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【最新住情報ニュース 第91回】競争激化で住宅ローンの疾病保障特約無料が広がる

2016/6/16(木)

住宅ジャーナリスト 山下和之の最新住情報ニュース

競争激化で住宅ローンの疾病保障特約無料が広がる

マイナス金利導入以降、住宅ローン金利の低下がやみません。引き下げ競争が過熱して極限まで低くなった結果、金利以外のサービスや付加価値面での競争が拡大しています。

その典型が疾病保障付き特約の無料化。がんや脳卒中、心筋梗塞の三大疾病特約、糖尿病などの成人病を加えた七大疾病特約、八大疾病特約などがあります。仕組みは各社によって微妙に異なりますが、たとえばがんと診断されたときには、一定の免責期間後にその時点でのローン残高相当の保険金が下りて、残高がゼロになるという仕組み。現在はグラフにあるように約9割の金融機関がこの疾病保障を実施しています。

これは、団体信用生命保険の特約として加入するもので、通常の団信は保険料の上乗せがないのに対して、この特約に加入すると0.2%などの上乗せになるのがふつうでした。

ところが、住信SBIネット銀行のように、八大疾病まで無料とするところが登場。それを追うように地方銀行、信用金庫などの一部に上乗せゼロのところが出てきました。

実質的に金利0.2%の引き下げと同じことです。住信SBIネット銀行の変動金利型の5月の金利は0.568%。他のネット銀行などでは0.4%台のところもありますが、疾病保障が無料を考慮すれば住信SBIネット銀行の実質金利は0.368%という見方もできます。

疾病保障など不要と健康に自信のある人なら関係ないかもしれませんが、多少なりとも不安を感じるなら、金利にとらわれるだけではなくこうしたサービス面もシッカリとチェックして、ほんとうにどこが得なのかを確認する必要がありそうです。

疾病保障付きローン実施の有無(単位:%)

資料:国土交通省『平成27年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書』

著者

山下和之(やました・かずゆき)
新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研パブリッシング)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。
住宅ジャーナリスト・山下和之のよい家選び
『Business Journal』(企業・業界)に記事連載
◆読売新聞東京本社版『すまい×すまう』(月1回木曜朝刊)執筆・監修

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