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家づくりの雑学

2025.01.09

ハウスメーカーと工務店の違いとは?特徴やメリット・デメリット、選び方を徹底解説

最終更新日:2025/08/26

家づくりの代表的な依頼先として、ハウスメーカーと工務店があります。この2つは双方に特徴があり、魅力も注意点もあるため、比較したうえでどちらに建築を頼むのかを迷ってしまいがちです。

本記事ではハウスメーカーと工務店の違いとは何か、それぞれのメリット・デメリットや選び方を解説します。両者の大まかな違いをつかんで、ご家族に合った依頼先の選び方を検討してください。

INDEX

家を建てる際の依頼先とは?

この項では、テーマに取り上げたハウスメーカーと工務店に設計事務所を加えて、それぞれの成り立ちや基本的な特色をご紹介します。家を設計して建てる目的は同じでも、これだけの違いがあります。

①ハウスメーカー

ハウスメーカーは自社ブランドの商品を持ち、設計施工で広域展開している会社です。対応エリアが広く会社の規模は大きく、知名度が高いのも特徴でしょう。テレビや新聞などの媒体に広告を打つこともあります。

顧客のさまざまなニーズに合わせた豊富な商品ラインアップから選択可能です。

②工務店

工務店は地域密着で住宅を建築する会社です。会社は小規模なところが多く、対応エリアは狭いですが、増改築なども含めて施主の細かい要望に対応しやすいです。宣伝活動はあまり行わず、評判がインターネット上では分かりにくい面があります。

③設計事務所

設計事務所は住宅の間取りや外構の設計と、施工時の設計監理に特化した会社です。施工については提携している工務店に依頼して行うことが多いでしょう。

狭小地や変形地など制約の多い土地に、施主の希望を満たした設計を提案するような仕事が得意です。特定の設計士の仕事が評価されて、別の顧客から依頼を受けるような受注ルートも、設計事務所ならではといえます。

ハウスメーカーと工務店の違い・メリットデメリットについて

この項では、ハウスメーカーと工務店の違いを、以下の7つの観点から比較して、それぞれの強みを解説します。双方それぞれに魅力的な面と不安要素があり、人気を分けている背景が見えてくる内容です。

  • ● 施工エリアの広さ
  • ● 価格帯
  • ● 安心感・安定性
  • ● 自由度の高さ
  • ● アフターフォローの手厚さ
  • ● 密なコミュニケーションの取りやすさ
  • ● ブランド力

以下はハウスメーカーと工務店のシェアに関するデータです。ハウスメーカー6割弱・工務店4割弱と、小規模の工務店が健闘しているように感じられます。

このように4割近くを中小の工務店が占める点は、大手寡占が進む他の業種では珍しいといえるでしょう。大資本を背景に優れた商品を多く送り出す大手ハウスメーカーと競合しながら、工務店もシェア争いを行っています。

また、経営の合理化・デジタルトランスフォーメーション化を進めるハウスメーカーは、オンライン接客やVR(バーチャルリアリティ)見学会をいち早く導入することで集客力を確保しています。対する工務店は、インターネット上や紹介などの口コミ主体で集客を維持している点も見逃せません。

また、合理化といえば大量仕入れ・大量生産で有利なパワービルダーも、スケールメリットを活かした部材確保・安定供給によるスケジュール管理で売り上げを伸ばしています。そのような中、旧来の部材流通で工務店が経営を維持している背景は、部材仕入れに関しても、顧客の細かい要望に応えてきた成果といえるかもしれません。

施工エリアの広さ

近年は深刻な職人不足から、ハウスメーカーも工務店も、エリア外の仕事は受けるのが難しいといえるでしょう。

ハウスメーカーは全国どこにでも支店がある会社が多く、「この商品で建てたい」という場合、最寄りの支店に相談すれば希望が叶いやすいといえます。

工務店の場合は拠点から離れた現場を持つことは効率が悪くなるため、展開エリアに制約があります。「ここで建てたい」と思っても、離れたエリアの仕事は受けられない場合があるのはそのためです。

したがって工務店の場合は、建てたいエリア内から依頼先を探すことが必要になります。

価格帯

価格帯はハウスメーカーより工務店のほうが低めになっていることが多いです。資材調達コストや広告宣伝費、人件費など経費の内訳が違い過ぎるので、いちがいに同クオリティでどちらが安いということはいえません。

