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家づくりの雑学

2025.06.03

鉄筋コンクリート(RC)造の家のメリット・デメリットについて|木造・鉄骨造との違いも

木造の在来工法が主流だった住宅の構造ですが、耐震・耐久性やエコ性能上で有利なRC=鉄筋コンクリート造も普及が進む構造です。しかし鉄筋コンクリート住宅には、家づくりの際に事前に知っておきたいメリット・デメリットが存在します。

本記事では、鉄筋コンクリート(RC)造の家のメリット・デメリットについて、木造・鉄骨造との違いも含めて解説しますので、家づくりの方向性きめの参考としてください。

INDEX

鉄筋コンクリート造(RC造)の家とは?

鉄筋コンクリート造=RC造はその名の通り、鉄筋で組んだ骨組みを囲うようにコンクリートを流し込んで構成する建物構造です。鉄筋とコンクリートという、正反対の性質を持つ部材の組み合わせによって、さまざまな利点が生じます。

日本特有の気候条件に合った構造として、木造軸組の住宅が発展していますが、高温多湿や地震に強く、丈夫なRC造は長く住み続けられ、快適な家の実現方法として研究開発が進行中です。

木造や鉄骨造(S造)との違い

鉄筋コンクリート造のほかに挙げられる代表的な建物構造は、木造や鉄骨造(S造)です。構造や部材の構成の違いをご説明します。

RC造

鉄筋の周りをパネルで覆い、コンクリートを隙間なく流し込んで、柱や壁を構成していきます。火災の熱やさびに弱い鉄筋をコンクリートが保護し、硬くてもろいコンクリートに鉄筋が粘りを付加するのが利点です。

木造

木造では、木材を構造材に利用します。軽量で低コスト、熱や炎に対する耐久時間も長めです。ただし強度を保つために筋交いを入れ、柱の間隔も短めに設定する必要があります。

S造

鉄骨造は、鉄を柱や梁などに使用して構成します。強度が高く柔軟性もあるので、体育館などの大空間を必要とする建物にも対応可能です。工場生産による安定した品質の供給もしやすいでしょう。ただし熱には弱く、火災などで構造材が曲がってしまう欠点があります。

鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた鉄骨鉄筋コンクリート造もあり、大規模なマンションなどで使用される構造です。

それぞれの特徴、コスト傾向、耐震性能、耐用年数、防音性能などの違いを以下にまとめました。

構造 工法 コスト 耐用年数 遮音性 おもな使用例
RC造 鉄筋の周囲の型枠にコンクリートを流し込んで作る 47年

耐震性・耐久性に優れる

高い 住宅用建設・マンション建設など
SRC造 RC造の内部にさらに鉄骨を埋め込んで作る 47年

耐震性・耐久性に優れる

高い 大型マンション・ビルの建築
高層の商業施設の建設など
S造 柱や棟に鉄骨を使用して作る 19~34年

強度・耐震性が高い

やや高い 一般住宅建設・小規模店舗の建設など
木造 柱や棟に木材を用いて作る方法 22年

調湿性・通気性・断熱性に優れる

低め 一般住宅建設

※表記は法定耐用年数。実際の建物寿命は上記で終了とは限りません。

関連記事:
鉄骨造(S造)とは?その種類や耐用年数、メリット・デメリットを紹介|住宅展示場のハウジングステージ

鉄筋コンクリート住宅の特徴的な外観デザイン

写真のように自由に箱を組み合わせ、積み重ねたような外観は、鉄筋コンクリート造で特徴的なデザインといえます。無機的なようで高級感があり、施主の意図や設計者の意匠が色濃く反映される外観が実現可能です。

鉄筋とコンクリートで自由かつ丈夫な造形がやりやすいRC造は曲面や円形などが構成可能で、外観にこだわりたい方には最適な構造といえるでしょう。

また、間取り上も木造に比べて強度が取れるため、間仕切りのない、比較的大きな空間をつくりやすく、自由度の高い間取りを実現可能です。このメリットは、将来リフォームをする際にも活かすことができ、2部屋をつなげるなど、大胆な変更が容易でしょう。

