2026.07.15
車2台分のガレージの工事費用はいくら?相場や内訳、インナーガレージの特徴も解説
郊外や地方では、車2台の生活が一般的なケースも多いですが、2台分のガレージ施工となると、機能や予算など、どのように絞り込むべきか悩んでしまいます。
固定資産税や補修などの維持費も、検討材料の一つとなるでしょう。
本記事では、車2台分のガレージの工事費用はいくらくらいか、相場や費用の内訳、ガレージハウスの特徴などについて解説します。外構プランの参考にしてください。
INDEX
車2台分のガレージの工事費込み相場はいくら?

ガレージをつくる方法はさまざまですが、まず敷地内に独立したガレージを建てるケースをご紹介します。
車2台分の独立型ガレージを設置する場合は、一般的な鉄骨造の建物で、工事費込みの相場は130〜250万円前後が必要です。
また、ガレージの構造や大きさ、建築タイプ、付加する機能によって、以下のように費用が変動します。
| タイプ・特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|
| 軽自動車・一般的な乗用車向けのシンプルなタイプ | 130〜150万円 |
| ワンボックスなどの大きめの車に対応する少し大きめのタイプ | 120〜180万円 |
| 電動シャッター付きなど、高機能タイプ | 150〜200万円以上 |
以下はガレージの料金帯について調べたものです。100〜150万円が最も多いものの、それぞれの価格帯で、比較的ニーズが分散していることが分かります。

ガレージの工事費や機能を大きく左右する要素が、構造や建築方法の違いです。建築方法は独立型以外にインナー型(ビルトイン型)も選択できます。
これらの分類も参考にしてください。
構造の分類
| 構造 | 特徴 |
|---|---|
| 木造 |
|
| 鉄骨 |
|
| 鉄筋コンクリート |
|
建築方法の分類
| 項目 | 独立タイプ | インナーガレージ |
|---|---|---|
| 設置方法 | 住居とは別棟。敷地内に設置する | 住宅の一部として建物と一体で設計・施工 |
| メリット |
|
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| 費用感 |
|
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車2台分のガレージの費用内訳

この項では、車2台分のガレージの費用内訳をご紹介します。ガレージ設置の際には、本体価格以外も含めると、以下の費用が必要です。
- ● ガレージ本体の価格
- ● 工事費
- ● オプション機能、付帯工事の費用
- ● 建築確認申請費用
- ● 維持費
ガレージ本体の価格
専用設計であれば資材費用、既成品であればパッケージ商品としての費用が必要となります。
2台用のガレージは、本体の価格相場が80〜140万円程度となるでしょう。シンプルな仕様であるほど低価格で、機能や特別な仕様の付加で、価格は高くなります。
機能の例は電動シャッターや窓、換気扇などで、これらは独立型・インナーガレージを問わずオプションとなるでしょう。
工事費
工事費は、基礎工事から本体組み立てまで工程ごとの費用が生じ、工賃の目安は35〜85万円と考えましょう。
既成品の場合の組み立て工賃部分は、本体価格の約10〜15%が目安となり、2台用の場合で10〜20万円程度を見ておきます。
敷地が傾斜地のケースや、内部にしっかりしたコンクリート舗装(土間コンクリート)を行う場合、布基礎の工事以外に追加費用が発生することがあり、事前に確認が必要です。
基礎工事の相場は以下を参考にしてください。
- ● 基礎工事:1m当たり1万円
- ● 土間コンクリート敷設:1㎡当たり1万円程度
オプション機能、付帯工事の費用
ガレージにオプション機能を追加すると、前述のように費用が上乗せされます。前述の機能の中には電気工事が必要になるものもあるため、事前の費用感確認は必須です。
オプション機能、付帯工事の費用例
| オプション内容 | 費用感(目安) |
|---|---|
| 電動シャッター、リモコン、防犯用センサー | 20〜50万円前後 |
| 照明や電源コンセントの設置 | 2〜5万円程度 |
| 断熱や防音仕様の追加 | 10〜20万円程度 |
ガレージ内部の快適性に対するニーズは、内部での作業や趣味の時間のためにどの程度利用するかによって変わってきます。
さらに、家に合わせて景観・デザイン性を重視した場合、価格が高めになるでしょう。
建築確認申請費用
建築確認申請は、住宅と同様に新築や増改築時の計画が建築基準法などに適合しているかを自治体にチェックしてもらう手続きのことです。
建築物の床面積が10㎡を超える場合は、自治体への申請を要します。車2台分のガレージは、大抵は建築確認対象と考えて良いでしょう。
確認申請にかかる費用は自治体によって異なりますが10〜40万円程度を要し、審査の期間は2〜3週間程度必要となります。以下は東京都の例です。
| 床面積の合計 | 確認申請の手数料 | 完了検査申請の手数料 |
|---|---|---|
| 〜30㎡ | 6,900円 | 9,900円 |
| 30〜100㎡ | 13,000円 | 11,000円 |
| 100〜200㎡ | 21,000円 | 15,000円 |
維持費
ガレージの諸費用については、竣工後の維持費も考えておく必要があります。
故障時の修理や傷みに伴う部材交換・補修の費用がかかると考えましょう。たとえば、屋根は鋼板製パネルの場合、10年程度で傷みが出て塗装や補修、交換が必要になるケースが多く、費用は数万〜15万円程度が目安となります。
ガレージは建物の形状によっては、固定資産税の課税対象になります。以下の課税基準を念頭に置きましょう。
- ● 屋根があり三方以上が壁で囲われている
- ● 基礎が地盤に固定されている
- ● 居住や作業などができる
ガレージをつくる際は、初期費用だけでなくこのようなランニングコストも念頭に置いて計画することが大切です。
車2台分のガレージの費用を抑えるためのポイント

