Find your new style!

会員番号:

今どきの住まい・暮らし

2022.05.27

快適すぎて今すぐ住みたい!最新の住宅性能の3つのキーワード

みなさんの今のお住まいは、快適ですか?
夏は暑く、冬は寒い……なんてことはありませんか?

そのせいで、エアコンをガンガンつける人も少なくありません。
実は最近の住宅性能はとても高くなってきていて、ほとんどのハウスメーカーにおいて、「夏は涼しく冬は暖かい家」が今や常識に。

今回は具体的に最新の住宅性能が、昔の家に比べてどこがどのように違うのか説明します!

INDEX

【昭和から平成、そして令和の住まい(これからの家)へ】

昭和の家(昔の家)

まず、「昭和の家(昔の家)」を想像してみてください。

イメージは、築50年以上経っている田舎のおばあちゃんの家。
サッシからは隙間風が入り、ガラスは1枚ガラスなので外の気温がそのまま家の室温に影響してしまい、暖房をつけている部屋とトイレや廊下との温度差が激しく、こたつから出たくない……。
そんな時代の家です。

平成の家(今の家)

次に「平成の家(今の家)」について。
こちらは平成に入り2度の省エネ基準改正により、住宅の外皮性能(屋根・壁・開口部などの外気に触れる場所の性能)や一次エネルギー消費量(暖房、冷房、照明、給湯など)の基準を設けてそれをクリアするような住宅を建てることが義務付けられるようになりました。

もちろん昭和の家に比べれば住みやすい家にはなっています。
でも、冬場の洗面脱衣室やトイレなど居室との温度差があり、窓の近くは冷たい空気が流れている状態。1年を通して快適な環境をキープしづらい環境でした。

令和の家(これからの家)

そして「令和の家(これからの家)」ですが、簡単に言えばエアコンなどの使用を最小限に抑えられ、一年中家の室温が同じで、どの部屋に行っても温度差がないような住宅です。

住宅の断熱性能・技術に関する研究をする委員会「HEAT20」が明示している基準がありますが、その中でG1,G2という基準がいわゆるこれからの家の性能となります。
具体的な生活イメージでいえば、冬でも家中快適な温度で、Tシャツ・短パン・靴下なしで生活しても寒くない住宅です。

これらの情報を踏まえて、これから家づくりをする人へ伝えたいこと、優先してほしいことは、なんといっても「断熱性能」です。

その理由は、家の基本的な構造部分である断熱材やサッシなどは、建ててから交換することはできないからです。
水まわり設備や床、壁紙、間取りなどは将来交換することはできますが、基本構造は簡単にはいじれないことを覚えておいてください。

インテリアやキッチン、浴室などにこだわりたい人は、まず家の断熱性能や基本的構造(耐震性能など)を確保した上で、こだわることをおすすめします。

【これからの家はここが違う!】

これからの家の理想として、一年中快適で、家族全員が健康でいられる家を実現するためのキーワードを3つご紹介します。

キーワード1:高気密

まず、「高気密」です。
高気密は気密性が優れていることで、壁や天井など外部との隙間が小さいことを表します。

逆に隙間が大きいと、外の冷たい空気や温かい空気が入り込んでしまい、室温への影響が大きくなってしまいます。
住宅においてはなるべく隙間は小さい方が部屋の温度は一定に保つことができるのです。

キーワード2:高断熱

次に「高断熱」です。
高断熱とは断熱性が優れていることで、断熱性能の高い断熱材やサッシを使用して外気の影響を受けない室内環境であることを表します。

逆に断熱性能が低いと外気の影響をもろに受けてしまうため、室内温度は季節や天候によって左右されてしまうことに。
断熱材やサッシの種類はいろいろありますが、それぞれの部材としての性能(熱貫流率)だけでなく、家全体の断熱性能を表す数値「UA値」(外皮平均熱貫流率)で判断することをおすすめします。

この数値は小さければ小さい方が良いのですが、関東の一般的な住宅(東京や神奈川など6地域と呼ばれる)では0.87以下という基準があります。
しかしこの数値では先程紹介した平成の家の最低基準レベルなので、やはり夏や冬は部屋によって暑さや寒さを感じてしまうでしょう。
でもハウスメーカーが建てる住宅では、0.6以下(ゼロエネルギー住宅の基準)が多いので、快適な室温、住空間を創り出すことができます。

そして、上記2つを兼ね備えた住宅は「高気密高断熱住宅」と呼ばれますが、このような住宅にシステムを導入することで、家中の温度を一定にキープし、常にきれいな空気が循環する、快適かつワンランク上の住空間ができるのです。

キーワード3:省エネ性

高気密高断熱住宅は快適性だけでなく、「省エネ性」も高くなり、エコ住宅として電気代の節約にも繋がります。
また、家の断熱性能が高いことでエアコンの使用台数や使用頻度を軽減にも。
もちろん、一般の住宅よりも断熱材やサッシの初期費用は増えますが、将来的なランニングコストや家族の健康を考えると、どちらにメリットがあるかはお分かりでしょう。

とくに省エネを重視したいなら照明や家電、節水などについても一通りの知識を持つのがおすすめ。
まず照明については、現在ではLED照明がほとんどであること。
家電については、電気器具を動かす時に使われる消費電力(W)だけでなく、期間消費電力量(kwh)をおさえておくこと。
これらの1年間の使用目安を知っておきましょう。

たとえば、期間消費電力量600kwhで電気代単価27円の場合、600×27=16,200円の電気代になるということです。
節水については、トイレやお風呂の使用量を知っておきましょう。
約20年前のトイレは、大で13L程の水を使用していましたが、今ではほとんどのメーカーが大6L前後となっております。

また、お風呂についても浴槽が大きくなればなるほど1回に溜める水の量は増えることに。
メーカーによっては節水効果のある浴槽(ベンチ形状など)を用意していて、通常の浴槽に比べて約30Lの節水効果がある浴槽もありますので、大きな違いになります。
また最近では、キッチン、洗面の水栓はほとんどのメーカーがエコ水栓(レバーを左右に動かしたときに、お湯になるところでカチッと音がする)なので、給湯を使わないときは、レバーの位置を水に切り替えて使用できます。

【まとめ】

家づくりにおいて、一番重要なことは、家族全員が快適で健康に暮らせることであると私は考えます。
お風呂場やトイレなどで起こるヒートショック(温度差による心臓発作や心筋梗塞など)で亡くなる方は、交通事故で亡くなる方よりも4倍多いといわれています。

また、イギリスの保健省では、室温が16度以下になると深刻な健康リスクが高まるというデータも。
何十年も住み続ける家は、家族の笑顔があふれる快適な住まいであってほしいと願います。
その理想のイメージを固めるために、最新設備の揃った住宅展示場を訪れることをおすすめします。

web見学予約バナー

執筆・情報提供

住宅建築コーディネーター:山﨑正人

プロフィール:某総合住宅設備建材メーカーに24年勤務。

退職後、住宅設備建材プランナーという事業で㈱MYSQUAREを設立。

住宅業界にとどまらず、幅広い業種へ住宅設備建材のコンサルティングやプランニングをおこなう。また、個人のお客様には家づくりやリフォームの中立的なアドバイスや相談もおこなっている。

© Housing Stage All rights reserved.

この記事をシェアする

おすすめ記事 他の記事を見る

pagetop