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家づくりの雑学

2023.10.03

小上がり和室のメリットや成功事例、費用はどのくらい?

和室を作ろうと考えている方の中には、フラットにするべきか小上がりにするべきかで悩むケースが多いです。昔ながらのフラットな和室もいいですが、小上がりにはさまざまなメリットがあるので悩みどころといえます。そこで本記事では、小上がりの和室のメリットや費用・成功事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

本記事を読むことで、後悔しない和室を作れるでしょう。

INDEX

小上がり和室とは床面に高さを設けて小上がりになった和室のこと

小上がりの和室とは、床の一部分に高さを設けた和室です。リビングに設けられるケースが多く、奥行きが出る特徴があります。

また座敷のようにくつろげたり床と離れているため暖かかったりするなど機能面にも優れています。つまり、日本的な空間でありながら便利な機能も備えているのが小上がりなのです。

なお、和テイストでおしゃれな住宅にしたい方はこちらの記事も参考にしてください。

関連記事:和モダンな住宅に住みたい!ソファなど、インテリアの配置を実例を交えて解説

小上がり和室のメリットや知っておきたいポイントは?

小上がり和室には、以下のようなメリットがあります。

  • ● 冬場でも暖かい
  • ● 立体的で区切られた空間になる
  • ● 多機能空間になる

小上がり和室は床から少し高くなっているため、冷えた床面の冷気が直接伝わらず、冬場でも快適に過ごしやすくなります。また小上がりがあるため部屋全体が立体的に見え、おしゃれな空間になります。和テイストな住宅以外の住宅にも馴染む特徴から、リフォームによる後付けを検討する方も多いです。

さらに、以下のようにさまざまな用途で利用できます。

  • ● 段差を腰掛けにする
  • ● 段差部分を収納にする
  • ● ごろ寝スペースにする
  • ● 家事などの多目的スペースにする
  • ● 間仕切りを設けて独立した部屋にする
  • ● 布団を敷きベッドのように使う

段差があるため床のゴミやほこりが入りにくく、横になりやすいです。間仕切りを設ければ独立した空間になるため、家事を行いやすくなるメリットもあります。

しかし、収納するスペースが少なくなるケースがありますので、収納面で不安がある場合は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:子どもとともに成長する我が家 四角い収納箱でスッキリ空間を実現

小上がり和室のデメリットや住む前に押さえておきたいこと

小上がり和室のデメリットは、以下のとおりです。

  • ● 狭いリビングには向いていない
  • ● 部屋のレイアウトが制限される
  • ● バリアフリーではなくなる
  • ● 掃除の手間がかかる

小上がり和室は高さが生じる分圧迫感があるため、狭いリビングには適していません。また、小上がりは固定された構造であるため、部屋のレイアウトを変更できなくなってしまいます。そのため、家具の設置などが制限されてしまうのです。

また小上がり和室を設置すると、段差が生じるためバリアフリーではなくなる点にも注意が必要です。高齢者やお子様がいる家庭では、転倒・落下に注意しなければなりません。

さらに段差が生じると、ロボット掃除機などを活用しにくくなるため、掃除の効率が下がるケースがあります。自分で掃除機をかける場合でも、フラットなリビングより手間がかかるので注意しましょう。

ケース別の小上がり和室の設置にかかる費用

小上がり和室の設置にかかる主な費用は、以下の表のとおりです。

ケース 費用
一般的な小上がり和室(3畳〜4.5畳) 15〜25万円程度
LDKと一緒にリフォームする場合 50万円程度
間仕切りを設置する場合 8万円程度
掘りごたつを設置する場合 30〜40万円程度

表中の価格は、あくまでも一般的な費用です。使用する畳や壁紙のグレードによっては、追加費用がかかるケースもありますので気をつけてください。

なお、リフォームの場合はDIYで対応することも可能ですが、失敗を避けるためにプロに依頼する方法がおすすめです。

小上がり和室の3つの成功事例

本章では、小上がり和室の成功事例を3つ紹介します。また費用についてもご紹介しますので、リフォームや新築の参考にしてください。

成功事例①

住居形態 戸建て
工事価格 30万円

リビングの一角に小上がりの和室を設けた事例です。正面の壁は洞床風に見切りでアールを付け、色を変えて仕上げています。機能性だけでなくデザイン性にも優れているため、室内のアクセントになる存在感のある小上がりになっています。

リビングの収納から1枚の板を伸ばしているため、デスクとして使用可能です。また子どもの遊び場やリラックススペース、テレワークなどさまざまな用途で活用できるでしょう。

成功事例②

住居形態 戸建て
工事価格 50万円

リビングから繋がっていた洋室部分を小上がりの和室へ変更した事例です。畳の下はすべて収納スペースになっているため、日常的に使用しないものをしまっておけます。

またリビングとの境目にはロールスクリーンを設置しているため、来客時にはスクリーンを下ろして隠すことができます。そのため、仕事や勉強など集中して取り組みたいときに便利でしょう。

成功事例③

住居形態 マンション
工事価格 100万円

マンションをリフォームして、小上がりの和室を設けた事例です。畳の下はすべて収納になっているほか、壁際には掘りごたつ式のカウンターとピクチャーレールが設けられています。子どもの遊び場や学習スペース、親のテレワークスペースなどさまざまな用途で活用できるでしょう。

ストライプ柄の畳と黄緑色のアクセントクロスによって、明るく個性的な空間に仕上がっています。マンションで小上がりの和室が設けられているケースはめずらしいため、差別化した空間を作りたい方は取り入れてみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では小上がりの和室のメリットや費用・成功事例をご紹介しました。小上がりの和室とは、床の一部分に高さを設けた和室です。奥行きが出るだけでなく、座敷のようにくつろげたり床と離れている分暖かかったりするなど機能面にも優れています。

しかし、レイアウトが固定される点やバリアフリーではなくなる点などには注意が必要です。家族の年齢や今後のライフプランをもとにして、小上がりを設置すべきかどうか検討してみましょう。

執筆・情報提供

岡﨑渉(おかざきわたる)

【プロフィール】
国立大学卒業後新卒で大手不動産仲介会社に入社。
約3年間勤務した後に独立。
現在はWebライターとして活動中。
不動産営業時代は、実需・投資用の幅広い物件を扱っていた経験から、Webライターとして主に不動産・投資系の記事を扱う。さまざまなメディアにて多数の執筆実績あり。
宅地建物取引士・FP3級の資格を保有。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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