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家づくりの雑学

2024.02.20

吹き抜けの間取り事例を坪数別に紹介!

近年では玄関部分だけでなく、リビングに吹き抜けを取り入れて、高機能なくらしを実現する例が増えています。この記事では、吹き抜けを間取りにどのように取り入れるか、坪数別の事例や、吹き抜けを作る場所などについて解説します。

INDEX

吹き抜けのある住宅とは

吹き抜けとは、1階と2階を1つにつなげる部分を作り、天井を高くする方法です。

住宅の場合、玄関部分を吹き抜けにすることは以前からおこなわれていましたが、最近リビングや階段などを吹き抜けとした間取りが主流となってきました。

開放的な空間を得られるため、リビングの吹き抜けは人気が出てきたのですが、部屋の一部を吹き抜けにすることで、メリハリのある空間作りも可能です。

吹き抜けのほかにも、解放感や空間のつながりを重視した間取りが増えてきています。

アンケートでも、吹き抜けへの憧れが強いです。

同じ階にある部屋すべての天井を高くする高天井や階段途中に小さな中2階フロアを設けるスキップフロア、2面から4面を窓として中庭から採光をするパティオなどが、新しい間取りの例といえるでしょう。

吹き抜けは家の間取りのどこに作る?

吹き抜けは間取りにどのように取り入れるのでしょうか?一般的には以下のような場所に設けることが多くなっています。

  • ● リビング
  • ● 玄関
  • ● 階段
  • ● 廊下

リビングの吹き抜け

リビングの吹き抜けの魅力は、採光がよく気持ちのよい空間となる点でしょう。また、リビングは家の中心にあることが多く、2階を含む家全体とのつながりを作れます。写真のようにリビングの半分をハーフ吹き抜けとすることもできます。

玄関の吹き抜け

以前から比較的多い玄関の吹き抜けですが、暗くなりがちな廊下を明るくできるほか、一部居室とつなげた構造も人気です。

階段の吹き抜け

リビングから始まる階段は、2階とのコミュニケーションを濃くできます。途中にスキップフロアを設けて、居室内の高さを緩やかにつなげる間取りも増えています。

廊下の吹き抜け

2階廊下からリビングを見下ろせる状態とすれば、空間をつなげられるほか、2階の動線も明るくすることができます。

吹き抜けの間取り事例【坪数別】

つづいて、家全体の中での吹き抜けの位置づけが分かりやすいように、間取り事例で吹き抜けの取り入れ方をご説明します。

30坪の場合の間取り例

開放感を第1に意識した間取りです。リビングダイニングの部分が吹き抜けとなっており、室外の大きなウッドデッキの南側との組み合わせで、開放感の相乗効果を生みます。

さらに、玄関ホールと階段も吹き抜けとなっています。階段の途中にリモートワーク用のワークルームをスキップフロアで設けて、1階と2階のつながりも作られています。

1階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

2階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

35坪の場合の間取り例

こちらの間取りは吹き抜けにくわえて、パティオ=中庭部分も吹き抜けになっており、縦長の敷地にもかかわらず、すべての部屋に自然光が届く構造になっています。

リビング上部の吹き抜けは、2階に2部屋ある子ども室と窓でつながっており、空気の入れ替えや声かけがしやすくなっています。

1階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

2階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

40坪の場合の間取り例

リビングの吹き抜けを中心に、どこからでも家族の息遣いを感じられる間取りです。日中にも利用される2階の子ども室、書斎、家事室は吹き抜けとつながっていて、家族の一体感を作ります。

階段横の納戸と2階書斎上部のロフトは天井高1.4メートル以下で、敷地面積に算入されません。空間をうまく利用し、その分の面積を吹き抜けに回しています。

1階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

2階

間取り図の掲載協力『madree(マドリー)』

このほかに、吹き抜けをうまく利用した間取りの事例は、下記の記事もご参照ください。

共働き家族が一緒の時間を楽しめる開放的な吹き抜けの2階LDK|住宅展示場のハウジングステージ

吹き抜けとスキップフロアでスタイリッシュな遊び心溢れる家|住宅展示場のハウジングステージ

吹き抜けのある間取りのメリットとは

ここであらためて、吹き抜けのある間取りのメリットとデメリットを整理してみましょう。

室内が明るくなる

1階と2階を通じた空間に窓を設けられるため、室内を明るくできるのが、吹き抜けの大きなメリットです。

窓を内・外観上のデザインのアクセントにもできるほか、建物の構造によっては、吹き抜けの壁面をすべて窓とするような、明るく開放的な間取りにすることもあります。

ただし注意点として、隣家に面した位置に大きな窓を設けるとプライバシーが気になるうえ、法令でも敷地の境界線より窓までの距離が1m未満の場合、目隠しの設置義務があります。

吹き抜けは天窓を設けて上部からも光を取り込めるため、プライバシーを守りつつ採光することも可能です。採光の工夫としては、吹き抜け以外に天窓や中庭もうまく利用しましょう。

