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2024.10.11

リフォームとリノベーションの違いは?それぞれのメリット・デメリット、費用目安を紹介

最終更新日:2025/07/08

そろそろ家の改修をしたいと考えたときに、どのような言葉を使うのが適切でしょうか。住宅の改修では「リフォーム」と「リノベーション」の2つの言葉が使われます。両者はどのように使い分けるのでしょうか。

本記事ではリフォームとリノベーションの意味・用途・予算の違いなどを解説します。それぞれについて参考にする方法もご説明しますので、住まいを改修する際に役立ててください。

以下は、リフォーム・リノベーションをしたいかについての回答データです。500人中90%が、現状の住まいに不満や不便を感じていることが分かります。

INDEX

リフォームとリノベーションの違いとは?

リフォームとリノベーションの違いは、工事の規模によると考えられがちですが、それだけではありません。

1:目的

リフォームとは、建物に対して古くなった部分、傷んだ部分を修復し、新築時に近い状態に回復させたり、より住みやすいように改良したりすることです。この場合、建物の用途や機能は変更せずに施工するのが基本となります。

リノベーションとは、改修によって物件に新しい機能や付加価値を追加することです。建物の用途を追加する、あるいは変更してしまうような工事がリノベーションに該当します。

リフォームとリノベーションの具体的な例

リフォーム
  • ● 古くなった壁紙を張り替える
  • ● 屋根や外壁の塗装
  • ● トイレを和式から洋式便器に交換
  • ● ガスコンロをビルトインに交換
リノベーション
  • ● 間取りを変更して、ひとつながりの広いLDKに改修する
  • ● 部屋の増築やキッチンの場所移動
  • ● 一世帯用の家を二世帯住宅に改修する
  • ● 古民家のバス・トイレ・キッチンを現代のものに変更する

2:工事規模

工事規模が大きいものをリノベーションと呼ぶことが多い理由は、間取りの変更や増築によって、建物の躯体(主要構造部)や配管に至る変更を行うためです。

リフォームの場合は、クロスや外壁の工事や設備の交換など部分的な施工が中心で、居住しながら工事が可能なことも多いでしょう。

一方、リノベーションの場合には、工事規模や内容によっては、自治体への建築確認申請が必要となります。たとえば準防火地域、防火地域以外のエリアで10㎡以上の増築をする場合などです。

さらに、増築や減築などのリノベーションの場合、物件の登記内容を変更する必要があります。建物に未登記部分があると、所有者が罰則を受ける可能性があるため注意しましょう。

また、売る際にそのままでは所有権移転ができない、買主が住宅ローンを利用できないなどさまざまな弊害があります。

リフォームのメリット・デメリットは?

この項では、リフォームにおけるメリット・デメリットを整理します。比較的手軽に着手できる反面、大きな問題の解決は難しい面があるでしょう。

リフォームを行うメリット

リフォームのメリットは、おもに以下の2点が挙げられます。

短期間で工事が終了する

小規模で工事箇所がピンポイント、家の躯体など内部に影響の少ないなどが特徴のリフォーム工事は、短期間で終わらせられることが多いでしょう。

規模が小さく期間が短ければ、予算も少なくて済むため、住まいの問題は極力リフォームで解決したくなります。以下は代表的なリフォーム箇所における、工事期間の目安です。

  • ● トイレ交換:数時間~1日
  • ● ユニットバス交換:3~4日
  • ● 畳からフローリングへの変更(6畳):約1日

また、工事箇所がピンポイントなことも多く、住みながら工事が完了することも多いでしょう。工事中に家具の配置や生活動線を変えることも、あまりありません。

完成後の状態が想像しやすい

部分的な工事で新築状態に戻したり、機能を戻したりするリフォーム工事は、完成後の状態をイメージしやすく、すぐに元の生活に戻れる点も、気軽に施工しやすい要因でしょう。

今の家を気に入っていて、新築時の雰囲気に戻したい、あるいは壁紙や床の感じを少し変えて楽しむなど、模様替えのように気軽な依頼ができる点も魅力といえます。

リフォームを行うデメリット

つづいて、リフォームで感じてしまいがちなデメリットです。リフォームかリノベーションかで迷うときに、問題が生じやすくなります。

できることが限られている

設備交換や内装の修繕が主体となるリフォームは、工事内容が限られるため、少し思い切った要望をすると、できないことも多いでしょう。

たとえば洗面台の交換はリフォーム工事の範囲ですが、洗面スペース・洗濯パンを移設したい場合は、給排水の配管や電源の工事、床面、壁面の改修が追加で必要となります。それに伴うスタッフなどの手配も加わり、リノベーションの域となってしまうのです。

コンセプトを全体的に統一するのが難しい

内装は極力色数を増やさず、統一した意匠にするのが、おしゃれで落ち着いた住まいにするための基本といえます。

しかしリフォームはスポット的に家の一部分を改修するため、このバランスを崩してしまうリスクが生じるでしょう。

建材の流通は移り変わりが激しく、同じものを調達するのはほぼ不可能です。建築時のハウスメーカーに頼んだとしても、近いものを探すのが限度となります。

しかし、このコンセプトをうまく守りながら、手を入れていくのが楽しみという考え方もあります。建材サンプルをよく吟味しながら工夫しましょう。

リノベーションのメリット・デメリットは?

