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今どきの住まい・暮らし

2023.04.27

ファッションデザイナー・前田敬子さんの 『コロナ禍を機に変化した家での過ごし方』

上質なリネンがもたらす心地よさと洗練されたデザインが魅力のファッションブランド『LOISIR(ロワズィール)』のデザイナーとして活躍する前田敬子さん。コロナ禍を経た今、ご自宅での過ごし方に大きな変化が生まれました。

INDEX

【1】 ステイホームで家での過ごし方が変わる

一戸建てのよさが味わえることも決め手のひとつだったという、三層タイプのマンション。周囲を家で囲まれているにも関わらず、2階のLDKにはやさしい光が降り注ぐ。窓辺は愛猫たちの絶好の日向ぼっこスポットになっているとか。

前田さんのご自宅は、2001年に購入したトリプレックス(三層設計)タイプのマンションです。2階にあるLDKには、北欧製の木製窓から差し込むやわらかな光が回り、心地よい空間が広がっています。

入居当時とあまり変わっていないというLDKのインテリアは、ひとつのテイストでまとめるのではなく、前田さんの審美眼に叶ったヴィンテージや現行品の家具のほか、お手製のダイニングテーブルやリビングテーブルがバランスよく置かれています。

「インテリアで意識していることは“適当さ”かもしれません。たとえば、ヴィンテージ家具だけでそろえた空間の場合、私は傷をつけちゃいそうで少し緊張してしまいます。少し古びた物が混ざっているくらい、手作り家具が混ざっているくらいが、私にはちょうどいいんです(笑)」

塗装した1枚板にキャスターを取り付けただけというリビングのテーブル。DIYは嫌いではないらしく、突然、思い立って部屋の壁を塗ることもあるそう。「ペンキの色が変わっていくのを見るのが気持ちいい。私のストレス発散法ですね(笑)」。

長年、ファッション界の第一線で活躍してきた前田さんですが、2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、店舗や会社は休業を余儀なくされ、思いがけず人生の“休息時間“を手にしました。本来ならば不安な気持ちになりそうですが、前田さんは職場の仲間も同じ状況であることに不思議な一体感も味わいました。また、この機会に家での過ごし方を見直すきっかけにもなったといいます。

ファッションデザイナーとして、忙しい日々を送る前田さん。現在は在宅時間も長いため、猫たちのケアもたっぷり。

「それまで仕事が忙しくて朝昼晩と料理することはなかったのですが、ステイホームになってちゃんと料理をするようになりましたし、観ていなかった映画やドラマをまとめて観たり。これまで外で行っていたことを家の中で行うようになったんです。でも、それが意外と楽しかったんですよね」

ステイホームがもたらした新たな生活習慣に楽しさを感じたと話す前田さん。ステイホームが明けた今も、その生活習慣は変わらずに続いているといいます。

【2】 家はすべてをまかなえる場所に

もともとキッチンとリビングダイニングはオープンだったが、物を置くスペースが足りないことからキッチンカウンターを設置。前田さんは、生活していく中で使い勝手が悪いと感じたら、少しずつ手を加えていくそう。

現在、前田さんは週3日オフィスで働き、それ以外は自宅でリモートワークに勤しむ生活を送っています。以前は、家に仕事を持ち込むことはほぼなかったそうなので、これも大きな変化です。

リビングの壁一面には大きな本棚が。実は、本棚の一部はキャットステップになっている。照明にもこだわっていて、フロアランプはパーツを取り寄せて前田さんご自身が組み立てたものだとか。

「家で仕事をするときは、カフェタイムでオンとオフを切り替えているかもしれないですね。コーヒーを飲んでから仕事を始めるし、終わった後もケーキとコーヒーという感じですね(笑)」

集中して仕事をしたいときは1階の仕事部屋へ行き、天気がよければ3階の寝室にあるカウンターですることも。その日の気分や状況に応じて、自由にワークスペースが変えられるのも、家だからこそ。それが効率よく仕事をこなすポイントにもなっているようです。