開放感がある

吹き抜けを設けた部分は天井が高く、縦方向にも視野が大きく広がるため、開放感が生まれます。開放感は実際の面積以上の広さを感じられるメリットをもたらしてくれます。

吹き抜け上部の空が見える天窓は、採光だけでなく開放感を増す効果もあります。床や天井がない分、1階から2階の窓に向かって風が行き来するため、解放感とともに風通しもよくできます。

また、吹き抜けの解放感をうまく利用し、内装デザインやインテリアを引き立てる役割も持たせられます。

吹き抜けがあることで階段や廊下、スキップフロアの手すり、半目隠しに用いるルーバー状の柱などの構造や建具が目に入るので、デザインのポイントにするのもよいでしょう。

コミュニケーションが生まれる

前述のように、吹き抜けのある間取りを作る意図に、家族のコミュニケーションを挙げる方も多いです。

1階と2階のフロアをつなぐことで、以下のようなさまざまな形のコミュニケーションが生まれます。

  • ● 小さい子どもの見守り
  • ● 2階居室窓から下と会話
  • ● 必ずリビングを通って2階へ上がる

なお、もしも将来部屋数が足りなくなったり、吹き抜けのデメリットが増したりしても、吹き抜けを塞いで2階の居室に改修=増床することもできます。

ただし、エリアで定められた容積率を超えた増床はできません。また、増床する床面積が10平方メートルを超えるか、防火地域や準防火地域に家がある場合は、自治体への確認申請が必要となります。

吹き抜けのメリット、デメリットについては、下記の記事もご参照ください。

憧れの「吹き抜けの玄関」。メリット・デメリットは?|住宅展示場のハウジングステージ

吹き抜けのある間取りのデメリットとは

メリットの多い吹き抜けの間取りですが、敬遠される理由はあるのでしょうか?吹き抜けを設けることのデメリットは以下です。

空調が効きにくい

冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に上がる性質があるため、冬は1階居室の足元が寒く、夏は2階部分が暑くなりがちです。

本来は冬場下に溜まった空気を暖め、夏は居室の上部も冷やしたいため、天井高が高い場所は空調効率が悪くなるでしょう。

家の断熱性や気密性のアップや全館空調システムの導入で、建物の中すべての冷暖房と24時間換気ができるため、吹き抜けの温度の問題は解消できます。

しかし予算には限りがあるので、天井にシーリングファンを取り付ける家が多いです。

シーリングファンは、天井に取り付ける換気ファンで、大きな羽で上下の空気を混ぜて温度を均一にします。

シーリングファンを使えば空気の循環ができ、快適性がアップするだけでなくエアコンの作動に無駄がなくなり、電気代が下がる効果もあります。

また、シーリングファンの空気の循環で洗濯物が早く乾き、においの拡散、カビや結露の防止効果なども期待できます。

ファンが回る姿はおしゃれな演出になり、照明を兼用したファンもありますので、チェックしてみましょう。

シーリングファンのメリット・デメリット

メリット
  • ・部屋に合うデザインを選ぶとおしゃれな空間を演出できる
  • ・冷暖房時の効率を上げられるので省エネを期待できる
  • ・空気が循環するので部屋干しの洗濯物が乾きやすい
デメリット
  • ある程度天井が高くないと設置に不向き
  • 羽の部分にホコリが溜まりやすい上に設置位置が高いため掃除が大変になる

2階の床面積が小さくなる

吹き抜け部分だけ、2階に作れる床面積が減るため、間取りが狭くなるというデメリットもあります。

先ほどご紹介した間取り例のように、中2階などをうまく活用し、容積率をうまく使った間取り設計を目指しましょう。

メンテナンスや掃除が困難

天井の高い部分にある照明やシーリングファンなどは手が届かない部分が出てしまうので、掃除や電球交換などのメンテナンスが危険であったり、大変に感じたりする場合もあるでしょう。

吹き抜け用の掃除グッズや、業者に依頼して清掃を委託しなければならない可能性もあります。

寿命の長いLED照明を使ったり、脚立で届く高さにブラケット照明を付けたりして、2階からメンテナンスが可能なようにしておくなどをおすすめします。

吹き抜けのメリット・デメリットまとめ

メリット
  • ● 室内が明るくなる
  • ● 開放感がある
  • ● コミュニケーションが生まれる
デメリット
  • ● 空調が効きにくい
  • ● 2階の床面積が小さくなる
  • ● メンテナンスや掃除が困難

まとめ

吹き抜けを間取りにどのように取り入れるか、坪数別の事例や、吹き抜けを作る場所、メリットやデメリットなどについて解説しました。

何でもよい面とよくない面があるものですが、家作りは要望事項と優先順位をはっきりすることで、満足度が上がります。後悔しない吹き抜けの間取りを目指して、ご家族のニーズを検討してください。

執筆・情報提供

滋野 陽造

保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士。
マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産投資に従事。
実務経験をもとに、不動産の賃貸業・売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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