次に、リノベーションのメリットとデメリットをご説明します。費用も工期も要するリノベーションは、自由度が高い反面、費用面で建て替えや住み替えとの比較を検討することになるかもしれません。

リノベーションを行うメリット

住み慣れた土地と住まいで、生活に合わせた家の改善ができるのが、リノベーションの魅力でしょう。

設計の自由度が高い

「在宅介護が必要になった」「両親と同居することになった」など、暮らしが大きく変わる際には、リノベーションでできる工事の自由度がありがたく感じるでしょう。

水回りの追加・移動、増築、お部屋の隔壁を増やす・減らす、廊下の拡張など、細かい要望を実現できます。

また、間取りなどに手を入れるのを機に、デザインも最近のものにアップデートしたり、気密・断熱など最新の住宅性能を導入したりするのも良いでしょう。耐震性などを含めた現代の住宅性能を得られる改修であれば、補助金の申請や、税金の優遇が受けられる可能性もあります。

住み慣れた家が生まれ変わるのを体験できます。

豊富な物件選択肢

理想の間取りや設備に合わせて新築や築浅の物件探しをした際に、エリアや予算がなかなか折り合わないケースがあります。

そのような場合、築年数よりもエリアや基本的な間取りを重視して物件選びをし、リノベーションに予算をかける方法もおすすめです。

物件は古くとも、会社への通勤や通学の便が良く、生活に便利な場所であれば、メリットは大きいでしょう。

家を直す借り入れを起こす場合、物件取得と修繕を一括で借りるほうが、修繕単独でローンを組むよりも金利が低く抑えられ、さらに住宅ローン減税も適用できるため、トータルでお得になることがあります。

一般的に2〜5%のリフォームローン金利に対して、リフォーム一体型住宅ローンの金利は1%前後のため、住み替えを含めて検討しても、かなりの差額となるでしょう。

リノベーションを行うデメリット

リノベーション工事に対する不安は、費用面とともに、工事期間中に普通の暮らしができるだろうかという点も考えられます。

工事費用が高くなりやすい

リノベーションは躯体部分以外、どのようにでも工事が可能な反面、躯体だけ残すような工事の場合、数千万円単位の費用がかかることもあります。

また、土台となる家の躯体の状態が良くなければ、建て替えよりも費用がかかることさえあるのです。

今の家に対する思い入れは大切にするべきとは思いますが、建て替えや住み替えを検討するか、リフォームにとどめるか、そこにこれから何年住むかという点も視野に入れて検討しましょう。

工事の期間が長め

工事が大規模となるリノベーションは、工事期間も長めとなります。フルリノベーション工事の場合、一戸建てで3~4ヵ月が必要です。

物件を入手してからフルリノベーションをする場合、今の家をリノベーションするのとは異なり、設計する期間として、さらに1~2ヵ月くらいは入居できない時期が増えます。

このように、改修箇所によっては工事期間中は仮住まいに移ることが必要な場合もあり、そのための賃貸住宅や引っ越しなどの費用も検討しておく必要があるでしょう。

《項目別》リフォームとリノベーションの費用相場の違い

リフォームとリノベーションで、予算感がどのくらい異なるかを比較しました。価格は高価でもリフォームにあたる工事もあります。

※表中でリノベーションにあたると考えられる項目は、赤字で記載しました。

1:水回り

水回りの改修は、位置の移動などで配管の変更を伴う場合や増設の際に、リノベーションの範囲となります。反面システムバスの交換などは、高価格となってもリフォーム工事に相当します。

また、水回りの改装は、新たに導入する設備のグレードによって価格が大きく変動するため、要注意です。

施工内容 目安費用
バスタブの交換 14~20万円
洗面台の交換 20~50万円
システムバスの交換※戸建て 60~150万円
システムバスの交換※マンション 50~100万円
洗面所の改装 20~100万円
温水洗浄便座の設置 8~16万円
トイレ全体の改装 20~100万円
タンクレストイレへの交換 30~50万円
IHコンロへの交換 18~80万円
システムキッチン(I型)の交換 40~80万円
システムキッチン(壁付→対面型)の交換 75~200万円
キッチン全体のリフォーム 80~400万円
アイランドキッチンへの改修 300~450万円

出典:国土交通省配布資料「部位別リフォーム費用一覧」

2:内装

内装は、部屋の大きさや間取りで壁面の位置を変更する場合にリノベーション扱いとなり、費用もかかります。バリアフリー化に伴って、廊下を拡張する場合は、壁面を動かす場合があり、開き戸から引き戸への変更なども行う場合、費用が高額となりがちです。