しかし工務店は資材の共同調達、フランチャイズや下請けで、弱点をカバーするところが増えています。したがって宣伝費や人件費の負担が大きいハウスメーカーに比べ、現在は工務店のほうが、コストダウンに有利な要素が大きいかもしれません。

ハウスメーカーは一定規模以上の分譲地の展示会などでは、都度宅建資格のある従業員を配置する必要があり、そのための人件費も確保している必要があります。丁寧な接客が可能となるかわりに、出費も大きいのです。

以下は、両者の坪単価を比較した際の目安です。

ハウスメーカーと工務店の坪単価の目安

住宅会社の種類 坪単価
大手ハウスメーカー 70〜100万円
ローコストハウスメーカー 30〜50万円
工務店 約50万円

安心感・安定性

この項目はハウスメーカーが有利です。まず設計や建材の加工・維持管理の正確さは大量発注・大量生産の強みが発揮されます。問題が発見された場合は速やかに改善されて品質の安定度が高められます。

同様に職人の施工レベルの均一さ、工期の見積もりの正確性もハウスメーカーの強みとなるでしょう。

また、会社の規模が大きければ倒産や廃業がしにくいであろう点も、大手のハウスメーカーの安心ポイントです。ただし新築で起きた債務の不履行(引き渡しができない)や不具合の発覚に関しては、法令に基づいた住宅完成保証制度の利用ができます。

工務店に関してこれらの要素は、会社ごとや現場を担当する職人によって大きく開きがあるところです。

自由度の高さ

設計プラン・施工の自由度の高さは、工務店に強みがあります。とくに木造の在来工法(軸組工法)の場合は施工上の制約が少なく、自由な寸法の間取りが実現できます。

建材の発注も自由度が高く、現場での加工のウエイトが大きいため、施工時も柔軟な対応が可能な場合があるでしょう。

一方ハウスメーカーの場合、大量発注・大量生産によるコスト管理と品質の安定に重きを置くため、基本となるプランにオプションを付加するセミオーダーか、規格住宅が商品の主流です。たとえば壁の素材や色、設備のグレードなどで違いを出すのが一般的なセミオーダーです。

規格住宅のプラン自体が良くできているため、こだわりがなくお任せに近い依頼がしたい人には向いているともいえます。

アフターフォローの手厚さ

アフターフォローはどちらが手厚いかは、どちらにもメリットがあるというのが答えになります。

ハウスメーカーの場合、定期点検や無料対応期間が当初から厚めに設けられ、マニュアルに合わせて安定したメンテナンスを長期的に受けることができます。

補修用の建材や設備が比較的長く在庫保管されている点も安心ですが、反面有料となったあとの修繕費用は高めです。

工務店の場合、トラブルや細かい不具合に応じて柔軟な対応が得られ、地域密着のメリットで相談しやすい点が魅力となります。また、ハウスメーカーに比べて対応が早く、小まめなフォローが得られる可能性も。逆に規模や人手不足から、修繕工事は対応までにやや時間がかかる場合もあるでしょう。

家は数十年単位で長く住み続けるものですが、その間に物価や景気の動向は変化しています。

アフターメンテナンスをうたっている工務店でも、業態の変化や建材の高騰が原因となって、当初の予定通りのメンテナンスをしてもらえないリスクはありうることです。商品内容や価格だけでなく、このような点を加味して、依頼先を検討しましょう。

以下は、大手~中堅ハウスメーカーのアフターサービス内容を比較したものです。

ハウスメーカー 基本保証 最長保証制度と条件 定期点検
アイフルホーム
  • ● 構造は20年間
  • ● 雨漏り関連は10年間
  • ● 地震の揺れを起因として全壊した場合、10年以内なら建て替え補償
  • ● 設備機器は10年間無償修理
  • ● 構造と雨漏り関連の保証を最長30年に延長可能
    条件:有償点検・メンテナンスを受ける
  • ● 2か月目から20年目まで計8回の無料点検
  • ● 以降60年目まで計4回の有料点検
セキスイハイム 構造と雨漏り関連は30年間
  • ● 構造と雨漏り関連、外壁に30年保証制度を適用可能
    条件:無料点検と適切な補修工事を受ける
  • ● 30年目以降は、メンテナンスを行った箇所・内容によって保証
    ※構造体等に関しては、30年目以降の保証延長システムはなし
● 2年目までに計3回、5年目以降5年ごとに60年目まで無料定期点検
積水ハウス
  • ● 構造と雨漏り関連は30年間
  • ● 建物がある限り永年に延長可能
    条件:有料点検・有償補修を行うごとに10年間保証期間延長
  • ● 5年目から30年目までは5年ごとに無料点検
  • ● 30年目以降は永年、10年ごとに有料点検
ダイワハウス
  • ● 構造と雨漏り関連は30年間
  • ● シロアリは10年間
  • ● 設備機器は10年間
  • ● 構造と雨漏り関連、シロアリは60年に延長可能
    条件:有料点検と有料メンテナンスを行うごとに15年間保証期間延長
  • ● 60年以降も要望があれば延長可能(条件:有料調査・有料メンテナンス工事)
  • ● 1か月目から30年目まで無料点検
  • ● 30年目以降60年目までは5年ごとに有料点検
タマホーム
  • ● 構造と雨漏り関連、シロアリは10年間
  • ● 最長60年に延長可能
    条件:無償点検と有料補修工事を受ける
  • ● 3か月目から10年目まで無料点検
  • ● 10年目以降は保証延長で無償点検が可能

