Find your new style!

会員番号:

家づくりの雑学

2023.04.26

「広い家に住みたい」を実現する方法!具体的なテクニックも紹介

住宅購入において「広い家に住みたい」という希望を抱いている方も多いでしょう。しかし、住宅購入に充てられる費用には限界があるため、限られた予算内で家を建てなければなりません。

そこで本記事では、限られた予算で「広い家に住みたい」を実現する方法を解説します。家を広く見せるテクニックも紹介するので、本記事を読んでいただければ理想の住宅を建てられるでしょう。

広い家に住みたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

INDEX

広い家の具体的なイメージ

「広い家に住みたい」と考えていたとしても「広い」の定義が曖昧な状態では、家作りの計画を立てられません。どの程度の広さを確保するべきか判断するためにも、まずは一般的な広さを把握しましょう。

国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、豊かな住生活の実現のために必要な住宅面積の水準は以下の表の通りです。

概要 算定式 4人暮らしの面積(平米)
最低居住面積水準 世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活に必要不可欠な住宅面積の水準 2人以上の世帯:10平米 × 世帯人数 + 10平米 50平米
誘導居住面積 世帯人数に応じて豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要な住宅面積の水準 【都市居住型】
都心・都心周辺での共同住宅居住を想定
2人以上の世帯:20平米 × 世帯人数 + 15平米 95平米
【一般型】
郊外や都市部以外での戸建住宅居住を想定
2人以上の世帯:25平米 × 世帯人数 + 25平米 125平米

参考:国土交通省『住生活基本計画における居住面積水準』

上記を参考にした世帯人数ごとの理想的な一戸建ての面積は以下の通りです。

  • ● 夫婦 + 子ども1人(子10歳以上):100平米
  • ● 夫婦 + 子ども2人(子10歳以上):125平米
  • ● 夫婦 + 子ども3人(子10歳以上):150平米

世帯人数をもとに必要な面積を計算して「広い家」のイメージを具体化しましょう。

広い家に住むメリット

広い家の具体的な広さをイメージできたところで、本章では広い家に住むメリットを3つ解説します。

  • ● 広々とした空間で快適に生活できる
  • ● 十分な収納を確保できる
  • ● ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる

具体的なメリットを理解して、生活のイメージを膨らませましょう。

広々とした空間で快適に生活できる

家を広くすると理想の空間を確保できるため、家族全員が快適に生活できます。

  • ● リビングを広くして一家団欒の時間を過ごしたい
  • ● 十分なプライベート空間を確保したい
  • ● 趣味部屋を作りたい
  • ● 子どもが元気に遊べる空間がほしい
  • ● 好みの家具や楽器を置きたい

上記のような理想は家を広くすることで実現できます。どの程度の広さがあれば理想を実現できるのかを考えてみましょう。

十分な収納を確保できる

広い家に住むと収納スペースを十分に確保できるため、家具や衣類、食器などをスッキリと収納できます。家の中が片付き、清潔感がある生活環境を維持できるでしょう。

また、子どもの誕生や成長によって荷物は増えますが、広い家であればモノの取捨選択に悩む必要が減ります。

ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる

広い家に住むとライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。たとえば、子どもが成長して自分の部屋がほしいと言い出したときにも、広い家であれば余裕を持って対応できるでしょう。

また、プライベート空間を確保できるため、在宅ワークでも仕事に集中できます。ビデオ会議なども家族の様子を気にせずに実施できるでしょう。

さらに、親世帯と一緒に暮らすことも可能です。家を広くすることで、あらゆる状況に対応しやすくなると考えましょう。

広い家に住むデメリット

広い家にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • ● 掃除の手間がかかる
  • ● メンテナンスコストが増える
  • ● 土地の購入費用・建物の建築費用が増える

各デメリットを詳しく解説します。

掃除の手間がかかる

掃除機をかける面積が増えるだけでなく窓の数なども増えるため、日々の掃除が大変になると考えましょう。

手間をかけずにきれいな室内を維持するには、お掃除ロボットの活用がおすすめです。しかし、お掃除ロボットは段差があると作業効率が悪くなるため、段差をなくす、部屋の仕切りを減らすなど設計時から考慮する必要があります。

入居後の生活をイメージしながら間取りを考えましょう。

メンテナンスコストが増える

家が広いと内装・外装ともに修繕箇所が増えるため、メンテナンスコストも増えます。

たとえば、クロスや外壁、エアコンなどです。家が広いと壁の面積が増えるため、その分クロスの張り替えや外壁塗装のコストがかかります。また、部屋数が多くなる分エアコンなどの設備も増え、メンテナンスコストがかかります。

広い家は建築後のランニングコストもかかると考えましょう。

土地の購入費用・建物の建築費用が増える

広い家を建てるには相応の土地が必要になることに加え、建物が大きくなる分多くの費用がかかります。

特に都心部は土地の価格が高いため、広い土地を購入するには多くの費用がかかります。「土地に費用をかけた結果、建物にこだわれなかった」となっては後悔してしまうため、あらかじめ家作りに充てられる費用のうち、土地と建物の内訳を決めておきましょう。

なお、建物に関しては複数のハウスメーカーに見積もりを依頼し、コストをおさえる工夫が大切です。

予算をおさえて「広い家に住みたい」を実現する方法

多くの予算があれば広い家を建てられますが、人それぞれ予算は限られています。そこで本章では予算をおさえて「広い家に住みたい」を実現する方法を紹介します。

具体的には以下の通りです。

  • ● 土地選びの範囲を広げる
  • ● シンプルなデザインの建物にする
  • ● 設備のグレードを見直す
  • ● 住宅ローンを比較検討する

各項目について詳しく解説します。

土地選びの範囲を広げる

予算をおさえて広い家を建てたい方は、土地選びの範囲を広げましょう。

都心や駅近は土地の価格が高いうえに、十分な広さの土地が売りに出ているケースが少ない傾向にあります。郊外など土地選びの範囲を広げることで、広い土地をより安価に購入できるでしょう。

