2019.04.25
住まいと身体の幸せな関係 健康的なライフサイクル
Natural Life – 自然を感じるライフスタイル
國岡あいさん
大仏や神社仏閣など歴史遺産が豊富で古都の風情があり、海や山など自然も豊かなため、昨今、移住する人が多くなっている神奈川県・鎌倉。そんな人気の地域で、海まで歩いて約1分という好立地に家を建てた國岡あいさん一家。あいさんはプロスノーボーダーであり、多くの雑誌や映像作品、テレビなどに出演しているアスリートだ。
「2006年からプロスノーボーダーとして活動しています。当時は、女の子のスノーボーダーのシーンが盛り上がり始めていました。まだウェブやSNSが主流になる前で、雑誌とかテレビなどのメディアが充実していましたね」
ほぼ1年中、雪山を巡る生活をしていたが、フォトグラファーで夫の三浦安間さんとの結婚を機に鎌倉へと移住してきた。
「夫の地元が鎌倉なので、そのままこちらへ引っ越してきたんです。私は埼玉県出身なんですけど、冬は雪山にこもったりしていたので、どこに住んでも大丈夫な性格なんですよ。だから鎌倉へもすんなり溶け込めましたね」
引っ越し後、しばらくは賃貸住宅に住んでいたというあいさん。しかし、好条件の土地を見つけたために家を建てることを決意。完成した屋上付きの3階建ての家は、部屋それぞれの天井を高めに設計し、開放感あふれる印象を与えてくれる造りだ。
「1Fは今後、アートギャラリー兼雑貨屋となる予定です。2Fはリビングで、3Fは寝室と子ども部屋、書斎ですね。屋上からは海を一望できるんですよ」
素敵な自宅で家族と共に暮らし、鎌倉ならではの自然やカルチャーを感じながらの生活を存分に満喫している。
「山や海など自然で遊び、古くから続く鎌倉の文化に触れる。ときにはワインを飲みながら贅沢なランチに舌鼓を打ったりしています。鎌倉の生活には心を豊かにするすべての要素がありますね」
昨年、ピラティスのインストラクターの資格を修得し、現在は自宅の1Fギャラリースペースを使ってレッスンを開催している。1回のレッスンを少人数制で行っており、丁寧な指導とアットホームな雰囲気でリピーターも多いそうだ。
「ピラティスとの出会いは妊娠中のマタニティピラティスなんです。そのときに楽しかった記憶があったので、出産後もスノーボードのオフトレーニングとして続けていたんです。資格を取得して、現在は週に4~5日レッスンを行っています」
小さい頃から身体を動かすのが好きだったそうで、興味を持ったものならとことんハマり、楽しむことができる性格なのだと語る。
「この性格は幼い頃からで、自分はなんでもできる、という根拠のない自信を持っていたのを覚えています(笑)。両親が厳しかったので、自由になんでもやりたい、という意思が人一倍強く育ったのではないかと思います」
そんなあいさんが今、興味があるのは世界中を旅すること。スノーボードやピラティスはもちろん、自分の心に正直に、マイペースにやりたいことをやっていく。
「スノーボードのトレーニングや撮影では色々な国に行きましたけど、雪山で滑ることが目的なので、観光らしいことはほとんどしていなかったんですよ。その頃はとにかく滑りたい、上達したい、という気持ちのほうが強かったんですけど、今は活動もゆっくりになっているので、世界中の街などをじっくり見てまわりたいですね」
INDEX
取材/撮影/ライティング
ART PEACE Inc.