値上げに次ぐ値上げ。料金明細を見るたび
に驚愕していたわが家。
高騰し続ける電気代、2023年6月には更なる値上げが
実施され改善の兆しは見えません。
また、これからの季節小さなお子さまのいるご家庭では
暑さ対策に冷房は欠かせず、
なかなか節電も難しい
かもしれません…。が、しかし!
- わが家では年間で16万円も
電気代が節約できています! -
電気代節約を
果たした筆者 田中さん
どうしてそんなに節約できたのか、実際のわが家の年間電気代も見ながら、真相に迫ってみましょう。
Act.1電気代高騰の要因と対策
電気代を高騰させた
主な2つの原因とその要因
エネルギー資源の高騰
ロシアーウクライナ問題による、火力発電に必要な液化天然ガスの価格高騰です。2022年3月頃から電気代が高騰し始めました。また、2011年の東日本大震災を境に原子力発電による発電量が減少、火力発電の発電量が増加しました。なお、2023年1月の発電量は全体の82.6%が火力発電であり、その内36.5%が液化天然ガスのため、この価格高騰が電気代高騰に影響してます。さらに、輸入しているものは円高が追い打ちに…。電気代の中の「燃料費調整額」という項目に反映されており、電気代の明細一覧に記載されているので、今後着目してみましょう。
再エネ促進賦課金の増加
再エネ促進賦課金とは、正しくは「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といい、電力会社が太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーを買い取るときに発生した費用の一部を、電気を利用する国民が負担するものをいいます。年々増加しており、2023年の5月から昨年の半額程度になりました。これまでの電気代高騰の1つの要因でしたが、今後1年間の電気代はやや低くなると見込めます。
高騰する電気代に、
わが家で行っている対策
- 電気を自給自足する、冷暖房に頼らない
設備を
住まいに整えることで対策が
できます!
-
太陽光パネル搭載
-
蓄電池搭載
-
全館空調システム
Act.23つの設備を備えた
わが家の実状
-
- ■田中さん
- ■奥さま
- ■お子さま(4歳)
- ■お子さま(1歳)
家族構成 -
- ■建築年:2021年
- ■蓄電池:8kWh
- ■2階建/各階約32.4坪
- ■全館空調システム
- ■太陽光パネル:8.1kW
- ■オール電化
スペック
設備はあるが、日々の節電に
気を遣って生活しています。
- 子どもがまだ小さいため、就寝時以外は
1階のリビングで過ごす。 - 全館空調システム搭載は常に稼働させてはおらず、
日中は1階のみ、就寝時は2階のみ稼働。 - 一階LDKには床暖房も備わっているが、
節電のため、代わりにホットカーペットを使用。
などなど
その結果、設備の有無と日々の
取り組みで
より電気代は大きく変わります!
わが家の太陽光発電による収支
2022年4月から2023年3月までの
買電/売電金額の合計をご紹介します。
年間買電金額の合計
197,263 円
年間売電金額の合計
165,696 円
差引実際に支払った金額31,567 円
- つまり、1年間で電気代を
16万円以上も
節約できた!
という
計算になります!
一般家庭平均と
わが家との光熱費の比較
以上を踏まえて、一般とわが家の
2022年の1年間の電気代を比較すると
-
一般家庭※
295,404 円
-
わが家の年間の電気代
25,350 円
2022年、一般家庭とわが家の
1年間にかかった
光熱費の差額270,554 円
※出展:総務省統計局「家計調査」
- 年間の金額を比べると、
圧倒的な差があります。
Act.3設備導入と現実的なお話
設備導入には、これだけの
費用がかかりました。
-
太陽光パネル&蓄電池
-
全館空調システム
- 総額4,100,000円
- 初期費用
- 1,300,000円
- 162,000円
- 年間売電額
- -
- 単純計算で25年以上
- 費用改修
- -
設備の初期費用だけで
総額5,400,000円
費用は高いし、回収するにも
時間がかかる…でも!
太陽光パネル・蓄電池には
こんなメリットがあります!
-
太陽光パネルと蓄電池は
日々の電気代を抑え、
初期費用の回収も見込める! -
停電時や災害時においても
電気が使えるから、
通常の暮らしをおくれる!
ハウスメーカーの特典や国からの
補助金制度を活用!
今だとこんな支援事業もあります。
- 「初期費用回収」に意識しすぎるのでなく、
「日々の支出を抑えられ、結果的に回収できた」
くらいで意識するのがいいでしょう。
Act.4電気を自給自足する
家の実現へ
今私が思うこと
現在は物価高の影響により生活費の支出が大きいので、住まいづくりにかける金額は大きな悩みどころ。太陽光パネル・蓄電池・全館空調システムは導入に初期費用がかかりますので、私なら坪単価を下げるために家そのものをコンパクトにしたり、プランを吟味して検討することになるでしょう。また予算次第では全館空調は採用せず、蓄電池の容量を上げて日々のランニングコストの削減に重きを置くかもしれません。
耐震性やアフターサービス、オプションなどを総合的に判断するためにも、住宅展示場を活用しながら複数のハウスメーカーを比較検討し、ベストな選択肢を見つけましょう。
高騰する電気代への対策は必須!
節約して快適な住まいを
実現するために
ここで紹介した電気代はわが家の事例です。そもそも太陽光と蓄電池を採用したのは、日々の電気代削減と災害時の備えが目的で、現状のところ導入結果には満足しています。しかし、各ご家庭それぞれ家族構成やライフスタイルは異なり、それに応じた理想の住まいの形はまさに十人十色。場合によっては太陽光と蓄電池が最適でないケースもあると思います。でも電気代対策について考えることはとっても大事!
住宅展示場では太陽光以外にもいろいろな住まいの節電アイデアが盛りだくさん!
暑い時期の今こそ電力を抑えながら涼しく快適な空間を体感してみましょう。
太陽光パネル設置義務化へ!
設置の際に国から補助金も!
東京都や神奈川県の一部では2025年4月より設置義務化が予定されています。全世界が「脱炭素」・「2050年カーボンニュートラルの実現」のために日々動き続ける中で、義務化の流れは全国に波及していくかもしれません。また設置の際には国からの補助金があります。
東京都や神奈川県の一部では2025年4月より設置義務化が予定されています。全世界が「脱炭素」・「2050年カーボンニュートラルの実現」のために日々動き続ける中で、義務化の流れは全国に波及していくかもしれません。また設置の際には国からの補助金があります。
まずは住宅展示場のモデルハウスで
最新情報をCheckしましょう!
筆者田中 龍
3年前にハウスメーカーで家を建て、妻と子ども2人(4歳と1歳)の4人暮らし。工学博士で、化学メーカー勤務の会社員。
■マイホームとお掃除のブログhttps://rikei-businessman.com/