ただし、通勤や通学のアクセスが悪いと生活の満足度が下がる恐れもあるため、優先順位をつけて土地を選ぶ必要があります。

シンプルなデザインの建物にする

建物のデザインにこだわりを持つことは大切ですが、凹凸のある複雑なデザインほど建築費用が高くなる傾向にあります。また、室内も部屋数を多くすると費用がかかります。

建築費用をおさえたい方は、凹凸のない外観やオープンフロアの室内など、シンプルなデザインを意識しましょう。

具体的な金額はハウスメーカーによって異なるため、複数のハウスメーカーに相談するのがおすすめです。

設備のグレードを見直す

予算をおさえて広い家に住みたい方は、設備のグレードを見直しましょう。

ハイグレードな設備や建材を使用すると、費用が高くなってしまいます。たとえば、床材やキッチン、浴室などはグレードを変えると必要な費用が大きく異なります。

こだわりたい部分に優先順位をつけて絞り込むことで、生活の満足度を高めながら費用をおさえられるでしょう。

住宅ローンを比較検討する

住宅価格をおさえる方法に目が行きがちですが、住宅ローンも重要な要素です。

住宅ローンは金利や返済期間によって総返済額が大きく異なります。高い金利で長期間の住宅ローンを組むと、住宅価格をおさえたとしても最終的な総返済額が多くなってしまいます。

たとえば、返済期間35年で4,000万円の住宅ローンを組む場合、金利による総返済額の違いは以下の通りです。

金利 総返済額
0.5% 約4,360万円
0.7% 約4,510万円
1% 約4,740万円

同じ借入額でも総返済額が大きく異なるため、複数の金融機関で住宅ローンを比較検討し、条件の良いものを選びましょう。

家を広く見せるテクニック

家を広くしたいと考えていても、予算の関係で広くできる面積には限界があります。そこで本章では、限られた面積でも家を広く見せるテクニックを紹介します。

具体的には以下の通りです。

  • ● 廊下の面積を減らす
  • ● 開放的な空間を作る
  • ● 壁や天井を明るいクロスにする
  • ● 家具の高さを低くする
  • ● 収納を確保する
  • ● 屋上を作る

各項目について詳しく解説します。

廊下の面積を減らす

限られた面積で広い空間を作るには、廊下の面積を減らす必要があります。

廊下には荷物を置くこともできますが、実質的には使われないデッドスペースとなるため、できるだけ減らすかなくすように設計しましょう。

リビングから直接各居室へつながる間取りにしたり、部屋同士の距離を近くしたりすることで、居住スペースを広くできます。

開放的な空間を作る

開放的な空間を作ると、同じ面積でも広く感じます。具体的には以下の通りです。

  • ● 大きな開口部を作る
  • ● 部屋を仕切る壁を減らす
  • ● リビングとダイニングをつなげる
  • ● 天井を高くする・吹き抜けにする
  • ● リビングの前にウッドデッキを置き、内と外をつなげる

ハウスメーカーの担当者からアドバイスをもらいながら、住宅に開放的な空間を取り入れましょう。

壁や天井を明るいクロスにする

壁や天井に明るい色のクロスを使うと、部屋全体が広く見えます。

白を基調としたクロスが一般的ですが、差し色を用いるなどアクセントをつけることでオシャレさもアップします。

家具の高さを低くする

背の高い家具を置くと圧迫感が出てしまうため、部屋を広く見せたい方は家具の高さを低くしましょう。

ロータイプのソファやテーブル、ローボードなど背の低い家具にすることで、天井が高く見えることに加え、室内のまとまりが生まれます。

収納を確保する

限られた面積を広く活用するには収納を確保しましょう。

もので溢れた空間は狭い印象を受けるため、収納を確保してきれいに整頓するだけで部屋が広く見えます。

また、造作棚を作ることで室内のデッドスペースを収納スペースに変えられます。ものの位置が定まるため、整頓もしやすくなるでしょう。

屋上を作る

一戸建ての場合、庭だけでなく屋上も有効活用できます。

庭よりも人目が気にならないため、ゆっくりとコーヒーを飲んだりガーデニングをしたりと、多目的に使用できるでしょう。

都心部など土地の面積を確保するのが難しく、庭を作れない場合は屋上を検討してみましょう。

まとめ

本記事では、限られた予算で「広い家に住みたい」を実現する方法を解説しました。

住宅購入に充てられる予算が豊富にある方は広い家を建てられますが、人それぞれ予算には限りがあるため、予算の範囲内で家を建てる必要があります。

土地選びの範囲を広げたり、建物のデザインやグレードを見直したりすることで、広い家は十分に実現可能です。

また、同じ住宅価格でも住宅ローンによって総返済額は大きく異なるため、各金融機関の住宅ローンを比較検討する必要があります。建物も同様にハウスメーカーによって価格が異なるため、複数のハウスメーカーに相談してみましょう。

執筆・情報提供

岡﨑渉(おかざきわたる)

国立大学卒業後新卒で大手不動産仲介会社に入社。約3年間勤務した後に独立。現在はWebライターとして活動中。不動産営業時代は、実需・投資用の幅広い物件を扱っていた経験から、Webライターとして主に不動産・投資系の記事を扱う。さまざまなメディアにて多数の執筆実績あり。宅地建物取引士・FP3級の資格を保有。

© Housing Stage All rights reserved.

この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

この記事をシェアする

おすすめ記事 他の記事を見る

pagetop