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住宅のマネーと制度

2025.07.29

金利が上がるとどうなる?「不動産×相続対策」は今がチャンスかも!

こんにちは!
「不動産を活用して相続税を節約したい」と考えている方に、
ぜひ知っておいてほしいのが【金利】の話。
「えっ、金利ってローンの人だけの話じゃないの?」と思うかもしれませんが、
実は、金利の動き次第で相続対策の効果やコストが大きく変わってくるんです!

INDEX

そもそも金利が上がると、なにが起こるの?

金利が上昇すると、次のような影響が出てきます

  • ●住宅ローン金利の上昇

    • → 賃貸併用住宅やアパート建築にかかる資金調達コストが上がる
    • → 月々の返済額も増加
  • ●建築費全体が上がる可能性

    • → 金利上昇に伴い、建築業界全体の資材・人件費も高騰する傾向に
    • → 計画していた建築費が予算をオーバーするケースも…
  • ●不動産価格への影響

    • → 購入希望者が減り、不動産の流動性が下がる可能性
    • → 一方で、資産価値は落ちにくく、評価圧縮には依然有効

金利上昇=相続対策のチャンスが減る?

相続税対策として不動産を活用する場合、こんなケースが多いですよね

  • – 現金で「自宅」や「賃貸併用住宅」を建てる
  • – ローンを活用して、収益物件を所有しておく

こうした方法は、金利が低いうちに実行するのが圧倒的に有利です。

たとえば、ローンで建てた賃貸併用住宅なら、

  • – 自分の住まい部分は「居住用宅地の特例」が使え、
  • – 賃貸部分は「貸家建付地」の評価減が狙える

という二重の節税メリットがありますが…
金利が上がると、そもそも借入が重くなり、計画自体が難しくなる可能性も。

ローンを使うなら、金利差でこんなに変わる!

借入額 金利 返済期間 月々の返済額(概算)
5,000万円 1.0%(固定) 35年 約14.1万円
5,000万円 2.0%(固定) 35年 約18.5万円

わずか1%の差で、月々約4万円の差に!
年間で約48万円、35年なら1,600万円以上の差になります…!

今後の金利はどうなる?

2025年現在、日本は長らく「超低金利時代」が続いていますが、
日銀の政策修正やインフレの影響もあり、今後は段階的な金利上昇が予測されています。

特に以下のタイミングは要注意:

  • – 日銀の利上げ発表
  • – 米国など海外の金利上昇
  • – 建築資材・人件費の高騰報道

これらはすべて、「今のうちに対策を考えるべき」というサインかもしれません。

また、住宅ローン金利はタイプごとに以下の要因の影響を受けますので、それらの動きをチェックすることも大切です。

住宅ローンタイプ 連動する指標 主な影響要因
変動金利型 短期プライムレート 日銀の政策金利
固定金利型 長期国債(10年物国債利回りなど) インフレ期待・長期金利の見通し

特に近年は10年物国債利回りが上昇傾向ですので、住宅ローンの固定金利も今後上昇することが予想されます。

出典)財務相 国債金利情報 より作成

まとめ:金利の「低いうちに動く」が鉄則!

不動産を活用した相続対策は、金利が低い今こそ、コストも抑えられて実行しやすいタイミングです。

「建てるなら来年でもいいかな…」と先延ばしにしていると、いつの間にか金利が上がって、思っていたような対策ができなくなるかも。

今こそ、家族の未来に備える第一歩を踏み出すチャンス!

「自分のケースだとどうなるの?」と気になる方は、不動産や相続に強い専門家に相談してみましょう!
総合住宅展示場ハウジングステージでは無料相談やFPによるセミナーなども実施中。詳しくはこちらまで。

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執筆・情報提供

小山 英斗

保有資格 CFP®/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)
住宅ローンアドバイザー(一般社団法人 住宅金融普及協会認定会員)
住宅建築コーディネーター(一般社団法人 住宅建築コーディネーター協会認定会員)
2018年よりFPとして独立。住宅購入・ライフプラン相談に強みを持ち、年間200件超の個別相談依頼やお金に関する執筆・セミナー講演実績あり。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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