Find your new style!

会員番号:

家づくりの雑学

2025.06.03

家の修理業者の種類と選び方!自分でできる簡単な修理方法も紹介

本記事では、家の修理業者の種類や探し方、選び方、自分でできる簡単な修理方法などをご紹介しています。DIYのほかハウスメーカー、工務店、リフォーム会社、ホームセンター、便利屋、個人の大工さんなど依頼先はさまざまですが、ベストな選択をするための情報をお届けするので、参考にしてください。

リード文:
念願の新居に移った後は、家を維持し、住みやすいようにしていくことになります。しかし、施工した会社に相談するようなことではないちょっとした補修や改善は、「自分でもできるのでは?」と考えたり、どこに頼むのが一番いいのか、迷ったりすることがあるでしょう。

本記事では、家の修理業者の種類や探し方、選び方、自分でできる簡単な修理方法などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

以下は家の傷みの中で、気になりやすい箇所を複数回答で調べたものです。傷つけやすく目につきやすい床や壁をはじめ、屋外では外壁や屋根が目につきます。

2024年 AlbaLink調べ

INDEX

家の修理はどこに頼む?修理業者の種類と特徴

この項では、家の修理業者の種類やそれぞれの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。

ハウスメーカー
  • 施工内容をよく知っていて安心
  • 高額になる場合がある
工務店
  • 地域密着で頼みやすい
  • 対応に時間がかかることがある
リフォーム会社
  • 複数の内容を頼みやすい
  • 苦手分野がある場合は成否にばらつきがあることも
ホームセンター
  • ホームセンター
  • 苦手分野がある場合がある
便利屋
  • 柔軟な対応や緊急時のかけ付けが期待できる
  • 対応のクオリティにばらつきがある
個人の大工さん
  • 比較的安価。長く付き合いやすい
  • 職人と直接話す難しさがある

①ハウスメーカー:保証範囲内なら安心

新築の際に施工したハウスメーカーであれば、保証期間内の無償修理対応が期待できる場合もあります。定期的に推奨されるメンテナンスを行ってきた家であれば、細かい修理はあまり発生しないことも考えられますが、それはメーカーの初期保証ありきのことです。

また、メーカーは施工内容をよく把握しており、部材の在庫も豊富なため、素早くスマートな修理が可能な場合も多いでしょう。

ただし、ある程度年数が経過しているなどで、有償修理となった場合は、ちょっとした修理を依頼するコストには注意が必要です。

多数の人材や部材を抱えているコスト、中間マージンなどが費用に乗る可能性から、どうしても高くなってしまうケースが。

また、自社の施工ではなく提携の業者に発注するような場合、工期や作業の質が一定でないことも考えられます。

②工務店:小回りが利く地域密着型

新築時の施工業者が地元の工務店であった場合は、コストや工期をやや抑えられる可能性があります。地域密着型の工務店は対応が細やかで、依頼の敷居が低い面があるでしょう。

また、建築士や施工管理技士などの国家資格の保有者が在籍していれば、技術力の証明になるほか、1か所の不具合だけでなく家の状態をトータルで判断した的確なアドバイスが期待できます。

地域の風土に合った施工を続けてきた地元の工務店なら、新築だけでなく、経年変化でどこをリフォームするのが良いかのノウハウも持っているでしょう。

ただし中小規模の工務店の場合、依頼が多く忙しい会社ほど、不要不急の修理は対応が遅くなってしまうことがあり、注意が必要です。

③リフォーム会社:幅広い修理に対応

リフォーム会社は文字通りリフォームが専門の業務対象であり、さまざまな修理に対応してもらえる面では、相談するうえでの安心感があります。自社で職人を抱えている会社の場合、修理内容のカバー範囲が広く、細かい点をまとめて依頼できる場合も。

しかし、「水回り」や「屋根・外壁修理」など、専門分野を明らかにしている業者の場合、それ以外の内容は外部委託となって割高となることもあります。

また、近年は1棟すべてをリノベーション・リフォームするのが専門の業者も増えており、小さな修理は対応できないというケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

④ホームセンター:材料・道具も併せて検討可能

大手のホームセンターでは、リフォームや修理に対応するケースも増加中です。

ホームセンターには、材料や施工のサンプルがひととおりそろっています。DIYを検討する際にまず訪れるのがホームセンターであることを考えると「この部分は自分で、ここから先は依頼しよう」など柔軟な対応が可能でしょう。

逆に水漏れ修理や水栓の交換、ガステーブルや換気扇の交換、電球や蛍光灯の交換、網戸の張り替えなど、DIYとの境目で迷ってしまうような修理も、気軽に依頼しやすい点は魅力でしょう。簡単にできそうで、意外に難しい修理もあるものです。