「今や、この家は全部をまかなえる場所になりました。これまで通り、ヨガをしたり、音楽を聴いたり、ときには瞑想したりとリラックスする場であることは変わらないのですが、今は仕事もするし、喫茶店のようなカフェタイムもとるし、映画を観て仕事につながる情報をインプットする場にもなっています。アウトプットするものは会社も家も変わらないのですが、落ち着く場所という意味では気持ちが全然違いますね。家の方が仕事もはかどる気がします(笑)」

画像(左):キッチンの窓にも棚を取り付けて、前田さんが大好きなコーヒー関連の物を中心にディスプレイ。

画像(右):カウンター横の壁面には、友人である絵本作家から親類の子どもたちなどが描く猫がたくさん。どれも愛情深く、前田さんにとってお気に入りのコーナーになっている。

【3】お気に入りは広々としたパウダールーム

一昨年、トイレと洗面所の壁を取り払い、ワンルームに改装したパウダールーム。廊下側にも窓を取り付けたので、明るさも十分。

さらに、一昨年、前田さんのお気に入りの場所が1カ所増えました。それがパウダールームです。もともとトイレと洗面所は別々だったそうですが、浴室のリフォームを機にワンルームに改装しました。

「洗面所がとにかく狭くて、着替えも大変でしたし、衣類を収納する場所もなかったんです。それでトイレとの壁を取り壊して、洗面台はコンパクトなサイズに変えて、衣類などが収納できる家具を置きました。開放感が全然違います(笑)。今はここでアロマオイルを塗ったり、リラックスできる空間になっています」

画像(左):以前の洗面所は収納スペースもなく、着替えるのも窮屈だったそうだが、今は広々として快適だと話す前田さん。

画像(右):トイレと洗面台の間には、カフェなどでよく見かけるパーティションを設置。

また愛猫家で知られる前田さんの元に、最近、1匹の柴犬が家族になりました。現在、16歳と高齢である“どんべえ”のため、1階の廊下には滑り止めマットを敷くなど、動物のケアもしっかり施しています。

「どんべえが来たことで動物レベルが上がった気がします。私の生活習慣に散歩が加わったのも、おうち時間の変化といえるかも。1匹の犬の存在がかなり大きいですね」

ファッションの世界で培った抜群のセンスと、ともに暮らす犬や猫への愛情に溢れていた前田邸。生活していく中で、ライフスタイルの変化や使い勝手に合わせて少しずつ手を加えていき、心身ともにリラックスできる住まいへと進化し続けています。

この家に越してから、猫との暮らしがスタート。猫たちが爪を研ぐため、腰壁を貼ったり、ゲートを設けたり。高齢な柴犬・どんべえが家族になってからは、さらに動物ファーストの住まいへと変化を続けている。

住宅展示場には、おうち時間を快適に過ごす間取りやインテリア、ペットと暮らすためのヒントがたくさんあります。ぜひ、住まいづくりの参考にお近くの住宅展示場を訪ねてみてくださいね。

取材協力

ファッションデザイナー 前田敬子さん

2002年、ファッションブランド『ADIEU TRISTESSE(アデュー・トリステス)』をスタート。2020年 春より、『LOISIR(ロワズィール)』のデザイナーとして、リネン素材をベースに大人のためのスタンダードを提案している。映画やアート、音楽、猫、コーヒーと多方面に精通。特に猫への愛情は深く、愛猫・まこが主役の著書『まこという名の不思議顔のねこ』(マガジンハウス)を出版し、大人気に。現在は、パートナーとともに犬のどんべえ、猫のえいた、にんにんと暮らす。

【リンク】
Instagram https://www.instagram.com/ytrpics/
ホームページ https://loisir-official.jp/


編集・執筆:石倉 夏枝
撮影:小島 沙緒理

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