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2021/09/14

二世帯住宅のキッチン事情とは? 家族で食事を楽しみたい!

食生活を充実させるため「キッチン」は、もっとも大切にしたい場所ですね。食事の支度や後片付けをするという目的にとどまらず、最近では家族が集まる場として、また来客をおもてなしする場として、みんなで楽しく過ごすコミュニケーション空間の役割が注目されています。では二世帯住宅でのキッチンは、どのような問題に気をつけるといいのでしょうか。

INDEX

キッチン共用で起こる問題点と解決策

二世帯住宅でキッチンがひとつの場合、親世帯と子世帯が一緒に食事の支度をしたり、食卓を囲むことが基本になります。そうなるとお互いの食生活にいろいろな影響が出てくるようです。まずは、その問題点を予測してみましょう。

問題点

●二世帯の生活のリズムや食事の予定時間が変わると、お互いに気を遣う。

急な残業や外食になることも多い子世帯。そんなときに、親世帯が食事の準備をしてくれていたら、申し訳なくなってしまいますよね。生活のリズムを合わせるには結構ストレスがたまるかも。

●好みが異なるとどちらかが我慢。

味つけや献立も、親世帯は「あっさり」、子世帯は「がっつり」、と好みが異なると、結局どちらかが我慢することになります。食の好みを我慢するのはお互いにつらいものです。

●冷蔵庫の食材の管理や電気、水道、ガス代の負担が難しい。

たとえ別々に料理するとしても、冷蔵庫や棚に保管する食材や調味料に、二世帯それぞれの好みの物があると、保管する場所が2倍必要になります。管理もしづらいうえに、冷蔵庫や電化製品をどちらが保有するのか、水道、ガス、電気代をどう負担し合うか、さまざまなことにお互いの合意が必要になってきます。

次に、上記の問題を解決するための方法を考えてみます。

解決策

●複数人での料理がしやすいタイプのキッチンにする。

共用のキッチンを、家族で一緒に料理ができる仕様にして、両世帯がお互い遠慮しないで食事の支度ができるようにする。

  • 家族がまわりを囲んで料理ができるアイランド型キッチン
  • 横並びに配したタイプのコンロ
  • シンクを2箇所、調理台も二列型に

スペース的に可能なら、どちらかの世帯に小さなキッチンを設け、たまには遠慮しないで好きなものを作って食べられるようにしておくのもいいでしょう。

●お互いに話し合ってメニューを決めたり、たまには別々に食事ができるよう時間帯をずらす。

共用のキッチンを使うには、二世帯で使い方を話し合う必要があります。それがむしろ、二世帯間のコミュニケーションを深めることになるかも。また、子世帯は共働きが多く、子ども(孫)の食生活を親世帯に管理してもらえて安心です。

ただし、キッチンの仕様やコミュニケーションの努力だけで、キッチン共用の問題を解決するには限界があります。
できるなら、家づくりの計画の段階でキッチンを別々に設けることを検討してみましょう。

 

キッチンを世帯別に設ける場合の間取りのポイント

お互いに気兼ねなく利用できるようにキッチンを世帯別に計画する上でのポイントをご紹介します。
たとえキッチンが別であっても、食事時間は、二世帯がコミュニケーションをとりやすいタイミングであることも意識しましょう。

プランのポイント

  1. お互いのキッチンはできるだけ近い位置に。
  2. 親世帯のキッチンは、コンパクトに納めて、動線を短く。
  3. 親世帯と子世帯それぞれで行き来のしやすい工夫を。
  4. 二世帯で一緒に食事がしやすい広めの食卓スペースを設ける。
  5. 食品庫(パントリー)や勝手口を共有する。

<二世帯住宅キッチン プラン例>

1.二世帯の各キッチンは、できるだけ近い場所に。理想は隣接させる。

水の音や換気扇の音のことを考えると、音が出るスペース同士をできるだけ近い場所にして、お互いの生活音が気にならないようにしましょう。親世帯の寝室と子世帯のキッチンが隣り合わせになると、夜遅い食事の支度が親の睡眠の妨げになることも。(プラン例①)
また、配管などが近い位置に集まることで、建築コストやメンテナンスコストを抑えることにもつながります。

2.キッチンパントリーや勝手口は、親世帯と子世帯で行き来できるか、共用に。

キッチンのそばに設けるパントリーや勝手口は、重い食材を運び込んだり、ゴミを出す場所になります。親世帯の負担を軽くするためにも、お互いのキッチンからつながった共用部分としておくと、子世帯も親世帯を手伝いやすくなります。(プラン例⑤)

3.お互いに行き来しやすく。

二世帯でのコミュニケーションを図るためにキッチンでも、手軽に食事が一緒にできるようにカウンターなどを設けておきましょう。特に子育ての時期は、親世帯で孫の面倒を見ることも多いので、孫が親世帯のところで食事をしやすいよう、行き来しやすい間取りが理想です。二世帯住宅ならではの楽しみになることでしょう。(プラン例③④)

暮らしの中で重要な要素である食事を生み出すキッチンは、気持ちの上でも快適な空間でありたいものです。せっかくの二世帯住宅、キッチンも楽しく和気あいあいと食事の支度ができる場所が理想です。共用にするか別々にするか、ご家族に合ったキッチンのあり方を考えてみてくださいね。

キッチンのスタイルは、多種多様です。「親世帯のキッチン」「子世帯のキッチン」そして「二世帯一緒のキッチン」と、いろいろなシーンがイメージできるのが住宅展示場のモデルハウスです。最新のキッチンのトレンドも参考になりますし、家の中でのキッチンの位置、間取りの考え方についても参考になります。ぜひ、わが家のキッチンのヒントを見つけに住宅展示場に出かけてみましょう。

執筆・情報提供

川道 恵子(一級建築士)

(株)住まいと街設計事務所 代表取締役
住宅メーカー設計部にて、戸建住宅の設計業務 デベロッパーにて、マンション等の企画・監理業務を経て設計事務所において不動産開発業務に携わる。土地の活かし方、住宅の間取り提案等、幅広い実績多数。
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