また、材料選びと修理依頼の一体化ができれば、見積もりの透明化にもつながります。

ただし、修繕がメインの業態ではないため、修理内容によっては外部委託が考えられるほか、技術力や価格のばらつきが生じるケースもあるでしょう。

⑤便利屋:ちょっとした修理をまとめて対応

対応エリア内の住まいの故障などに包括的に対応してくれる便利屋は、文字通りとても便利な存在でしょう。修繕だけでなく、片付けや清掃をセットで依頼できれば楽だというケースは多いものです。

時間単価の料金体系と、簡易見積もりの便利さに惹かれて、リピートする方が多いのもうなずけます。

ただし、家の修理は電気工事など内容によっては国家資格が必要な作業もあるでしょう。依頼可能な作業や技術レベルについては、事前に問い合わせたり、Webサイトの記載内容・施工事例などを通じて確認したりすることをおすすめします。

以下は便利屋に依頼する場合の料金事例です。(税別)

  • ・作業費例:3,000円/1人 ・出張費:2,000円/1人(自宅訪問の場合)
  • ・車両費:3,000円/1台(車両の使用・道具運搬の場合)
  • ・資材費、処分費、養生費、交通費などは別途実費

以下は作業費の例:

ふすま・障子の張り替え 3,000円
壁紙の部分補修 5,000~30,000円/1か所
エアコンの清掃 10,000円
網戸の張り替え 4,000円
庭木の剪定 要打ち合わせ
不用品回収 5,000円+処分費用実費

⑥個人大工さん:専門分野を安価で対応

メーカーや工務店を通さずに、大工の職人さんに直接依頼することができれば、柔軟で安価な対応が期待できます。個人ならではの価格の安さは大きな魅力となるでしょう。

また、事前に家の中をよく見てもらっておき、今後対応していく箇所などを確認すると、長いお付き合いも可能です。

ただし、住まいをめぐる作業の中で大工は本来1つのジャンルなので、すべてに対応できるとは限りません。たとえば壁紙を1面張り替える場合は、専門のクロス職人に依頼したほうが安くて速く、資材のストックも多いでしょう。

また、職人と直接やり取りすることのデメリットとして、値引き交渉や技術上の質問など、営業担当者を通さないため聞きにくいこともあります。

個人の大工はほかの仕事との兼ね合いで、スケジュール調整が難しくなる場合がある点にも注意しましょう。梅雨や冬季など、閑散期を狙って依頼すると早めに対応してもらえます。

家の修理業者選びのポイント

依頼先業者の種類ごとの特徴は理解できても、良質な業者選びには、また別の視点が必要になります。

家の修理業者を選ぶ際は、以下のポイントを確認しながら進めましょう。

  • ● 地域密着型の業者を選ぶ
  • ● 見積もり比較で費用を抑える
  • ● 口コミ・実績をチェックする
  • ● 保証・アフターサービスの確認

地域密着型の業者を選ぶ

修理の依頼先は、地域に密着した業者をうまく探しましょう。

家の修理業者を検索すると、エリアごとに検索上位となるように個別のWebページが掲載されていて、依頼するとやや離れた街から出向されるケースがよくあります。また、一括見積もりを利用しても、同様に遠くから来ることがあるのです。

公式サイトなどで事務所の住所地、後述する施工事例などから、「近くから来てもらえる」ことを確認します。

地域密着型の業者を選ぶ利点は以下です。

  • ● 誠意ある対応が期待できる
  • ● 出張費が少なくて済むか、かからない
  • ● 緊急時に即対応の可能性が高まる

業者も近くのお客様には「リピートしてほしい」「恥ずかしい仕事はできない」という意識が働きます。出張費の請求が少ないか無料なのも魅力でしょう。

また、たとえば「窓ガラスが割れ、施錠もできなくなった」「水道が流れっぱなしで応急処置もできない」というようなケースでは、一刻も早い対応が欲しいものです。

そんな際でも車で30分~1時間程度の距離にある業者であれば、「移動時間を入れても、その日のうちに対応できそう」と考えてもらえる確率は大きくなります。そのような業者と関係が築ければ、いざというときに安心ではないでしょうか。

見積もり比較で費用を抑える

修理業者を選ぶ際は、複数業者から見積もりを取るようにしましょう。見積もりによって金額だけでなく平均的な相場感が分かり、対応やアフターフォローなども業者間で比較できます。

金額を交渉する際は、「他社は〇円だったので」「今後も何かあったら依頼するので」と言い添えてみましょう。

見積書は、施工内容が「一式」ではなく細かい工事内容や、使用する資材、交通費などの実費を含めて細かく記載されているのが、良心的な業者です。また、思い切った値引きがされている場合、かえって後で追加費用が請求される場合があるため、要注意です。