鉄筋コンクリート住宅の6つのメリット

この項では、以下のような鉄筋コンクリート住宅のメリットをご紹介します。

  • ● 地震に強い優れた耐震性能
  • ● 寿命は100年?圧倒的な耐久性
  • ● 火災リスクを大幅に軽減する耐火性能
  • ● 高断熱・高気密で電気代を節約
  • ● 騒音を遮る優れた防音・遮音性能
  • ● 自由度の高いデザインで理想の間取りが実現

地震に強い優れた耐震性能

RC造の建物は、前述の堅さと粘り強さの両立のほか、力による圧縮に強いコンクリートと、引張の力によく耐える鉄筋それぞれのメリットがあるため、耐震性が高い構造です。

地震で発生した火事の際も、鉄の柱などが熱にさらされて傷む鉄骨造と比較して丈夫でしょう。

過去の大地震の際の被害状況を見ても、1995年の阪神・淡路大震災では倒壊建物の木造約22,000件に対してRC造は約3,000件と被害が少ないというデータがあります。

また、2016年の熊本地震の際は、1981年以降の新耐震基準(等級2か3に相当)にあたる家屋の倒壊被害は0件で、大破したとされる9件のうち、4件は1階が車庫など、壁量の少ない物件でした。

このようにRC造は構造物の重量が重いため、1階部分の壁量が少なく強度が弱めの建物である場合、揺れの慣性に対応するための設計上の注意が必要です。

寿命は100年?圧倒的な耐久性

RC造住宅は、構造材表面のコンクリートがさびなどの腐食を起こさないため、非常に耐久性が高く、長く住み続けることが可能です。また、耐震性や耐火性についても前述の通りなので、建物の寿命は法定耐用年数を軽くしのぎ、65年や約100年をうたう住宅商品もあります。

住宅の寿命はさまざまな要素から年々伸びており、鉄筋コンクリートの劣化と寿命に関する定見は存在しません。

しかしこの寿命は、コンクリートの中性化や鉄筋の腐食を防ぐ処理、外壁の塗装や屋上の防水処理など、雨水や紫外線から建物を守る定期的なメンテナンスで大きく左右されます。この点は木造などとも共通します。

また、木造ではシロアリの被害が深刻な沖縄地方では早くからRC造が普及し、2019年時点でRC造が88%という比率です。

火災リスクを大幅に軽減する耐火性能

耐火性能の構造級別で、RC造戸建住宅(専用住宅)の耐火性能は、T構造=耐火構造と評価されます。

建築の際に耐火構造を取り入れる耐火建築物の仕様と併せて対応している家屋は、火災の備えとして安心なだけでなく、火災保険料が安くなるなどの経済的なメリットが魅力です。

以下は、建物の構造級別分類です。

専用住宅 一般物件 具体例(専用住宅の場合) 保険料
M構造
(マンション)
    ● コンクリート造、レンガ造、コンクリートブロック造、石造建物の共同住宅
  • ● 耐火建築物の共同住宅
安い




高い
T構造
(耐火)
1級
  • ● コンクリート造、レンガ造、コンクリートブロック造、石造建物
  • ● 耐火建築物
2級
  • ● 鉄骨造建物、準耐火建築物、省令準耐火建物 等
H構造
(非耐火)
3級
  • ● M構造またはT構造に該当しない建物、構造の不明な建物

耐火構造であるかは、建築確認書や重要事項説明書に明記されます。

高断熱・高気密で電気代を節約

鉄筋コンクリートは外部からの熱が室内に伝わりにくく、屋根と壁が一体で空気を逃がさない高気密であることから、高断熱で省エネルギー性能にも優れた構造です。

省エネルギー性能は熱抵抗値や熱貫流率などの数値で可視化でき、RC造は高水準が達成しやすくなっています。この点、省エネルギー性能だけではなく、光熱費の節約や居住の快適性もメリットとなるでしょう。

以下は省エネルギー法に基づいた、省エネ基準の仕様基準の例です。

RC造建築物に適用される省エネ基準

1.断熱材の熱抵抗R(屋根又は天井) 断熱箇所によってRの数値を指定

R ≧ 1.2~6.6
内断熱 R ≧ 0.7
外断熱 R ≧ 0.6
両面断熱 R ≧ 0.6

2.開口部(窓)の日射遮蔽対策 すべての開口部(窓)に、日射遮蔽対策として有効な、付属部材又はひさし、軒等を設けていること
3.設備機器の仕様 冷房設備、換気設備、給湯設備、照明設備それぞれに基準が設けられている

