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今どきの住まい・暮らし

2021.07.13

浦和Stories vol.5|岡野友敬さん(北欧風イラストレーター・画家)

「浦和住宅展示場Miraizu」が発信するライフ・ストーリー。
浦和にゆかりのある方や上質で自分らしいライフスタイルを過ごす方の魅力にふれていきます。

さいたま市出身で、現在も浦和区をはじめ、同市を中心に活動する岡野友敬さん。
ほっこりと温かい気持ちに包まれる作品は、どのように生まれるのでしょうか――?
その答えは、岡野さんの笑顔と環境にありました。

INDEX

—— 少年時代からスポーツ選手を目指していたそうですが、19歳で留学したアメリカの大学での学生生活で一転、芸術に目覚めたそうですね?

岡野: はい。最初はアメリカのNBAにあこがれていました。でも、ある時、僕の落書きを見た友だちにアートの授業を勧められ、芸術科目を受講したことがきっかけで、“アートっておもしろいな”って興味を持ったんです。アートの授業は「うまく描く」ことよりも「楽しみましょう」というスタンスだったから、すごく自由で、楽しくて。“こうしなければならない”という堅苦しさがない雰囲気が、自分にはとても合っていたんだと思います。私が通っていた大学にはさまざまなカリキュラムがあり、通っている学生の年代もバラバラで価値観も多様。いろんな考え方や可能性にふれられる環境もきっかけのひとつかもしれません。

—— 帰国後は、しばらくアートとは無縁の生活を過ごしていたそうですが、本格的にアーティストとして活動するきっかけになった出来事とは?

岡野: 23歳で卒業し、帰国後しばらくは絵を描くこととは無縁の生活を送っていました。いつしか画家へのあこがれも薄れていましたが、子どもが3歳になった頃に引っ越した家で、使い道のない部屋がひとつありまして。それでそこを趣味の部屋にして、子どもと一緒に絵を描くようになりました。その頃にSNSに載せていた作品が、友人の知人である美術関係者の目に留まり、お声がけをいただいて、今に至ります。

—— 浦和や大宮エリアを中心としたさいたま市で活動されていらっしゃいますが、地域の環境は岡野さんのアート作品にどのような影響を与えていると感じますか?

岡野: このエリアは大きな街でありながら、ちょっと歩けば見沼の田んぼがあるなど、自然も豊か。また、公園などの子どもと遊べるところがたくさんあるほか、美術館や博物館が併設されているところもあります。昔からある素敵なギャラリーも。街の刺激だけでなく自然の癒しまで、このエリアではとても豊かな時間を過ごせるから、僕にとってアートに限らずすべてにおいて、いいインスピレーションを受けられていると思います。

—— 今回、個展やワークショップの会場となった「浦和住宅展示場Miraizu」は、住まいと暮らしにアートなエッセンスを提案する住宅展示場です。

岡野: 家族がけんかしても、家の中に絵があると心が落ち着くとか、癒されるという話をまわりでもよく耳にします。住まいとアートは関わりが深く、日々の暮らしや子どもの心を豊かに成長させてくれるものと思っています。「浦和住宅展示場Miraizu」は、そうした住環境を提案してくれるのも魅力ですね。それから、気軽に参加しやすいのもアートイベントをする環境には最適ではないでしょうか。 やはり、何をするにしても環境はとても大事。僕自身、振り返れば、アートを学ぶきっかけも画家としての活動も環境が良かったからだと思っています。

—— 今後の展望をお聞かせください。

岡野: 浦和や大宮エリアを中心としたさいたま市を拠点に、アート活動に限らず、地域の人たちとワクワクすることをやっていきたいですね。地域の学校と共同でヤギを飼育したり、仲間と養蜂をやったりしているのですが、今は養蚕にも興味があります。また、今回のワークショップは、一生懸命に作品を作っている子どもたちの姿が、僕にとってもいい刺激になりました。今後も、子どもたちが気軽にアートにふれられる環境を「浦和住宅展示場Miraizu」と一緒に作っていきたいですね。

***

終始笑顔が絶えない岡野さんの話は、聞いているだけでワクワクしっぱなし(笑)

ポジティブで楽しそうな人には、人が集まり、そして、人のつながりの輪はどんどん広がる――。
岡野さんの話を聞きながら、この地域にキラキラした笑顔の輪が広がる光景が浮かびました。


PROFILE

岡野友敬

埼玉県さいたま市生まれ、同市在住。1児の父。高校卒業後、サンタモニカカレッジに入学のため渡米。版画を中心に美術を学ぶ。帰国後は運送業などに就いたが、子どもと一緒に描いた絵をSNSで投稿したことが美術関係者の目に留まり、アーティストとしての活動をスタートさせる。以来、さいたま市を中心に活動中。

オフィシャルサイト http://pomotaka.com/

写真/織田桂子 取材・文・編集/山口瑠美子(ピースなじかん編集部/ファジー・アド・オフィス)

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