口コミ・実績をチェックする

前述のネット上の施工事例は、得意な工事や依頼したお客様の感想などを見て、判断の材料にできます。施工数が多く、古くから継続して掲載しているかどうかなどを、信頼性の基準にしましょう。

口コミに関しては、良いもの・良くないものともにうのみは禁物です。数ある内容から、たとえば返事が早い、現場の清掃が行き届いている、無償で直しの対応をしてくれたなどから、平均的に多く書かれている点を判断基準にします。

保証・アフターサービスの確認

修理後の保証期間や内容、アフターサービスの範囲は、依頼する前に確認しておきましょう。修理箇所に問題が出た場合、どのようなフォローが受けられるかは、優良業者を判断する手立てにもなります。

アフターサービス保証内容は、以下の要素について確認が必要です。

  • ● 作業終了からの経過期間
  • ● どんな状態のときに
  • ● どんな修理が受けられるか
  • ● 金額負担はどうなるか

保証の件以外に、もしも施工後に請求金額や修理内容などについて、業者との間でトラブルに発展した場合は、以下の窓口に早めに相談することをおすすめします。

住まいるダイヤル
(住宅リフォーム紛争処理センター)
0570-016-100  03-3556-5147
土日・祝日・年末年始を除く10:00~17:00<
国民生活センター
(独立行政法人)
局番なし188番  03-3446-1623
土日・祝日・年末年始を除く10~12時、13~16時
地方公共団体の相談窓口 以下より窓口を確認https://www.j-reform.com/consult/

自分でできるちょっとした家の修理

DIYで簡単な修理を行えば、お金がないときでも安く修理ができるだけでなく、趣味的な満足感も得られるでしょう。専門業者に依頼せずに自分でできる修理にはどのようなものがあるか、プロに依頼したほうがいいという判断基準についてご説明します。

壁の小さな穴やクロスの補修

壁の1面を張り替えるほどではない、穴やキズの補修は、自分でできる修理の一つです。

市販の道具や補修キットを使って修繕します。壁紙は型落ちが早く種類も多いため、同じパターンのものを探すのは困難でしょう。凹凸のあるクロスは類似したものを張るか、ほかの部分のパターンを写し取って凹凸を作る場合もあります。小さな穴なら補修用の充填剤を使って埋めればOKです。

小さな穴埋め

<用意するもの>

  • ● クロス専用穴埋め剤
  • ● 付属品のヘラ
  • ● 雑巾

※穴の周囲を平らにならして雑巾できれいにし、穴埋め剤を充填。ヘラや雑巾でならす。

大きめの破れ
<用意するもの>

  • ● 壁紙用補修シート(似たパターンのもの)
  • ● ローラー
  • ● カッター
  • ● 雑巾
  • ● マスキングテープ
  • ● 定規

※破れた箇所より大きめに切り取った補修シートをマスキングテープで仮止めし、破れの周囲を囲むようにカッターで切る。切った箇所のもとの壁紙をはがし、シートを張ってローラーでならす。

ドアや窓の調整で解決する不具合

ドアや窓回りの修理も、DIY可能なものがあります。以下のような内容であれば、未経験でも可能でしょう。

  • ドアノブの緩みや開閉の不良
    =ネジの増し締めやドアノブ周囲のネジ調整。レバーや握り玉、ドアクローザーの交換=古いドアノブを外して部品の寸法合わせをする。
  • ドアの音がうるさい
    =消音と目張り用のテープを張る。蝶番部分に機械油を差す。
  • 窓の結露対策
    結露防止スプレーを吹き付ける。水滴吸収スポンジを窓に張る。

結露に関しては換気や断熱処理など、根本的な対策も検討しましょう。

水回りのトラブル対処

緊急性の高い水回りのトラブルも、以下のようなDIY対応が可能な場合があります。

  • 水道蛇口の水漏れ
    =シンクや洗面の下など、該当する止水栓がない場合、屋外の元栓を閉める。市販の修理セットで水道のバルブの根元を外し、パッキンを交換。
  • トイレの詰まり
    =まず壁から便器に給水する部分をマイナスドライバーで閉めこんで止水する。市販のラバーカップなどで詰まったものを押し流す。

故障箇所がトイレタンクの内部や給排水パイプ、給湯器内部などである場合は、専門知識が必要なので、業者に依頼しましょう。その際は緊急度を判断してもらえるように、状況の詳細を伝え、応急処置の方法も確認しておきます。

火災保険で家の修理ができるケース

家の修理に火災保険が適用できる場合があります。ただし、保険が適用できるのは、以下の場合に限られます。

  • ● 自然災害ほか、決まられた条件による被害であること
  • ● 補償の対象に決められた修理であること
  • ● 免責金額を超えた支払いであること(少額では免責範囲の場合がある)

