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今どきの住まい・暮らし

2024.04.04

暮らしにとびきりのラグジュアリーを【黒澤工務店 浦和】

シリーズ:HOUSING JOURNAL

ーー なぜ”戸建て住宅”に住みたいのですか? 分譲マンションではなく、賃貸物件でもなく、どうして?
その答えは、住まう方それぞれのもの。モデルハウスでそのヒントを探してみませんか。

今回のHOUSING JOURNALは、浦和住宅展示場 Miraizuにオープンした黒澤工務店の新しいモデルハウスへ。1946年創業、埼玉で永く続く地元工務店です。
その「家」の第一印象は、ラグジュアリーそのもの。

色遣いはブラック&ホワイト。左右対称のたたずまいのなかでひときわ目を惹くのは、1階から2階まで広がる大開口の窓。大きく優雅なカーテンがかけられ、その向こうに見えるのは大きな白いソファ。リビングでしょうか。

また、屋上に見える柵は細い手すりに縁どられたグレーガラス。この向こうに屋上が広がっているのでしょうか? シンプルな外観から伝わってくる、すべての要素が高級です。それでは室内はどうでしょうか?
今回ルームツアーをガイドいただいたのは黒澤 隆哲 社長。

「このモデルハウスは、私たちにとって新たな挑戦でした。どうぞ中をご覧ください」

扉を開けると、そこは埼玉の地域と家づくりを知り尽くした地元工務店の技術とデザイン力が詰まった、まるで異国を旅するような住宅空間でした。

INDEX

■【1階】最上の「白」の空間

エントランスは床も壁もベージュの大理石調のタイル。
視線を上げると吹き抜けに。エントランスに立つだけで一息に空間が変わります。

「目指したのはハイグレードなタワーマンションのような室内です」

このモデルハウスは「Della Casa(デッラ・カーサ)」というシリーズです。黒澤工務店は、このシリーズを創る為に海外の高級ホテルや、都内でも指折りのタワーマンションを研究したそうです。

「住まう時間がそのまま癒しの時間になる。そんな家を作るための提案です」

LDKへ。見とれるような優雅な白を基調とした空間です。
アイランド型のキッチンとダイニング。ソファとローテーブル。そして随所に用いられた間接照明。随所に配されたガラスの輝き。そしてフロアの磨かれた石材。アートピースを置いても映えそうな空間です。

標準設備のアイランドキッチンのワークトップは大理石。キッチンの扉は光沢のある素材です。

「この扉材はグランドピアノなどに使われる鏡面塗装です。この上質な艶を出すためには塗料を8回塗り重ねる必要があり、特別な工場にお願いしています」

この扉材も標準設備。「Della Casa」は高級感を演出するお手本のようなアイデアにあふれています。ただ、いくらでもお金をかければラグジュアリーな空気感が出せるわけではないと黒澤社長は語ります。

「もっとも重要なのは『家』という場所が持つ世界観です。色調を白・グレー・ベージュに絞り、素材も国内外から厳選したものを集めて組み合わせることで、統一感を持たせていきます」

■世界の素材と日本の職人技術

黒澤工務店は日本の職人技術をベースに、世界各地の建材をつかいこなすことでも知られています。大理石を使用したキッチンも鏡面塗装の扉材も、日本では手に入りにくいもの。海外からの買い付けで品質を高めつつ、国産と同等のコストパフォーマンスを出しています。

「はじめて取引する土地で建材を探し当て、トラブルなく輸入するためにはそれなりの苦労もあります。でも毎日帰ってくることが楽しみになるような家を提案したいので」

空間設計にもこだわりが。キッチンの天井高はレンジフードと調和するよう240cmに下げ、リビングは270cmに。その切り替え部分には間接照明が配置され、LDKのなかに空間のコントラストが生まれています。
リビングのテレビボードは隠す収納/見せる収納を組み合わせた高いデザイン性。「Della Casa(デッラ・カーサ)」の特別仕様です。

「当社はオリジナル家具をデザインすることが多く、大工さんも腕をふるってくれます。細やかな注文に対応してくれる職人さんに恵まれて、ステキな空間が出来あがっております」

テレビエリアの横のドアを開けると、バスエリア。フレーム形状のライトがついた大きな鏡に、一枚の大理石でしつらえたオリジナル洗面台を備えています。その脇にはユーティリティエリアとサンルーム。色調と素材が計算されているため生活感はまったく感じませんが、玄関・キッチンからの家事動線は驚くほどコンパクトにまとまっています。

「日々の使い勝手の良さと高級感を両立させることは、このモデルハウスを設計するうえで大きなミッションでした」

そしてリビングに戻ると、2階への吹き抜けと大窓へ一気に視界が広がります。これほどの大きな窓はなかなか見かけません。

「ぜひ見ていただきたいのは、この大きな窓。このモデルハウスのシンボルとして取り入れたかった見どころのひとつです」

ほかのどのハウスメーカーとも違う空間づくり。圧倒されていると…「実は、1階にはもうひとつの部屋があるんです」と、黒澤社長はダイニングテーブルのそばのブラックガラスを開けました。

