2026.07.21
ウッドデッキの設置で後悔?デメリットやメリット、対策のコツを徹底解説
家から庭につながって広がるウッドデッキは、よそのお宅のものを見ているだけでも、開放的で気持ちがいいものです。
しかし、ウッドデッキを設ける際は事前に知識を持ち、ニーズに合わせて設計・施工しないと後悔につながってしまうことも。
本記事では、ウッドデッキの設置で後悔することやデメリットやメリット、対策のコツを解説します。住まいづくりの際の参考にしてください。
INDEX
ウッドデッキの設置で後悔する理由は?

この項では、ウッドデッキの設置で後悔する主な理由として、以下をご説明します。家族のニーズを検討するうえで目を通してみてください。
- 1. 使用頻度が思ったよりも少ない
- 2. 掃除やお手入れが大変
- 3. 木が腐ってしまう
- 4. 庭の動線の妨げになってしまいやすい
- 5. 使用するシーズンが短め
- 6. サイズを間違えてしまった
- 7. 人目が気になってしまう
①使用頻度が思ったよりも少ない
週末の朝食やブランチ、友人を招いてのバーベキューなど、楽しみに考えていたのに、実際は直射日光や虫が気になってあまり使っていないというケースが多くあります。
また、子どもの成長に伴って、使用頻度が減ってしまう例も。
屋外や半屋外の設備は、もともと年中使うようなものではないのですが、何らかのマイナスの要因があると、ますます使用が遠のいてしまいます。
日光を遮るものや虫よけなど、対策によって解決できる場合もあるでしょう。
②掃除やお手入れが大変
使用頻度が高くないのに、掃除や手入れに手間がかかるという意見もあります。面倒で放置しているという場合もありますが、放置はさらなる手間や出費を招いてしまうのです。
ウッドデッキの素材は人工木(樹脂製)と、天然木に分けられます。
天然木の場合、自然の風合いやぜいたく感がメリットですが、天然木製のウッドデッキは、水垢やホコリで汚れてしまうため、デッキブラシで定期的に水洗いをしなくてはなりません。
劣化や汚れが目立つようになると、使わない設備の仲間入りをしてしまうことになるでしょう。
広いウッドデッキは人目にもつき、維持の手間が大変なため、設ける際には掃除のことは事前に考えておく必要があります。
③木が腐ってしまう
天然木製のウッドデッキは木材の種類にもよって違いがあるものの、1~2年おきの再塗装をしない場合、木が腐っていきます。
DIYなどで部分的な補修をやってしまうケースもありますが、長い間放置しておいた場合だと、土台から腐って手のつけようがなくなってしまうケースも。ささくれてきて、ケガのもとになることもあるでしょう。
修繕よりも、全てつくり直す工事のほうが早いとなることもあるため、注意が必要です。
以下はウッドデッキ用のさまざまな素材について、メリット・デメリットなどの特徴をまとめたものです。
「何といっても天然木が一番」という声が根強くはありますが、別の素材もメリットが多いので、柔軟に検討するのも良いかもしれません。

④庭の動線の妨げになってしまいやすい
大きく広々としたウッドデッキは、それだけで開放感があり、気持ちの良いものですが、反面邪魔になることもあるでしょう。
「ウッドデッキがあるために庭の動線が制限され、庭の中での移動がしにくくなってしまった」という場合もありえます。
ウッドデッキを入れたために、玄関から戸外までの距離が長くなったり、歩きづらかったりするケースもあり、細かいことでも、毎日の積み重ねではストレスになることも。
これから家庭菜園などをする場合、ウッドデッキが庭のスペース自体を占拠している結果になるケースも考えられます。
以下は庭の活用方法のランキングですが、ガーデニングや家庭菜園が上位を占める結果に。
自宅で趣味を兼ねた食料自給は盛んになる兆しがあるため、今後庭を活用したい場合は、ウッドデッキの面積取りに要注意です。

⑤使用するシーズンが短め
寒冷地や雨の多い地域では、ウッドデッキを有効に使える日数が少ない場合があります。
「せっかく費用をかけて付けたのに、コスパが悪かった」という後悔例も。
屋外にあるウッドデッキは雨、風、日差しの強さ、寒さなどの影響を受けるため、使えない日がでてきます。
自宅のエリアについて気候を考慮するほか、ウッドデッキを備えた近隣の人に「どのくらいの頻度で使えるか。使いたくても使えない日がどのくらいあるか」などを聞いてみるのもいいでしょう。
また、使用する時間帯を工夫したり、屋根を設けたりすることで、利用度を増やすことができます。
⑥サイズを間違えてしまった
ウッドデッキのサイズをなんとなく頭の中で「◯m×◯mくらい」と決めてしまうのはとてもリスクが高いです。
事前に想定した用途に合ったサイズでつくらない場合、目的通りに使えないことがあります。
「物干しを想定していたのに、サイズが足りなくて家族1回分の洗濯物が干しきれない」というケースも。
一般的な4mの物干し竿で物干しするためには、最低間口で3.6m×奥行き1.2mほどの広さが必要です。
また、子ども用のプールを置くためには、フェンスなどの有無にもよるものの、間口が2~3m×奥行きで2mほどが必要となります。
用途をよくシミュレーションしたうえで、庭の広さとの兼ね合いも考えつつサイズを検討することが必要です。
⑦人目が気になってしまう
ウッドデッキは、その存在感で人目を集めやすいものです。「予想以上にお隣や外から丸見えで、気になって使えない」というケースも、ウッドデッキを使わなくなってしまう理由となるでしょう。
ウッドデッキの高さや場所、家からの角度によって、外から内部が見える範囲をチェックし、フェンスによる目隠しなど、考慮した設計をしましょう。
将来隣地や近所に集合住宅など高い建物が建てられる可能性も要確認です。
ウッドデッキは後悔だけじゃない!5つのメリット