施工範囲 目安費用
畳の交換 6~12万円
畳からフローリングに交換 15~60万円
段差の解消 8~20万円
床暖房の設置 50~150万円
クロスの交換 6~30万円
珪藻土のクロスに交換 18~30万円
和室から洋室への改修 50~200万円
2室を1室にまとめる 50~80万円
リビングの改修(拡大) 200~400万円
廊下の改修 20~100万円

出典:国土交通省配布資料「部位別リフォーム費用一覧」

3:外装

費用のかかる工事の多い外装関係ですが、リノベーションにあたる項目はありません。

金属屋根やサイディング壁面の改修は傷みが進行していて塗装や重ね張りでは対応が間に合わず、屋根材の葺き替えやサイディングの交換が必要となる場合があります。その場合は工事が複雑になり、材料費もかかる関係で最も高額になるため、早めのメンテナンスを心がけましょう。

台風や地震などの自然災害が原因で外装に傷みが生じた場合は、火災保険や地震保険の補償対象となることがあります。ただし、地震保険は外装の傷みだけではなく、建物全体の被害状況に基づいて補償額が決定します。

施工範囲 目安費用
スレート屋根の塗り替え 20~80万円
金属屋根の重ね葺き 90~250万円
瓦屋根の交換 70~120万円
外壁材の重ね塗り 50~150万円
サイディングの上貼り 80~200万円
耐震補強(金物使用) 20~60万円
耐震補強(基礎からの工事) 100~200万円
雨どいの交換 5~40万円
シロアリ防止処理 15~30万円

出典:国土交通省配布資料「部位別リフォーム費用一覧」

4:増築

暮らしの変化に合わせた増築・減築や、リノベーションを伴う二世帯住宅化は、新築に相当するくらいの工事費となる場合があります。

自宅を業務用に改造する場合もリノベーションに該当する工事が必要な場合が多いでしょう。また、自宅から店舗兼住宅に変更する場合は、用途変更の確認申請を行う必要があり、自治体への手続きや費用が必要となります。

施工範囲 目安費用
増築 300~2,000万円
減築 800~2,600万円
二世帯住宅化 800~2,500万円

出典:国土交通省配布資料「部位別リフォーム費用一覧」

5:外構・その他設備

住宅の機能向上にあたるウッドデッキ設置や、エコ性能アップのための改修工事は、リフォームにあたります。

国や自治体の助成金も活用しながら、お得で快適なリフォームを実現しましょう。

施工範囲 目安費用
ウッドデッキの新設 10~80万円
太陽光発電システムの導入 200~300万円
オール電化への移行 100~200万円
高効率給湯システムの設置 55~100万円

出典:国土交通省配布資料「部位別リフォーム費用一覧」

予算を抑える方法として、趣味を兼ねてDIYでリフォームを行うこともできます。危険のない作業で、仕上がりや工期にこだわりがなければ、チャレンジしてみるのも良いでしょう。

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結局、リフォームとリノベーションはどちらがおすすめ?

どちらがおすすめとなるかは、一般的に以下に分類されます。

リフォームがおすすめな人
  • ● 住まいの古くなったり傷んだりした箇所を直したい
  • ● 設備を交換したい
  • ● 断熱・気密性能を改善して、快適で経済的な家にしたい
リノベーションがおすすめな人
  • ● 暮らしや家族構成、用途を変えるために改築したい
  • ● 間取りを暮らしに合うように変更したい
  • ● 部屋の数や面積を増やすために増築したい

また、リフォーム・リノベーションを問わず、でき上がりが希望と異なる状況を避けるために、施工する業者としっかりコミュニケーションをとり、希望する施工内容を共有しましょう。

下記は、リフォーム・リノベーションに対して不満を感じやすい箇所と、不満の理由を調査したものです。水回りの仕上がりに不満を持つ割合が高いという結果となっています。

不満の対象の約3分の2が、仕上がりの質である点も見逃せません。

2022年 株式会社ユニテ調べ

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まとめ

リフォームとリノベーションの意味・用途や目的・予算の違いなどを解説しました。どちらの方向性で工事を行うかは、住まいを今後どのように利用するか、資産価値をどう維持するかによって変わってくるかと思います。

予算内で適切な施工を行い、満足度の高い仕上がりにするには、家族の希望をしっかりまとめることと、業者選び、業者とのコミュニケーションの3つが不可欠です。また、家の中の1箇所だけに着目するのではなく、家全体を見渡して、手を入れる箇所の優先順位を検討してください。

執筆・情報提供

滋野 陽造

保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士。
マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産投資に従事。
実務経験をもとに、不動産の購入・売却、住まいの知恵、暮らしの法令などのジャンルを中心に記事の執筆を行う。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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