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これからの住まいのキーワードは 「サスティナブル住宅」

毎日のように見聞きするようになったSDGs(持続可能な開発目標)。
実は、17の目標の多くが家づくりにとても密接に関係しています。
たとえば「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「気候変動に具体的な対策を」「住み続けられる街づくりを」などは、私たち家族が、どんな家づくりをしてどんな暮らし方をするかで、実現できる身近な目標なのです。持続可能つまり「サスティナブル」な住宅とは何かを考えてみましょう。

INDEX

【1】持続可能・サスティナブル住宅とは?

SDGsの17の目標(参照:外務省) リンク:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/SDGs/index.html

持続可能な「サスティナブル住宅」の大きなポイントは、以下の3点です。

①家をつくる材料とその流通

家をつくるための主な材料は、木材や鉄骨、鉄筋コンクリートなどですが、樹木、砂、鉄鉱石などの天然資源が原材料です。かぎりある資源をムダにすることなく、リサイクルしながら使う。木材であれば、木を植え育て、それを適切なバランスで切っていくなどの森林保護を行ないながら、さらにそれらの加工や運搬にクリーンエネルギーを使用することなど、材料の調達の段階から、既にサスティナブル住宅の一環となります。
どんな材料がどういう産出、製造、流通過程で建築現場に届くのかを意識することも大切ですね。

②長期的維持管理を可能にする住宅

家が維持管理不能になって建て替えるとなると、取り壊した資材は、燃やしたり埋め立てたりすることで廃棄処分されます。その際に発生する二酸化炭素や土中にしみだす有害物質などが、地球環境を破壊していくことに…。建てた家が、次世代だけでなく三世代以上にわたって住み継がれるためにも長期的に維持管理しやすい家づくりがとても重要なのです。

長期的維持管理を可能にする住宅(長期優良住宅の認定基準より)

劣化対策 木造 床下空間の有効高さ確保・小屋裏、床下の点検口確保
鉄骨造 柱、梁、筋かいに使用している鋼材の厚さ区分に応じた防錆措置 または 上記木造の基準
鉄筋
コンクリート造
水セメント比を減ずるか、かぶり厚さを増す
耐震性 耐震・免震
省エネルギー性 断熱等の性能
維持管理・更新の容易性 専用配管

たとえば、湿気や害虫から守れるよう換気を確保したり点検しやすくすること、傷みにくい耐候性の建材や塗装を使うことなど、長期にわたって良質な状態を維持できる設計にするのです。建った後も定期的にメンテナンスを行なっていくことを含めて「サスティナブル住宅」になります。

③省エネルギー・創エネルギー仕様で地球環境の持続を

地球温暖化対策として、省エネルギーが重要な鍵となっています。家づくりにおいても省エネルギー、創エネルギー仕様にすることは、温室効果ガスの排出量を大きく削減することになります。その効果は大きく地球環境の維持につながることからも「サスティナブル住宅」と言えるでしょう。

【2】世界でも家に関するさまざまな取り組みが!

海外では、もともと「家はメンテナンスしながら、代々受け継いでいくもの」という文化が根付いている国も多く、断熱材もリサイクルして利用したり、塗装やコーキングなどのメンテナンスは住む人自らが行なうことが当たり前という国も少なくありません。

さらにSDGsの取り組みとして、バイオマス燃料の活用や廃材を利用して家を建てたり、100%再生可能エネルギーを使うなど持続可能な開発を行なっています。特に、省エネルギー、創エネルギー住宅は世界的にも積極的に取り組まれています。

ここで、海外での取り組みを少しだけご紹介します。

  • ・オーストラリアでは、持続可能な建物を推奨するためにオーストラリアグリーンビルディング評議会(GBCA)が定めるグリーンスターという星で建物を評価しています。
  • ・デンマークでは「UN17 Village」というコペンハーゲンの南部、約35000㎡の土地に400軒、約800人居住のエコビレッジをつくるプロジェクトがあるそうです。注目すべきは、そこで使われる木材やコンクリート、ガラスなどすべてがリサイクル建材であること。また、生活に使われるエネルギーは100%再生可能エネルギー、雨水も年間で1500万リットル再生利用するなど。ライフスタイル自体もサスティナブルを実現できるよう設計されるとのことです。

日本は、歴史的に「木と紙でできた家」でしたので、「建てて壊す」、そして「また建てる」という文化が築かれてきました。でも、そのたびに発生する廃棄物や製造の課程で発生する二酸化炭素などが、地球環境に大きな影響を与えるため、現在は日本も海外と同様、サスティナブルな家づくりへと大きくシフトチェンジしようとしています。

【3】日本のZEH住宅は環境にも人にも優しい家

サスティナブルな住宅は、決して環境のためだけではなく、人にも優しい住宅です。

省エネルギー住宅は、建物の断熱性能を高めることで、暑さ・寒さに悩まない健康的な暮らしを可能にしてくれます。エネルギーロスの小さい設備機器を使い、加えて太陽光発電で電気を創り、家で生み出した電気を暮らしに使うことで、住まいで1年間に消費する一次エネルギーをトータル的に差引きゼロにする住宅をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)といいます。
ムダにエネルギーを使わず、エネルギーロスを減らすわけですから、地球温暖化対策に直結し、地球環境の改善・維持を可能にする取り組みです。
暮らす人にとっては居住環境の向上だけでなく、地震や洪水など自然災害の被害が増すなか、災害時の電源確保など災害に強い暮らしにつながります。

政府は、2030年までに新築住宅の省エネルギー基準の水準を段階的に引上げ、それ以降の新築住宅は、ZEH基準を標準化することを目指しています。
ZEHがスタンダードになる時代が、すぐそこに来ていると言えるのではないでしょうか。子どもたちに安心して引き継ぐことのできる家づくりは、こうしたサスティナブル住宅が鍵といえるでしょう。

ZEH住宅では、さまざまな補助制度も用意されています。ここでは詳細は割愛しますが、2022年に入って話題になっているのは、東京都が戸建ての新築に「太陽光発電」の設置を義務化するということ。
今後は、ますます住宅の省エネルギー化がすすむことでしょう。
参考:「住宅の省エネがマスト!こどもみらい住宅支援事業で新築最大100万円も! 自宅でエネルギーを創って使う「ZEH住宅」のススメ」(リンク https://www.housingstage.jp/topics/topics-36629

ゼロ・エネルギー・ハウスと聞くと、大掛かりな設備や仕様をイメージされるかもしれませんが、快適で安心して暮らせる家のための性能が基本です。住宅展示場では、ZEHの具体的なモデルハウスも見ることができます。
環境にも人にも優しい、三世代に引き継げるこれからの住宅を、ぜひ住宅展示場で実際に体感してみてください。

※2022年6月3日(土)時点の情報を元にしております。

執筆・情報提供

川道 恵子(一級建築士)

(株)住まいと街設計事務所 代表取締役
住宅メーカー設計部にて、戸建住宅の設計業務 デベロッパーにて、マンション等の企画・監理業務を経て設計事務所において不動産開発業務に携わる。土地の活かし方、住宅の間取り提案等、幅広い実績多数。
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