出典:木造・RC造戸建住宅の 仕様基準ガイドブック|国土交通省

上記の数値指定は、上記以外に関西以南、沖縄に分かれ、それぞれ基準が異なっています。これは寒冷地と温暖な地域で気候条件が異なるためです。

騒音を遮る優れた防音・遮音性能

RC造は気密性の高さと、厚いコンクリートが音を伝えづらいため、木造などに比べて遮音の性能にも優れています。遮音性能は、都市部や騒音の多い環境での暮らしやすさにつながりますが、同時に屋内の大きめの音を外に漏らさない防音効果も期待できるでしょう。

ただし、楽器の音や大音量の音楽再生などは、併せて別途防音施工も検討しましょう。

防音性能は、D値とL値の2つであらわします。D値は壁の遮音性能を、L値は床の衝撃音性能のことです。RC造家屋の評価は、遮音等級でD-50・L-50です。

D-50 ピアノなどの大きな音 TV、会話などの一般的な音 生活の気配・プライバシー
小さく聞こえる ほとんど聞こえない 気兼ねなく生活可能
L-50 走り回る・飛び跳ね 椅子の移動・物の落下 生活実感・プライバシー
小さく聞こえる 聞こえる 上階の生活を意識

床への強い振動を伴う衝撃音はやや伝える傾向があるものの、空気の振動には比較的強いことが分かります。

自由度の高いデザインで理想の間取りが実現

鉄筋コンクリートで構成する家屋は、前述のように大空間や大開口を実現できます。もっとも大空間を得意とするのは重量鉄骨ですが、RCはエコ性能や快適性を備えながら、一般住宅の大空間としては十分な強度出しが可能です。(近年、一部の木造住宅でも大開口を取り入れる設計は存在します)

下記の写真のように、大きな吹き抜けに、採光面が壁面一面に及ぶ大開口の窓を備えるリビングは、近年人気を集める仕様です。

下記間取りは、ダイニング頭上に広がる吹き抜けと、和室からリビングに至る採光面のほとんどを大開口の窓が占める、明るく開放的なリビングです。キッチンのシンクに立ったときの、120度近く見渡せる広い視野幅と明るい窓外の景観が、毎日を楽しくしてくれる様子が想像できます。

間取り引用元:madree

鉄筋コンクリート住宅の4つのデメリット

反面、RC造住宅には注意すべき以下のようなデメリットも存在します。

  • ● 建築コストが高くなる
  • ● 断熱対策なしでは寒い
  • ● 湿気がこもり結露が発生しやすい
  • ● 地盤改良工事が必要なケースがある

建築コストが高くなる

RC造の建築コストの目安は、平均坪単価で約100万円と高額になります。木造のローコスト分譲住宅が坪単価40万円台から多くあることを考えると、高いと感じられるかもしれません。

これは現場で鉄筋を組み、コンクリートを流して組み立てる場合の工期の長さなどが関係します。木造の工期が3ヶ月程度であるのに比べて、RC造が5ヶ月ほど要するのは、相応の手間や人件費によるものです。

このほか、重量のある建物を支えるための地盤改良など造成費用も増額要因となることがあるでしょう。

維持費や建て替えの際の解体費用も安いとはいえません。

法定耐用年数が47年と長いRC造は、22年の木造と比較して償却期間が長くとられる関係で固定資産税が高く、下がりにくい傾向となります。

メンテナンス費用について、木造との比較は以下です。

平均修繕費の比較

RC造住宅 木造住宅
30~34年まで 30~34年まで 424.9万円
40~44年まで 743.6万円 469.8万円

2021年 アットホーム調べ

ただし、耐震性・耐久性やエコ性能、何より1軒の家を2世代以上で長期的に住み続ける想定をする場合などを踏まえると、RC造のコストパフォーマンスは悪いとはいえません。