この項では、車2台分のガレージに要する費用を極力抑えるためのポイントをご紹介します。
①必要以上に大きいサイズを選ばない
ガレージは、サイズの大きさによって本体価格や工事費が変動するため、サイズ決めは慎重に行いましょう。
土地のスペースがあるからと、収納を兼ねて大きくしてしまうのは禁物。車2台分のガレージは、駐車のためのスペースと、乗り降りなど必要最低限の動線が確保できれば十分ということが多いです。
使用する車のサイズに合わせ、将来の車選びも視野に入れたうえで、停められるサイズを割り出して選ぶようにしてみましょう。
車を2台停めるガレージに必要な面積には、標準値が定められています。国土交通省で定めている基準で、普通乗用車を1台停めるために、幅2.5m×長さ6mの大きさが必要とされているので、参考にしてください。
幅2.5m×長さ6mは約4.5坪となるため、2台分の場合は、駐車場に必要なスペースとして約9坪確保しておく必要があることになります。
②低価格な素材を選ぶ
前述のとおり、よく用いられるガレージの構造は木造、鉄骨、鉄筋コンクリートなどです。傾向として木造のガレージは建築コストが安く、鉄筋コンクリートのガレージは高額となります。
ただし、劣化しやすく、メンテナンスの手間や費用がかかる木造のデメリットも考慮する必要があるでしょう。初期費用は高くとも、丈夫でメンテナンスが少なくて済む鉄骨や鉄筋コンクリートを選ぶという考え方もあります。
③既製品のガレージを選ぶ
既製品のガレージは、設計費が不要で部材も規格化・大量調達されている関係で、購入コストを下げられます。
また、工数も少なく、早く設置できるため、人件費も抑えやすいでしょう。
品質も安定しており、ガレージに注文住宅のようなこだわりを持つことがなければ、既成品から選ぶのもおすすめです。
④デザインがシンプルなガレージを選ぶ
ガレージは家と同様、シンプルな形のほうが工数、部品点数、工程のいずれも少なくて済むため、コストダウンが可能です。
逆にデザイン性を重視した複雑な形のガレージは、資材も工賃も高くなりがちなため、外観に強い思い入れがない場合、シンプルな仕様を心がけましょう。
⑤オプション追加は最小限にする
ガレージに付加するオプション設備は、追加するほどコストアップする反面、「付けたもののあまり使っていない」となりがちの機能も。
便利な機能も、本当に必要かどうかはよく検討し、予算と相談しながら取捨選択しましょう。家族での話し合いをおすすめします。
また、当初は最小限の仕様にしておき、実際に使ってみて「やはり欲しい」となったときに、あと付け・追加工事が可能かを確認しておくのも良いでしょう。
⑥商品・業者別の割引を狙う
ホームセンターなどで販売されているガレージは、タイミングによっては在庫入れ替えなどから割引価格で販売されることがあります。
希望小売価格を基準に、複数の販売店をあたって価格を比較してみると良いでしょう。
展示品の入れ替えでも、安く購入できるケースがあり、希望に合った仕様であれば、狙いめとなります。また、購入者が少なくなる冬季や、歳末などの商戦時期も、割引されている場合があるでしょう。
⑦複数の業者に見積もりを依頼する
同じ商品でも、依頼する業者が異なれば、価格や納期に差が出る場合があります。複数の業者に相見積もりを依頼して、依頼先を決めるようにしましょう。3社ほどから見積もりを取るのが理想です。
相見積もりの際は、コストだけでなく信頼性やアフターケアの良さも確認しておく必要があります。
良い業者の指標は、以下の点をチェックしましょう。
- ● 見積書の内訳が細かく分かりやすいか
- ● こちらの質問に丁寧に答えてくれるか
- ● 工事後の保証対応が具体的か
- ● 施工実績が十分か
⑧ガレージよりも費用を安くしたいならカーポートもおすすめ
ガレージではなくカーポートを選ぶことで、かなり費用を削減できます。
支柱と屋根のみで構成されているカーポートは、使用する材料や工事期間が少なく、費用を抑えやすくなるのです。また、固定資産税も課税対象外であるため、維持費も少なくて済みます。
ただし、カーポートも建築物に該当するため、以下のようなケースでは、ガレージと同様に建築確認申請が必要です。
- ● 延べ面積が10㎡を超える場合(多くの2台用カーポートこれに該当)
- ● 防火地域・準防火地域に設置する場合(面積に関係なく必須)
- ● 強風地域や積雪地域に設置する場合
- ● 母屋(既存の家)に接続して増築とみなされる場合
- ● 新築の住宅建築時に、併せて設置する場合
ガレージとカーポートのおもな違いは以下です。
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ガレージ |
|
|
| カーポート |
|
|
⑨インナーガレージの検討もおすすめ
本記事では、敷地内に住宅とは別に設けたガレージを中心に解説していますが、前述のように住宅と一体化したインナーガレージ(ビルトインガレージ)も選択肢の一つです。
インナーガレージは施工費用だけでは、独立型よりも高額となることも多く、家の建築と同時に設計施工が必要なため、外構として後回しでつくることができません。
しかし、都市部で車を持ちたい場合、高額な月極駐車場のコストを抑えられる点は、大きいといえます。また、家のすぐそばで車の乗降ができる利便性もメリットとなるでしょう。
以下は、ガレージを施工した人に不満な点を尋ねたアンケート結果です。耐久性が期待どおりでなかったほか、サイズや快適性が不満点として上位に挙げられています。