上記に該当しないことを知りながら、悪質な業者に乗せられて申請をする行為は、保険金詐欺に該当します。中には業者が、保険が下りないと分かっていて、高額の工事費や解約の違約金を得る目的のケースもあるため、注意が必要です。

保険対応が可能と偽って勧誘する悪質業者の見分け方は、以下を参考にしてください。

  • ● 申請を代行すると言う(申請するのは被保険者本人)
  • ● 修繕しなければ危険と不安をあおる(ほかの業者の見解と比較する必要がある)
  • ● 契約書がない・急がせる(契約違反を避ける。考える時間を与えない)
  • ● 営業の実態が確認できない(Webサイトの有無や事務所が確認できない)
  • ● 飛び込み営業・電話営業(細かいチェックなしで修理の必要性を主張)

このような営業手法の場合、悪質業者を疑い、返事をせずにほかの業者にも相談しましょう。

保険申請の手順と必要書類

火災保険の申請の流れは以下です。まずは保険証券などを準備して、加入している火災保険の補償内容を確認しましょう。

  1. 1. 保険会社に連絡し、申請に必要な書類の一式を自宅に送付依頼
  2. 2. 修繕工事の見積書と、被害状況が分かる写真データを用意
  3. 3. 保険会社による審査・鑑定人による調査
  4. 4. 給付金の入金

修理業者には工事の見積もりを作ってもらう必要がありますが、基本的には保険会社とのやり取りは被保険者が行うものです。被害状況の報告では、いつの災害によってどのような被害が生じたかを書く必要があります。

保険会社は報告した被害の日よりも以前のgoogleマップのストリートビューを確認するなどで、修理箇所の損壊が災害によるものかどうかをチェックする場合も。虚偽の申請は控えましょう。

保険金額の計算方法と注意点

前述の免責金額とは、一定の被害金額までは保険金が発生しないようにして、保険料を抑える仕組みです。たとえば免責額が5万円で被害額が6万円であれば、1万円が給付されることになります。

また、給排水設備の事故や、水が漏れたなどで水濡れ損害が生じた場合、保険の給付金計算は以下です。

  • ● 約定の保険金額を上限に、床の張り替えなど損害部分の修理費用を給付
  • ● 免責額を差し引いた金額が支払われる

被害の規模や保険契約の内容によって、実際の修理費用と保険金支払額の差が生じるケースがあります。加入の際、事前に補償内容をよく検討しましょう。

定期的なメンテナンスで修理費用を節約しよう!

家は経年劣化や災害の影響などで必ず傷みを生じます。したがって、どの箇所がどのくらいの時期に修繕が必要かを新築のうちに確認・把握し、修繕のための予算を積み立てておくことがおすすめです。

前倒しで修理対応することで大規模な修繕に至らず、実はもっとも経済的な家の維持ができることになります。

修理のサイクルは建材の種類によって幅がありますが、たとえば床下の防蟻処理は5年おき、屋根や壁面の再塗装は10~15年おき、水回りの設備入れ替えは15年おき にチェックと対応を行いましょう。

また、上記のスケジュールとは別に実際の様子を目視で確認し、事前に個別対応する場合もあります。具体的には、屋根や外壁の様子、傷んだ箇所のシーリング工事、窓やドアの修繕、外構のメンテナンスなどです。

季節ごとのポイントは、寒くなった時期に、給湯器の熱量が落ちていないか、暖かくなった時期に冬季の凍結による壁面のひび割れが広がっていないか、というようにチェックしましょう。

よく分からないという場合、専門家に見てもらうこともおすすめします。ただし、営業目的で「すぐ修理が必要」など、勧誘をされる場合もあるので、前述の基準で、良心的な業者に依頼することが大切です。

まとめ

家の修理業者の種類や選び方、自分でできる簡単な修理方法などをご紹介しました。

家族のための住まいは、愛着から良い状態で保ちたいという気持ちが働きます。反面傷んだり壊れたりした箇所をそのままにしておくと愛着も薄れて、傷みが進んでしまうことが心配です。

DIYで簡単な修理を行うと、ますます愛着が増しますが、家の修理は専門技術や危険を伴うことも多くあります。無理をしないで、趣味を超えた範囲の修理は専門業者に依頼しましょう。

提供

総合住宅展示場ハウジングステージ編集部

「住まいづくりの後押しを」をモットーに、皆様の理想の住まい実現に向けたコンテンツを制作しています。最新モデルハウスの情報はもちろん、資金計画や法律に関する情報、専門家によるアドバイスなど、家づくりに必要な情報を幅広くお届けします。

© Housing Stage All rights reserved.

この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

この記事をシェアする

おすすめ記事 他の記事を見る

pagetop