2022.06.10
お部屋がぐんと快適に!最新家電でジメジメ季節を乗り切ろう
雨の日が続くと、お部屋の中がジメジメして気持ちもスッキリしない……。
洗濯物を部屋干しする頻度が増え、部屋干し臭が気になる……。
梅雨に入ると、こんなお悩みを抱える人も多いのでは?
そこで今回は、梅雨の季節を一気に快適にしてくれる最新家電をご紹介します。
INDEX
梅雨に入ると増える住まいの困り事とは
梅雨になって湿度が上がると、蒸し暑さや肌のベタつきといった不快感だけでなく、室内にカビが発生しやすくなります。
カビは高温多湿の環境下で繁殖しやすく、キッチンやお風呂などの水回りはもちろん、結露しやすい窓まわりや部屋の隅にカビが生えるケースも。
特に雨の日に洗濯物を部屋干しすることが多い人は要注意。
洗濯物が乾く過程で水分が空中に放出されるため、より湿度が上がってしまうのです。
さらに洗濯物が乾くまでに時間がかかると、洗濯物に付着した菌が繁殖して部屋干し臭が発生する原因にも。
こうしたカビや菌は建物だけでなく、健康上にも悪影響を及ぼす可能性があるので、対策が必要です。
梅雨の時期に取り入れたい家電をご紹介
上記のような梅雨にまつわる困り事は、家電が解決してくれる場合があります。おすすめのものを紹介していきましょう。
洗濯物を短時間で乾かしニオイも抑える衣類乾燥除湿機
湿度を下げたいときに活躍してくれる家電といえば、やはり除湿機。
最近の除湿機は、洗濯物を効率的に乾燥させる衣類乾燥機能が付いているものが多く、「衣類乾燥除湿機」とも呼ばれています。
主な機能は、洗濯物に風を当てて衣類の水分を飛ばしつつ、周囲の湿気を取り除くもの。
ルーバーが上下左右に動いて広範囲に干した洗濯物を乾かしたり、センサーが乾き具合を検知したりする機能もあります。
これにより洗濯物の乾燥時間を短縮でき、かつ部屋干し臭の発生も抑えられて一石二鳥!
なお除湿機には主に「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」と3つの除湿方式があります。
適用畳数や除湿能力とあわせて、使用シーンに合った除湿方式を選びましょう。
ということで、各除湿方式の特徴を紹介します。
・コンプレッサー式……湿った空気をコンプレッサーと呼ばれる冷却器で冷やし、結露してあふれた水滴を回収する方式。
消費電力が低く、梅雨時期や夏に強いメリットがある一方、室温が低い冬場は除湿能力が低下します。
・デシカント式……シリカゲルのような乾燥剤に湿気を吸着させて除湿する方式で、室温が低い秋冬でも除湿能力が下がることなく使えます。
また本体価格が安めなので導入しやすいメリットも。ただし吸収した水分を取り除くためにヒーターを使うため電気代が高く、周囲の温度も上がります。
・ハイブリッド式……コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた方式のものです。
梅雨や夏はコンプレッサー式、秋冬はデシカント式など、時期に合わせて最適な方式を自動で選んでくれるため、1年中快適に使えますが、本体が大きく価格も高めです。
以上のように1年中快適に使いたいならハイブリッド式がおすすめですが、梅雨や夏しか使わないならコンプレッサー式でも問題ありません。
また季節を問わず湿度が高い地域で使いたい場合や、そもそも使用時間が短い(洗濯物量が少ないなど)なら、価格が手頃なデシカント式も選択肢に入りますので、ライフスタイルに合わせて選んでみてください。
エアコンの除湿、弱冷房運転の活用を
除湿機以外に、梅雨のジメジメを軽減してくれる家電といえば「エアコン」です。
エアコンに搭載されている除湿機能を上手に活用しましょう。除湿方式は、除湿機のコンプレッサー式とほぼ同じで、空気の温度を下げることで結露した水分を取り除きます。
温度を下げるため室温も下がりますが、冷房ほどは下がりません。
ただし除湿によって肌寒さを感じる場合は、除湿した空気を温め直す「再熱除湿」運転を選ぶといいでしょう。
電気代は少し高くなりますが、湿度が高く気温が低いときにおすすめです。
サーキュレーター・扇風機が換気をサポート
部屋にこもった湿気は、換気をすることによってある程度追い出すことができます。
窓やドア、押し入れやクローゼット、下駄箱などの扉をこまめに開けて換気しましょう。
その際、サーキュレーターや扇風機を使い空気の流れを作ることで、より効率的な換気が可能になります。
サーキュレーター、扇風機は消費電力が低いため、窓開け換気に並ぶエコな湿気対策といえるかもしれません。
空気清浄機はカビの除去にも役立ちます
空気清浄機は、ホコリやハウスダスト、花粉だけでなく、空気中に浮遊するカビ対策にも有効です。
この浮遊しているカビ菌が壁やカーペット、部屋の隅などに付着して繁殖するほか、カビの種類によっては人の肺に入ると健康被害を引き起こす場合がありますので、空気清浄機で早めに取り除きましょう。
最近の空気清浄機の中には、吸い込んだ空気中のカビ菌対策だけでなく、カビ菌の働きを抑えるイオンを放出するタイプも増えています。
よりしっかり対策したい人は、イオン搭載モデルを検討してもいいかもしれません。
一方、空気清浄機の中には加湿機能搭載モデルも多くありますが、加湿部分のお手入れが行き届いていない場合、内部にカビが繁殖し、かえって不衛生になってしまう場合もあります。
加湿機能付きを選ぶなら、より念入りにお手入れしましょう。
布団乾燥機でカラッと乾かしダニ対策も
一晩でコップ1杯分の寝汗を吸い込んでいるといわれる布団。
なかなか干せずにいると高温多湿環境を好むダニが繁殖する心配があります。そんなときに活躍してくれるのが布団乾燥機。
布団を敷いたまま乾燥させられるうえ、最近はホースを布団の間に差し込むだけで使えるものが多いため、雨の日はもちろん布団干しが大変、という人にもおすすめしたいアイテムです。
布団を乾燥させると、それだけでもダニの繁殖を抑えられる可能性が高まります。
さらにダニが生存・繁殖できない温度で乾燥させるダニ対策モードがあれば、ダニそのものを減らすことができます。
なおダニの死がいは粉砕されてハウスダストの一部になるため、掃除機でしっかり取り除きましょう。
そのほか寒い冬に、布団に入る前にあらかじめ布団を温めたり、濡れた靴を乾燥できたりするモデルもあるので、布団乾燥以外の機能もチェックしてみてください。
まとめ
このように、家電を上手に使うことでジメジメしがちな梅雨でも快適な室内環境をキープすることができます。
家族みんなが気持ちよく過ごせる住まいづくりの一環として、取り入れてみてはいかがでしょうか。
執筆・情報提供
田中真紀子
自宅には常時200を超える家電が並び、実生活で使用しながら主婦目線で執筆、提案している。
また美容家電の知見も豊富で、毎日いろいろな美容家電をお試ししながら体感を発信。
メディアやメーカーからの取材・監修など、専門家としても多数出演している。
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