車2台分のガレージ・インナーガレージの施工事例

この項では、以下のように分類したガレージを対象に、機能やコストについて解説します。
- 1. カースペース
- 2. カーポート
- 3. 独立型のガレージ
- 4. 低コストのインナーガレージ
- 5. フルスペックのインナーガレージ
事例①カースペース
家の前面にコンクリート打ちをして、2台分のカースペースを確保した例です。
コンクリート舗装を行うだけで、排水が良くなって車の下部の湿気は抑えられるでしょう。
近年は住宅の建築設計コストがかさむようになっています。外構はほどほどで仕上げて、あとでガレージを施工することもできます。カーポートやガレージづくりをする前提で、当初はコンクリート打ちにしてコストを抑えておくのも良いです。
注意点として、屋根のないカースペースはつい物を置きがちになるので、事故防止のためにも片付けを心がけましょう。

事例②カーポート
カーポートを設置すれば、直射日光を防げて、雨天の乗り降りもしやすくなります。
完全に雨を避けることはできませんが、車の傷み対策もやや改善され、洗車の頻度も減るかもしれません。
カーポートの場合、屋根と柱だけ、あるいは加えて壁1面だけのタイプが多く、基本的に固定資産税がかからないのも魅力といえます。
写真のようなシンプルなタイプのほか、前面道路との間にフェンスやゲートを設けることも多いでしょう。
使いやすい駐車スペースにするポイントは、2台の車の間隔設定に余裕を持っておくことです。また、床面を乾燥させておくために、屋根の排水もしっかりしておきましょう。

事例③独立型のガレージ
家の敷地に別棟で設ける独立型のガレージは、しっかりした基礎と3方以上の壁を持つことで、機能は万全に近くなります。
固定資産税が毎年かかることにはなりますが、車の維持状況や、物置を兼ねられるなどのメリットを考えると、無駄なコストとはいえない部分も。
建築コストを抑えるには、前述のように専用設計ではなく既成品を利用するのがおすすめです。

事例④低コストのインナーガレージ
写真は1台用のインナーガレージスペースですが、都市部で戸建てを持ちながら車を維持したい場合、有効な選択肢となるのが3階建て・インナーガレージ付きのプランでしょう。
1階部分に家屋の壁面と屋根・天井を利用したインナーガレージスペースを設ければ、都市部の高額な月極駐車場利用を避けることが可能です。
建築スペースに限りのある立地でも、「ガレージ部分の床面積は、延べ床面積の5分の1を上限に容積率の計算から除外できる」という緩和措置が適用されるため、実現しやすくなっています。
ただしいうまでもありませんが、インナーガレージで車2台分のスペースを確保するためには、相応の予算を準備するか、土地コストの抑えられる郊外・地方の立地であることが必要でしょう。

事例⑤フルスペックのインナーガレージ
家の一部としてシャッターまで設けたインナーガレージを設けた例です。
コストは要するものの、以下のような機能性は文字通りフルスペックと呼べる状況になるでしょう。
- ● 出入りする際のプライバシー確保
- ● 悪天候への対応(濡れずに家まで入れる)
- ● 車の保護機能
- ● 収納スペースとしての機能
このような構造のインナーガレージは、豪雪や台風に悩まされる地方でも、ありがたい存在となります。
また、ガレージを趣味のスペースとして活用するという用途も、可能となるでしょう。

まとめ

車2台分のガレージの工事費用はいくらくらいか、相場や費用の内訳、インナーガレージの特徴などについて解説しました。
家のそばに車を停めるための設備は、それこそ住まいのプラン並みに多くの選択肢があります。
選んでいくためには、予算のほかにどんな機能を求めるかの整理が必要です。乗降の利便性、車が傷まないか、悪天候への対応、物置を兼ねたいかなど、構造による維持費の差なども念頭に置き、検討しましょう。
執筆・情報提供

滋野 陽造
早稲田大卒。マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産賃貸業に従事。実務経験をもとに住まいづくり、不動産の売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。
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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。