断熱対策なしでは寒い

熱伝導率の高いコンクリートは、触るとひんやりした冷たい感触が印象に残ります。そのため、断熱対策はRC造の住宅には必須といえます。

とくに、外気の温度環境を屋内に持ち込まない外断熱=家を包むように外側から断熱処理をする方法が効果的です。

外断熱によって外気の影響が抑えられるほか、次項で述べる結露も減らせる効果があります。ただし、長い外出などで一度家全体が冷えたあとは、熱伝導率の関係で、温かい肌触りが戻るまでにやや時間がかかるでしょう。

湿気がこもり結露が発生しやすい

気密性能の高さはRC造住宅のメリットですが、反面屋内にこもる湿気の管理が必要です。

結露は空気中の水分が冷たい壁面などに接触してできます。部屋干しした洗濯物の水分や、沸かしたお湯の蒸気などは、木造に比べて気密度が高い鉄筋コンクリートでは、結露につながりやすいのです。

結露はカビなどからくる健康被害や、ほこりを巻き込んで汚れにもつながります。

日本建築学会における研究発表で、高湿度環境とそれに伴うカビが原因で、呼吸器症状や喘息症状が3~5割も増加するとされており、注意が必要です。

前述のように外断熱をしっかり行うほか、習慣としての換気、常時作動する換気システムを導入することで、カビや結露への対策となるでしょう。

地盤改良工事が必要なケースがある

前述のように、木造や鉄骨造に比べて重量のあるRC造住宅の建築の際には、地盤補強工事が必要となる場合があります。

地盤の関係で「この土地には建てられない」というケースはまれですが、地盤調査と工事にはコストがかかります。

改良工事の前に地盤調査を実施しますが、多くはSWS試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)という方法で、費用相場は5万円程度し、ボーリング調査が必要な場合25~35万円程度必要です。

地盤改良工事はおもに表層改良工法、柱状改良工法、鋼管杭工法の3種類の工法があります。

木造30坪の戸建てを建てる際の費用相場は、表層改良工法が30~50万円、柱状改良工法が50~80万円、鋼管杭工法が100~180万円程度です。

鉄筋コンクリート住宅を建てる際の選び方ポイント

RC造住宅選びの際には、以下の3つの重要ポイントを意識しましょう。

  • ● 予算はいくら必要?資金計画の立て方
  • ● 土地選びで失敗しない適した敷地条件とは
  • ● 施工実績で比較!信頼できる会社の見極め方

RC造住宅の場合、正確な予算の立て方も大切ですが、前もってふさわしい条件の土地を探すこと、信頼でき家族の希望に合った施工ができる会社選びもポイントになります。

予算はいくら必要?資金計画の立て方

RC造住宅の予算は、地域やグレードによってやや開きがあります。以下は面積単価の地域差や、次項でご紹介する住宅メーカーごとの例です。

RC造住宅の工事価格目安(1m2当たり・単位:千円)

北海道 304
東京 385
神奈川 333
埼玉 317
千葉 304
愛知 304
大阪 304
福岡 304

出典:地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和6年分用】|国税庁

RC造住宅の坪単価比較

三菱地所ホーム 106.7万円
トヨタT&S建設 100万円
百年住宅 95万円
ミサワホーム 84.4万円
大成建設ハウジング 81.3万円
レスコハウス 75.8万円

※坪単価は目安の値。1坪=3.30578m2

地域差といっても、関東近郊の都市部が高く、その他の地域に大きな差は生じません。比較的寒冷で人件費が高い地域は、高くなる傾向があります。

また、グレードも施工自体に大きな差はなく、設備や構造(壁式構造とラーメン構造)、工場生産比率の差がある程度です。

資金計画を立てる際には、本体の価格のほかに、かかる費用と借入返済能力の両面から検討する必要があります。以下の要素をなるべく詳細に洗い出して、シミュレーションしてみましょう。

