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2021.07.02

いつもきれい! 物を置かないキッチン収納テクニック

キッチンは限られたスペースにたくさんのアイテムが収納されている場所です。憧れのオープンキッチンもカウンターに物を置きすぎると、せっかくのおしゃれな空間も残念な結果に。物を置かないスッキリとしたキッチンは掃除が楽なだけでなく、生活感も出ないので、その状態をキープしたくなるはずです。今回はいつもきれいをキープできる、物を置かないキッチンの収納スタイルをご紹介します。

INDEX

シンク下やコンロ下の収納のきほん

キッチンのシンク下やコンロ下に収納する物には決まりがあるのをご存知ですか?キッチンメーカーは収納する物をしっかりとシミュレーションしてキッチンをデザインしています。
まずはそのキッチン収納の基本からご紹介します。

作業別、キッチンの3つの収納エリア

キッチン収納は大きく分けてシンク下、調理台下、コンロ下の3つの収納エリアで構成されています。それぞれのエリアに収納する物は、ある程度決まっています。

  • シンク下:主に水作業に関連する調理器具、包丁やまな板、掃除用品など
  • 調理台下:キッチンツール、細かい調理器、液体調味料など
  • コンロ下:加熱作業に使う鍋やフライパン、油類など

作業をする場所に収納すると、調理や片付けの動作が楽になり、動線もとてもシンプルです。
上記を参考に、水作業・調理・加熱作業などの動作を意識しながら、適材適所に収納するように心掛けてみましょう。

シンク下とコンロ下に収納してはいけない物

シンク下とコンロ下には収納してはいけない物があるのをご存知でしょうか?ヒントは、収納場所の環境です。シンク下は水作業を行うため多湿になりやすく、コンロ下は加熱作業中に高温になります。

もうお分かりですね。収納してはいけない物は「食品」です。
食品は高温多湿な場所を嫌いますので、調理台下や吊戸棚、カップボードの下など安定した環境に収納するのがおすすめ。これを意識せずにシンク下やコンロ下に食品を収納しているお宅は意外と多いので、ご自宅の収納を見直してみて下さいね。

キッチンの引出しの収納ポイント

システムキッチンは10年ほど前から観音扉と引き出しのミックスタイプが発売され、最近では配管部分を奥に配置したデザインになったため、引出し仕様のキッチンがスタンダードになってきました。浅型や深型の引出しもありますので、それぞれに合わせた収納ポイントをお伝えします。

「使用頻度」を意識した収納

キッチンの収納には作業別に3つのエリアがあることはお伝えしました。作業別のエリアは縦のラインを意識します。さらにに収納する場所を決める際には、「使用頻度」も重要です。その場合、よく使う物・たまに使う物・あまり使わない物に分けて収納場所を決めます。こちらは横のラインを意識します。

  • 中段の浅い引出し:もっともよく使う物(参考画像①)
  • 下段の深い引出し:2番目によく使う物、高さのある物、大きい物(参考画像②)
  • 上段の吊戸棚:あまり使わない物、ストック用品(参考画像③)

物を取り出すのに、簡単に取り出せるのは「目から~腰までの高さ」になります。キッチンで日常的によく使う物は腰高の浅い引出しが向いています。一方、使用頻度がそこまで多くなく、大きくて重い物は下の深い引出しに収納します。スぺースがあればストック用品なども、一番下の深い引出しに収納するといいでしょう。

「取り出しやすい」引き出し内の収納方法

引き出しは、上からすべてを見下ろせるので、とても便利な収納です。
みなさんは、引出しの中をガチャガチャと探した経験はありませんか?
収納場所が決まっていないと、使い終わったときについつい手前に置いてしまいがち。
引出しは手前からもっともよく使う物、次によく使う物、あまり使わない物の順番に収納します。特に一番奥は使いづらいので、新品やストック品を収納するのがおすすめ。1つの引き出し内で在庫の確認もできるので、管理しやすくなります。ムダ買いも防ぐことができるので、ぜひ試してみてくださいね。

調味料はどこに収納する?

調味料には下味用の砂糖・塩・コショウのように頻繁に使う調味料、料理の種類によって使う調味料、スパイスのようなこだわりの調味料などがあります。用途によって使う場面が違ってくるので、収納場所も工夫が必要です。よく使う物ほど、定位置を決めて収納することをおすすめします。

よく使う調味料の収納場所

砂糖・塩・コショウなどのよく使う調味料はどこに収納していますか?調味料ストッカーに乗せてキッチンカウンターに出している人も多いかもしれません。
物を置かないすっきりしたキッチンを目指すなら、どこに収納したらいいのでしょう?調理中にさっと取り出せて、スムーズに片付けられるおすすめの場所は、調理台下の引き出しや吊戸棚の一番下です。軽量スプーンも一緒に収納しておくと便利ですよ。

料理別調味料、こだわりの調味料の収納場所

エスニック料理、韓国料理、インド料理などに使用するスパイス類などの調味料は、コンロ脇に収納すると加熱中にサッと取り出せて便利。
料理のジャンル別にひとまとめにしてバスケットに入れておくのもおすすめです。同じジャンルの調味料が一気に取り出せるので、管理が楽になります。賞味期限のチェックもお忘れなく。

キッチンカウンターに物を置かず、すっきりしたキッチンに憧れる人は多いと思います。日々生活しているなかで、ついつい見える所にキッチンで使用しない物まで置いてしまいがちです。そんな人ほど、「片づけやすいキッチン」を意識してみましょう。きっと家事が楽になり、キッチンにいる時間も幸せを感じられるはずです。
具体的なキッチン収納のサイズや仕様に関しては、住宅展示場の各モデルハウスで確認してみるといいでしょう。

執筆・情報提供

鷲谷直子(わしやなおこ)

Flexible フレキシブル代表。暮らしの変化に対応する『美しい収納と人が主役の暮らし』を提唱。片付けプロ歴11年。個人宅や店舗での整理収納サービス500軒1,400回以上。NPO法人ハウスキーピング協会所属、整理収納アドバイザー2級認定講師。住宅&住宅機器メーカーなどの収納セミナー講師。空き家対策イベント等の生前整理セミナー講師。一般社団法人片付けのプロ育成協会外部特別講師。
【取得資格】
整理収納アドバイザー1級/整理収納アドバイザー2級認定講師/整理収納サービスキャリア認証最高ランク認定/同資格キャリアチェックリーダー/整理収納ベーシックコーチ/住宅収納スペシャリスト/ビジュー式お片付けカードワークインストラクター養成講座認定講師/ライフオーガナイザー1級/ルームスタイリスト1級/防災備蓄2級プランナー/フレキシブル収納シマエルインストラクター/ホームエレクターインストラクター/ブランディアアンバサダー/パーソナルコーディネータープロ

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