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2020/12/25

建築費とは何を指す? 注文住宅の家づくりにかかるお金

初期段階のざっくりした見積りで見かけることもある「坪単価」。ハウスメーカーを検討する際にも使われます。この坪単価を信じて資金計画を立てても、その計算に含まれない工事やそれ以外の費用が発生する場合もあり、後から想定外の費用がかかってしまった、というようなことが起きえます。注文住宅を建てる際にどのような支払いが必要なのか事前に理解しておくことが大切です。また土地購入からスタートする場合、土地と建物にかけるお金のバランスも考えておく必要があります。

INDEX

見積りのここをチェック

注文住宅を建てる場合の費用は土地の購入代金を除くと大きく「本体工事費用」「その他工事費用」「諸費用」に分けることができます(その他、設計費や監理費が別途かかる場合もあります)。「本体工事費用」は建物そのものを建てるためにかかる費用で、図表1のようなものを指すのが一般的です。

基礎工事

住宅全体の土台となる「基礎」を造る工事。

木工事

柱や梁などの加工、現場工事。

外装工事

外壁のサイディングや塗装など。

屋根工事

瓦やガルバリウムで屋根を造る工事や雨どいの取り付け工事など。

内装工事

床、壁、天井など室内の仕上げ工事。

左官・タイル工事

外壁や内壁などの左官工事や玄関、洗面などのタイル工事。

建具工事

ドアやクローゼットの扉などの建具を取り付ける工事。

給排水設備工事

給排水の配管工事。

住宅設備工事

システムキッチン、浴室、トイレなどを取り付ける工事。

電気設備工事

配電盤、コンセントなどの取り付け工事。

仮設工事

工事に必要な足場やシート、電気、水道の設置などの工事。

通常「坪単価」というと、本体工事のみを基に計算していることが多いです。ハウスメーカーによって坪単価の計算に含める項目は少しずつ違いがあるので、単純に「坪単価」の数値だけで比較するのではなく、見積りに含まれているもの、いないものを確認することが大切です。

「その他工事」というのは外構工事(門や駐車場、庭などの工事)など図表2のようなものが該当します。

詳細

外構工事

門、塀、駐車場、庭の工事。

擁壁工事

高低差のある土地を購入した場合に、斜面が崩れないよう、コンクリなどで固める工事。

解体工事

もともと住んでいた住宅や、購入した土地にある古い建物を解体する場合に必要。

地盤改良工事

地盤の強度を高める工事。軟弱な地盤の場合に必要。

引き込み工事

水道管やガス管などを敷地内に引き込む工事。

見積りの初期段階では、地盤改良工事などが必要かどうかもわからないですし、外構工事なども金額はざっくりとしたものになっているはずです。見積りをチェックする際は、今後変動があるかもしれないことを念頭におき、不安であれば、少し高めに予算を考えておくと安心できます。

「諸費用」については、登記費用や、土地の仲介手数料、住宅ローンの融資手数料や保証料、火災保険や地震保険の保険料などが該当します。これら諸費用は見積りの初期段階では概算でしか出せないことも多いですが、見積りをチェックする際は、概算であってもこれら諸費用が見込まれた金額になっているか、それとも諸費用は全く入っていない金額か、は確認しておくとよいでしょう。

土地と家にかける予算のバランス

注文住宅では上記のように本体工事費用、その他工事費用、諸費用がかかることを理解した上で、資金計画を立てる必要があります。見落としがちなのは諸費用をきちんと考えること。諸費用は土地と建物合わせた金額の6%~10%程度はかかります。たとえば予算が6,000万円だとしても諸費用に400万円かかるとすると、建物と土地に充てられる金額は5,600万円までとなります。

※諸費用については別途コラムにまとめる予定です。

総予算が決まっている場合、建物価格を高くすると土地の価格が安くなり、逆に土地の価格が高いと当然建物にかける予算は減ってしまいます。立地を重視するか、建物の広さやグレードを重視するかでかける予算のバランスは異なってきます。

土地の価格が安くなるということは立地面で少し不便なところになるということです。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、通勤は週2、3日でそれ以外は自宅で仕事をする、というような働き方も増えました。テレワークが当たり前になってくると、通勤に便利なところよりも、多少、通勤には不便になっても土地が安く、建物にお金をかけられ、間取りを広く取れる方が好まれるかもしれません。自身のライフスタイルやライフプランを踏まえた資金計画がより必要になってきていると言えるでしょう。

なお、土地探しはハウスメーカーと一緒に行うことをおすすめします。土地探しを自分たちのみで行い、土地が決まってからハウスメーカーに相談にいく人もいますがこれは危険。土地購入時に資金計画全体が見えておらず、後で想定外の経費がかかって資金計画が狂ってしまう可能性や、そもそも希望の建物が建てられない可能性もあるからです。

今回は、家づくりにかかるお金、土地と建物の資金配分について解説してきました。建物にかかるお金のことや、資金計画などは、住宅展示場でハウスメーカーに確認しながら進めるとよいでしょう。

※2020年11月15日時点の情報を基にしています

執筆・情報提供:アルトゥルFP事務所 代表

ファイナンシャルプランナーCFP® 井上光章

独立系FPとして、住宅購入時の資金計画や住宅ローンのコンサルティングを行なう。注文住宅を建てる人向けの住宅ローンコンサルティングが得意。豊富な相談実績を基にした、マイホーム購入時の資金計画や住宅ローンで失敗しない秘訣をお伝えします。
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