かかるおもな費用

  • ● 土地取得費用
  • ● 本体工事費
  • ● 付帯工事費
  • ● 仲介手数料
  • ● その他諸経費

返済能力のチェックポイント

  • ● 完済年齢とそこまでの収入めど
  • ● 返済の月額
  • ● 自己資金額
  • ● 金利
  • ● ほかの借り入れ状況
  • ● 貯蓄の状況

無理のない返済比率は、年収の20~25%といわれています。

土地選びで失敗しない適した敷地条件とは

RC造住宅に適した土地の選び方のチェックポイントは、立地のほかに前述の地盤の状況を含め、以下の点に留意してください。

  • ● 土地の向きや日照条件
  • ● 建築制限の状況
  • ● 地盤状態
  • ● 工事車両の出入りが可能か

建築費用面にウエイトを置いて、土地を安く取得したい場合でも、採光や建築制限面で問題がないかは、事前の確認が必要です。また、RC造住宅は現場作業が多いケースもあるため、工事の環境が確保できる必要があります。

地盤状況も事前の調査や改良工事に問題がある場合、建物の不同沈下による傾きやひび割れが、最悪修復困難となるケースもあるため、注意しましょう。エリア内の土地状況に詳しい地元建築会社や不動産会社に確認することもおすすめします。

施工実績で比較!信頼できる会社の見極め方

RC造住宅を依頼する会社選びは、以下の点に注意しましょう。

  • ● 会社の信頼度=施工実績や口コミの内容
  • ● 要望や予算と合ったプランが相談可能か
  • ● 見学会や資料請求時の対応が誠実か
  • ● こちらの要望に対してしっかりコミュニケションが取れるか
  • ● 住宅性能は他社と分かりやすく比較できるか
  • ● 断熱や湿度管理など、RC造のデメリットへの対応があるか
  • ● 保証内容・アフターメンテナンスの内容

関連記事:
ハウスメーカーの選び方とは?失敗しないためのポイントや流れを徹底解説|住宅展示場のハウジングステージ

鉄筋コンクリート住宅を得意とするハウスメーカー【6社】

この項では、以下のハウスメーカー6社について、比較が可能なようにご紹介します。

  • ● 三菱地所ホーム
  • ● 大成建設ハウジング
  • ● ミサワホーム
  • ● トヨタT&S建設
  • ● レスコハウス
  • ● 百年住宅
メーカー 建築の実績 構造・工法 構造・工法
三菱地所ホーム 1984年創業 ラーメン構造
壁式構造
10年ごとの有償建物診断
大成建設ハウジング 1969年創業 プレキャスト工法 60年間安心サポートプログラム
ミサワホーム 1967年創業
累計実績120万戸
壁式構造 引き渡し後2年間で2回の「定期巡回サービス」(無償)
災害時待機体制=365日・24時間受付
トヨタT&S建設 1950年創業 プレスキャスト工法

壁式構造・ラーメン構造

10年保証サポート
レスコハウス 1966年創業
建築実績15,000戸超
プレスキャスト工法
硬練りコンクリートを使用
心配レス60年保証プログラム
百年住宅 1975年創業
RC造住宅着工棟数11年連続1位
壁式構造
プレスキャスト工法
構造躯体35年保証(無償)
35年間台風・地震保証

三菱地所ホーム:理想の住まいが叶う自由設計

三菱地所ホームのRC造住宅は、構造体を壁式構造とラーメン構造の2種類から選択可能です。また、1,000度の熱に2時間さらされても燃えない耐火性能で、暮らしの安全を守ります。

三菱地所ホームの特別注文住宅(2×4工法以外)(EXTRA)は、フルオーダーというだけでなく、鉄筋コンクリート造のほか鉄骨造、木造在来工法など、希望に沿った最適な工法まで選ぶことが可能です。

三菱地所ホーム独自の設計コンサルティングサービスを活用して、唯一無二の住宅を仕上げることが期待できます。

大成建設ハウジング:地震に強いコンクリート住宅「パルコン」

1969年以来の大成建設のRC住宅ブランド「パルコン」は、「絶強」と銘打った自然災害・火災対応力がセールスポイントの壁式鉄筋コンクリート住宅です。

暮らしを守る強固な構造体のコンクリートパネルで耐久性と大空間を両立可能としました。快適な居住空間を両立し、一棟ごとの自由設計も可能です。

ゼネコンの事業で得てきた技術力や品質管理を、住宅へフィードバックできるのは強みといえるでしょう。

耐震性能における信頼性から受注した病院の託児所では、安心の耐震性能を持ちながら、子ども達がのびのびと過ごせるフローリングの大空間ホールを実現している施工例があります。