この項では、以下のようなウッドデッキのメリットを、意外な面も含めてご紹介します。
- 1. 雑草対策になる
- 2. 庭の掃除が楽になる
- 3. 家と庭の段差がなくなる
- 4. 収納スペースとして活用できる
- 5. 物干しスペースとしても活用できる
①雑草対策になる
ウッドデッキの設置で、日陰となる部分ができるため雑草が生えてこなくなる、あるいは雑草の勢いを抑える効果があります。
ウッドデッキの板の間隔=隙間の広さにもよりますが、ウッドデッキの部分だけでも除草の手間が省けるのは大きなメリットとなるでしょう。
雑草は虫を集める働きもあるため、家のそばに雑草が生えないことで、虫も少なくなると考えられます。
②庭の掃除が楽になる
家の外がむき出しの土のままだと、強い雨の際などに泥の跳ね返りで庭や家の窓・壁が汚れることがあります。
また、近くに停めている車は同様に雨の跳ね返りや土ぼこりで汚れるものです。
ウッドデッキの設置によって、これらの汚れを避けられるほか、庭掃除自体も楽になるでしょう。
ウッドデッキは自然に親しめるほか、家族・友人のコミュニケーションの場だけでなく、外構の舗装に準ずる効果も一部期待できるのです。
③家と庭の段差がなくなる
近年、「アウトドアリビング」という設備が人気です。屋外の屋根のない部分にリビングを延長したようにつくるのですが、そこまでしなくとも、ウッドデッキで十分なアウトドア効果があります。
ウッドデッキとフローリングの高さや質感を合わせると、段差フリーになるだけでなく、戸外へのつながりの感じられる、開放感のある空間が演出可能です。
バリアフリー効果のほか、「外にでてみよう」という積極的な気持ちを生み出すきっかけになるでしょう。
④収納スペースとして活用できる
ウッドデッキの下を工夫して、収納スペースにすることもできます。
庭との段差はやや高く設定する必要はありますが、以下のような庭で使うものをしまっておけると、場所を取らず便利です。
- ● 清掃道具
- ● 使っていない植木鉢
- ● スコップやくわ
- ● 除草鎌
- ● 肥料や農薬
- ● 手袋や長靴
- ● その他園芸品
⑤物干しスペースとしても活用できる
広いウッドデッキは風通しが良く、下からの湿気もある程度防いでくれるため、洗濯物を干すスペースとして最適です。
また、物干しは以下のように洗濯物だけには限りません。
- ● 布団・座布団
- ● クッション類
- ● ぬいぐるみ
- ● 家財道具
- ● 趣味のグッズ
- ● 野菜やきのこ・果物など
これらについても、天日干しがしっかりでき、重宝するものです。
物干しとして利用する場合は、ウッドデッキの風通しなどは確認しておくことをおすすめします。
ウッドデッキで後悔しないために知っておくべき対策