そこにはモダンな和室が。

「ガラス扉がインテリアとして空間に溶け込んでいるので、ご案内しないと和室があることに気づかれないんですよね(笑)。テーマは都市生活に合う洗練されたスタイルの和室です」

内装はジャパニーズモダン。随所にブラックを配し、落ち着きがありながらも空間を黒で引き締めています。畳もグリーンではなく灰桜色で色調を整え、白木をできるだけ見せないよう窓枠や桟(さん)をシャープに細くしています。

扉を閉めると、白基調の純洋風のイタリアンスタイル。開けるとバリエーションが広がる1階です。
ウォルナット×アイアンのスケルトン階段を上り、2階へ。

■【2階】安らぎの寝室とバルコニー

階段を上ると、かわいらしいテラスのような空間。大窓からの景色が目の前に広がるビュースポットになっています。

ガラスの柵が設けられ、お子様の遊び場としても良さそうです。
その隣には寝室が。
家全体のトーンを崩さない程度にダーク調で整えられた色合い。敷かれたカーペットと光沢ある壁の質感のコントラストが高級感を高めています。

隣室はオリジナルドレッサーを備えたウォークインクローゼット。
カーテンを開けると、ふたりだけのバルコニーが。

リゾートホテルのような演出です。バルコニーの柵もグレーガラス。視界を遮らず、適度のプライバシーを確保しながら眺望を楽しめます。
室内と繋がる窓からは、エントランスまで見渡せる視線の通り道ができています。

最後に、屋上スペースへ。
プライバシーを守る壁に囲まれたグレージュの石敷きの空間は解放感抜群。

「特に庭スペースの代用に屋上空間を設けるお客様が多いですね」

ここにご家族やゲストが集まって交流の時間を過ごしている絵が浮かびます。
日常を、とことん贅沢に。
ほかのハウスメーカーとはまったく異なる個性的なこのモデルハウス。なぜ建てようと考えたのか、改めて黒澤社長に聞いてみました。

「黒澤工務店は大手ハウスメーカーさんに負けないデザインと性能をコストパフォーマンスよくご提案することに誇りを持っています。しかしこのモデルハウスでは当社しか建てられ
ない、新しい家にチャレンジしたかったのです。私たちを選んでくださるお客様のなかには共働きのご夫婦が多くいらっしゃいます。毎日疲れて仕事を終えたとき、すぐに『帰りたい』と思える癒しの空間としての『家』のかたちを考えています」

■戸建て注文住宅を建てる意味とは?

Miraizuがある埼玉は都心へのアクセスが良く、子育て世代の人口も増えている戸建てに向いている土地です。そこで78年の歴史を持つ黒澤工務店は「注文戸建て住宅」を建てるということに歴史とこだわりを持っています。

「まずは住まう方々のライフスタイルに合わせられること。日常の使いやすさと趣味の空間が両立できること。永く住むのですから施工も重要です。当社では第三者機関のチェックを受けて施工品質を保っています。そうした機能性も含め、注文住宅を建てる最大の醍醐味は、施主の方のご要望をすべてかなえられること。妥協せずに創れることです」

ただそこには誤解もある、と黒澤社長は語ります。

「だからといって、ハウスメーカーの仕事は選択肢をより多く提供することとは限りません。私たちがお客様にご提供しなくてはならないのは、自由度ではなく『世界観』ではないでしょうか」

壁紙の色がすこし変わっただけでも家の雰囲気が一変するように、あらゆる部分を選べることは、特にラグジュアリーな空間づくりにとって重要な「統一感」を損なうことにもなります。施主の要望をかなえているつもりで「お客様まかせ」になっていないだろうか。

「だからこそ当社は『Della Casa』のようなスタイルを感じさせる商品にこだわりたいと思います。オリジナルの標準設備を充実させ、選び抜いた色や素材をご提案することで、お客様が惹かれた世界観を崩さないまま実現するところまでが私たちの仕事だからです」

多くの住宅を手がけてきたなかで、黒澤社長が大切にしている言葉があると言います。

「価格、デザイン、施工、営業やアフターサービス。さまざまな理由で当社はご評価いただ
いています。なかでも私はお客様が『黒澤工務店の家は、なんとなくいいね』と言っていただいたときが一番嬉しいんですよ。そのときお客様は、色合い・照明計画・造作の統一性・細かい部分までトータルで見て『なんとなくいい』と仰っているんです。それは私たちが考え抜いてディテールを創りこんでいった努力をまるごと認めていただいたように感じるんです」

取材協力

黒澤 隆哲

黒澤工務店 代表取締役社長。
1983 年生まれ。2014年9月、31歳で黒澤工務店3代目社長を継ぐ。

■参考URL
https://www.kurosawakoumuten.co.jp/dellacasa/
https://www.kurosawakoumuten.co.jp/model/

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