ミサワホーム:多重構造の間取りと高いデザイン性

35年連続でグッドデザイン賞を受賞するミサワホームのデザインは、居住性向上のための独自技術を伴った、提案力の高いものです。

精鋭のデザイナー集団「CENTURY DESIGN OFFICE」がRC造の注文住宅を担当し、定型のデザインや商品には縛られない、自由な家づくりを希望する方にはとてもマッチします。

写真の施工例は、三角地の制約に向き合いながら、大胆なV字型の建物でプライバシー空間側は大きな開口部のある、開放的で居心地の良い住まいとなりました。ゲストを招きたくなるデザインです。

トヨタT&S建設:確かな品質とPC工法のパイオニアとしての信頼

トヨタ自動車販売株式会社の出資により設立されたハウスメーカー・トヨタT&S建設は、独自の生産方式「カイゼン」をベースに、住宅・設備の維持管理・営繕にも力を入れています。

引き渡しから6ヶ月・11ヶ月・23ヶ月・5年・10年ごとのアフターメンテナンスとともに、最新技術に即した新たな価値を付加する提案も受けることが可能です。

また、工場生産のコンクリートパネルで安定した品質の商品供給が可能な点は、トヨタグループならではの品質管理システムのフィードバックといえるでしょう。

写真の施工例のように外壁にタイルを張り、高級感を演出しながらコンクリートの雨染みも軽減しています。坪単価は100万円と高価ですが、商品に見合った品質と長寿命が得られるでしょう。

レスコハウス:コストパフォーマンスに優れた長く住み続けられる家

レスコハウスは創業59の歴史で培ったノウハウを活かし、今回ご紹介する会社の中ではもっともリーズナブルな坪単価70万円台からのRC造住宅を提供しています。

工場生産の硬練りコンクリートで構成するPCパネルを、ボルト結合で組み上げるWPC工法は、施工コストや品質の安定だけでなく、100年を超える耐用年数でメンテナンスコストまで抑えることが可能です。

レスコハウスの公式サイトでは、長く安心して暮らせる家の大切さを、3匹のこぶたの寓話を通じて紹介しており、品質への自信のほどがうかがえます。

また、ヒノキヤグループである同社の住宅は、同グループの全館空調システム「Z空調」を実装可能で、RC造のデメリットである温度・湿度管理への対応も万全です。

百年住宅:高品質なコンクリートパネルで耐震性と耐久性を追求

RC造住宅着工戸数で11年連続1位の百年住宅は、「唯一無二の地震に無傷の住まい」をうたい、支持を集める会社です。写真のような一見シンプルモダンスタイルと見まがうようなややストイックな外観には、耐久性実現のための工夫が背景にあります。

硬練りコンクリートのPCパネルは地震に強いだけではなく精度が高く品質が一定のうえ、現場打ちコンクリートに比べて吸水性が非常に小さい性質があり、土木工事に用いられる耐久性が高い建材です。

このほか、同社の建物は箱型の建物構造や、建物の揺れの固有周期の設定が0.16秒と非常に短く、地震の揺れと同調しない=揺れにくいなどの強みを持ちます。

その堅牢性は、阪神・淡路大震災の際に495棟が無傷であったことでも証明されました。

このほか百年住宅は、お客様の用地立地に対する災害リスクや地盤カルテの無料診断を行うなど、家づくりの総合的な防災に取り組んでいます。

まとめ

鉄筋コンクリート(RC)造の家のメリット・デメリットについて、木造・鉄骨造との違いも含めて解説しました。

各種構造・工法にはそれぞれのメリット・デメリットがあり、最新技術を競っている状況です。

その中でRC造の住宅は、まず長期的なコストと丈夫さを意識する方にフィットした住まいといえるでしょう。

二世帯住宅などで2世代・3世代で住み続けられ、大きな災害にも強い点はとても魅力的です。家族のこれからの将来像、社会のあり方と照らし合わせて、RC造を選択肢にするのも良いでしょう。

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総合住宅展示場ハウジングステージ編集部

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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