の解消が重要といわれています。住まいの断熱性を高めて、室内の温度差を少なくすれば、浴槽内での溺死のリスクは小さくなり、かなりの確率で家庭内事故を防止できるはずです。

こうした対策の効果の例として、交通事故による死者数の推移を挙げることができます。グラフにもあるように、クルマの安全性の向上に加えて、シートベルトやエアバックの普及などによって、死者数は年々着実に減少しています。対策を講じれば、事故死は防げるわけです。住宅についても同じではないでしょうか。

たとえば、断熱性能の高いスマートハウス、ゼロエネルギー住宅などは、高断熱・高気密によって住まいのなかの温度差が格段に小さくなります。ヒートショックのリスクが低減、家庭内事故を未然に防ぐことができます。

これから住宅の建設、建て替えを考えているのであれば、ぜひとも断熱性能の高いゼロエネルギー住宅などにしたいものです。

家庭内溺死者数と交通事故死者数の推移(単位:人)

160204

資料:家庭内の溺死者数は厚生労働省『人口動態調査』、交通事故死者数は警察庁『ホームページ

著者

山下和之(やました・かずゆき)
新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研パブリッシング)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。
住宅ジャーナリスト・山下和之のよい家選び
『Business Journal』(企業・業界)に記事連載
◆読売新聞東京本社版『すまい×すまう』(月1回木曜朝刊)執筆・監修

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