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【最新住情報ニュース 第92回】家庭用蓄電池がいよいよ本格普及時代へ

2016/6/23(木)

住宅ジャーナリスト 山下和之の最新住情報ニュース

家庭用蓄電池がいよいよ本格普及時代へ

太陽光発電パネル、家庭用蓄電池、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の三種の神器ともいわれます。現在、国、業界あげてZEHの浸透につとめており、注文住宅や建売住宅ではこの三種の神器の早期の定着が期待されています。

しかし、家庭用蓄電池についてはなかなか普及が進んでいませんでした。1台百数十万円から200万円以上する価格がネックになっているのです。それが、量産化による価格低下で本格普及のときを迎えそうな情勢になっています。その背景をみてみると――。

ひとつには、太陽光発電の余剰電力の買取価格の引下げで、電力会社に売電するより蓄電しておいて、夜間太陽光発電が発電できないときに使用したほうが得策と考える人たちが増えそうな流れになっている点が挙げられます。

それを見込んで、蓄電池メーカーでは価格の引下げを動きを加速させているのです。たとえば、大手ハウスメーカー系のエリーパワーは、この夏にも従来品の半額となる90万円以下の製品を市場投入する予定で、京セラやパナソニックも軽量小型化、容量の増加の一方で価格の引下げが可能な商品の開発を急いでいます。

いまひとつ、経済産業省が本格普及のために2017年度から新たな形の補助金制度を創設する計画を進めている点も後押し材料になりそうです。量産化→価格低下→本格普及→生産拡大→一段の価格低下といったスパイラルを形成するため、より安価な製品ほど補助金を手厚くして、業界の価格引下げ競争を促進する計画。今年夏にまとめられる2017年度予算の概算要求に盛り込み、2017年度から新補助金制度をスタートさせたい意向です。こうした時代の流れだけに、注文住宅を建設するときには、ぜひZEHにして家庭用蓄電池を設置していただきたいものです。

著者

山下和之(やました・かずゆき)
新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研パブリッシング)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。
住宅ジャーナリスト・山下和之のよい家選び
『Business Journal』(企業・業界)に記事連載
◆読売新聞東京本社版『すまい×すまう』(月1回木曜朝刊)執筆・監修

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