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【最新住情報ニュース 第101回】建築費が上昇一辺倒からようやく安定傾向に

2016/8/25(木)

住宅ジャーナリスト 山下和之の最新住情報ニュース

建築費が上昇一辺倒からようやく安定傾向に

長らく上昇一辺倒だった建築費に、ようやく一服感が出てきました。住宅メーカーの経営幹部からは、「建築費の上昇が止まって安堵している」という声が聞かれますし、マンション分譲の責任者からは、「やっと建築費の心配をしなくてもすむようになってきた」などといった声もあります。

各種のデータでも、それが明確になってきました。下のグラフは国土交通省が公表している建設工事費デフレーターの推移ですが、稀に上昇する月があっても、トレンドとしては横ばいから右肩下がりになっていることが分かります。また、建設物価調査会が調査している東京圏における建設資材の市況をみると、2016年8月は異形棒鋼から菅柱、鉄スクラップなどの15項目のすべてで価格が前月比横ばいか下落となっています。下落が6項目で、横ばいが9項目でした。今後の気配についても、「上昇」は鉄スクラップのみで、その他は横ばいから下落です。たとえば、「異形棒鋼」「H形鋼」など3項目が「下落」となっています。

さらに、住宅生産団体連合会が大手住宅メーカーの経営者を対象に実施している『経営者の住宅景況感調査』では、向こう6か月の住宅市場についてアンケートを行っています。そのうち、「資材価格の動き」については、「上がる」が3人で、半年前の調査の6人から半減しました。大勢は「変わらず」の14人であり、円高などによって建設資材は落ち着いているという見方が強いようです。

建築費が上昇しているとその動きが気になって、マイホーム計画を進めるのも何となく落ち着かないものですが、いまならジックリと腰を据えて相談できそうです。

建築費デフレーター(2006年基準)

160825

資料:国土交通省『建設工事費デフレーター』

著者

山下和之(やました・かずゆき)
新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研パブリッシング)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。
住宅ジャーナリスト・山下和之のよい家選び
『Business Journal』(企業・業界)に記事連載
◆読売新聞東京本社版『すまい×すまう』(月1回木曜朝刊)執筆・監修

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