ウッドデッキをつくってから後悔しないために、主な7つの対策を紹介します。
- 1. 使用目的をシミュレーションしておく
- 2. 耐久性の高い素材でつくる
- 3. 雑草対策を行う
- 4. ステップ、手すりを設置する
- 5. 立水栓を設置する
- 6. 照明やオーニングを組み合わせてみる
- 7. 目隠しとしてフェンスを設置する
①使用目的をシミュレーションしておく
ウッドデッキをつくる際は、何のために・どのように使いたいのかを具体的に挙げたうえで、面積を決めましょう。
用途によって、ウッドデッキに置くものが変わります。たとえば人数分の椅子とテーブル、物干し台などです。ものを設置するスペースと、人が動き回るスペースを合わせてシミュレーションし、十分な広さを確保する必要があります。
たとえば少しだけ休憩したいときに腰掛ける場所として、ウッドデッキにベンチなどを設置するケースなども考えられるでしょう。その場合ウッドデッキの面積は小さめにして、庭のスペースを広く使うほうがいいでしょう。
②耐久性の高い素材でつくる
前述のように、ウッドデッキは素材によって耐久性やメンテナンスの手間が異なります。天然木の中でも、木の品種によってメンテナンスの頻度や寿命が異なるため、素材選びは意識して行いましょう。極力耐久性の高い素材がおすすめです。
天然木の特徴分類
| 分類 | 材質 | 特徴 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|---|
| ソフトウッド | スギ・ヒノキ・SPF材 | 比較的柔らかく加工しやすい | 一般的に5年から15年程度 |
| ハードウッド | ウリン・イペ | 密度が高く非常に硬い | 15年以上と長く、適切な環境下では30年以上持つことも |
「メンテナンスの手間がかかってもいいから、天然木のウッドデッキにこだわりたい」という場合は、DIYでも対応可能ですが、必要な対策はしましょう。年に1回程の防腐剤塗布を行うほか、1~2年ごとにペンキやニス、ステインなどの再塗装が必要です。
放置してしまった場合、むき出しの木部に水分が浸透して腐食したり、シロアリの食害でボロボロになってしまったりすることもあります。傷んだウッドデッキは、使用するとケガのもとになるので避けましょう。
③雑草対策を行う
ウッドデッキも構造によっては、下の部分に雑草が生える状態になります。そのまま放置していると、雑草だらけになり、虫の発生やノラ猫などの動物が住み着く場所になるのです。
防草シートを敷いて日光などを完全に遮れば、雑草の生育を何年か抑えることができます。また、費用は必要ですが、ウッドデッキの下部にコンクリート打ちをすれば、定期的な雑草対策が不要で、湿度対策上も有利なため、ウッドデッキ自体も長持ちするようになるでしょう。
④ステップ、手すりを設置する
ウッドデッキに庭側からのステップを付けたり、手すりを付けておいたりすると、利用価値が高くなるものです。
設置費用を抑えるためにウッドデッキのみを設置するケースが少なくありませんが、上記のちょっとした工夫で、使い勝手や快適性が向上し、利用頻度が上がります。
そこで、最低限の便利さと安全対策としてステップを付けることがおすすめです。
地面から40~50cmの高さがあるウッドデッキが多いため、ステップによって庭との出入りがかなり楽になります。ステップは後付けが可能です。
また、小さな子どもや高齢の方がいる場合、手すりも付けると安心して利用できるでしょう。
⑤立水栓を設置する
立水栓(りっすいせん)は柱の高い位置に蛇口をつくる水栓です。
ウッドデッキに立水栓を備えると、様々なものを洗って干す場合や、手洗いなどにとても便利に活用できます。
たとえば、以下の状況で効果を発揮するでしょう。
- ● 汚れたものを浴室や洗面所に持ち込まずに洗い、そのままウッドデッキに干す
- ● 愛犬の散歩後、家に入る前に足を洗ってあげる
- ● バーベキューの道具や食器をすすいでおく
- ● ウッドデッキの清掃時
- ● ガーデニングの水やり時
⑥照明やオーニングを組み合わせてみる
せっかくのウッドデッキなのだから、夜間までしっかり楽しみたいと考えたくなります。
キャンプ風にランプを使うほか、照明を備えれば、日中とはまた異なった楽しみ方ができるでしょう。
ウッドデッキ専用のおしゃれな照明も発売されているので、計画の際には、照明も一緒に検討するのがおすすめです。夏季の夜間は蚊が集まりやすいので、その対策もお忘れなく。
また、日差しを調整する屋根やオーニングを付ければ、ウッドデッキをさらに柔軟に活用できるようになります。
⑦目隠しとしてフェンスを設置する
家の外からの人目が気になる場合、目隠しのフェンスを設置するのがおすすめです。
フェンスは高さ80~160cmくらいが標準ですが、フェンス設置の状況や目的によって、必要な高さが異なります。
布団干しの台や子ども・ペットの転落防止目的であれば、低くても問題ありませんが、目隠しにするには、もう少し高さが必要です。
高さ120cmで、椅子に座った状態でフェンスの外に顔を合わせる程度となります。160cm取れれば、ウッドデッキの内側を、外からはほぼ見えなくすることが可能です。
フェンスは開放感もなくなってしまう場合があるので、住宅展示場の設置例などで確認してみましょう。
まとめ

ウッドデッキの設置で後悔することやデメリットやメリット、対策のコツを解説しました。
ウッドデッキをどのような用途に使いたいかはさまざまで、ひとつである必要もありません。アウトドア、バーベキュー、子どもの遊び、物干し、日常の休憩場所など、まだあるでしょう。
屋外で日光を浴びることの健康上のメリットも意識して用途を想定し、どのようなタイプのウッドデッキが向いているか、検討してみましょう。
執筆・情報提供

滋野 陽造
早稲田大卒。マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産賃貸業に従事。実務経験をもとに住まいづくり、不動産の売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。
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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。