出典:家づくりのとびら
※選択するプランやサービスの改定により、内容が異なる場合があります。

密なコミュニケーションの取りやすさ

コミュニケーションの取りやすさは工務店のほうが有利かもしれません。地域密着で距離が近いだけでなく、分業度が低いため施工中も現場にダイレクトに意見が通りやすい傾向があります。

アフターフォローの際も施工時と同じ担当者が、長く面倒を見てくれる可能性が高くなります。

大企業であることも多いハウスメーカーは、竣工後の人事異動で別の担当者が窓口となることも多いです。サービス内容自体は均一ですが、人付き合いは新しく始まる形になるでしょう。

ブランド力

それなりの規模を持って事業に取り組んでいる会社でなければ、広告宣伝に予算を使うことはできません。

テレビCMや住宅展示場を展開できるハウスメーカーには、「任せて安心」「多くの施工を手掛けた実績」「倒産のリスクが低い」などのイメージを持つことができます。

これがブランド力というものですが、ハウスメーカーの商品の安心感は、近年の流行や平均的・最大公約数的な商品が得られるメリットであり、個性を志向したい方向きではない点で、好みが分かれる部分でしょう。

ハウスメーカーと工務店の傾向の違い

ハウスメーカー 工務店
施工エリアの広さ 全国各地 都道府県内、近隣の市町村
価格帯 高めになる 価格を抑えられる
安心感・安定性 平均的に高い 依頼先によって変わる
住宅プランの自由度 低い・既存の商品から選択 高い・間取りから自由設計しやすい
アフターフォローの手厚さ 安定したサービスが受けられる 会社ごとにバラつきがある
コミュニケーションの取りやすさ 同じ担当者が長く対応するのは難しい 地域密着で相談しやすい
ブランド力 幅広い広告宣伝で、信頼感を醸成 エリア密着型のため、構築の意志がない

※上記はあくまで傾向です。

ハウスメーカーと工務店、どちらを選べばいい?

ここで、本記事の整理を兼ねてハウスメーカーに向く人と工務店に向く人、どのような人がどちらを選べばいいかをご案内します。

安心感を重視する場合はハウスメーカーがおすすめ

ハウスメーカーは、数多い施工経験のノウハウをもとに得た平均的な良さを形にして、安定した品質の家づくりが期待できます。工期も安定していて、アフターフォローも計画的に行われるでしょう。

そのため、間取りやデザインなどに対する深いこだわりよりも、安定感や安心感を優先した家づくりを目指したい人に向いているといえるでしょう。

費用・設計の自由度にこだわるなら工務店がおすすめ

工務店は、地域密着で地元の風土をよく知った快適な住まいづくりとプランの自由度、竣工後も気軽にさまざまな相談がしやすい会社が多いです。

決まった予算の中から、少しでも自分と家族の理想に近い家づくりを目指したい人におすすめでしょう。

設計の自由度を志向する場合、在来(軸組)工法が向いており、その他の工法が良いという方には工務店以外の選択肢が多くなります。在来工法以外は施工していない工務店も多いでしょう。

以下は、一戸建注文住宅の年間受注規模の分類を表しています。在来工法市場の規模感として、年間の受注数が50戸以下の会社が53.3%となっています。

工務店による在来工法を志向する場合は、小規模精鋭の該当エリアの中から、家族の希望に合った会社・丁寧に施工してくれる会社をじっくり選ぶことが多いでしょう。

平成25年度 国土交通省の調査

つづいて以下は、家づくりをした人に、ハウスメーカーと工務店それぞれを選んだ理由を聞いたものです。「職人気質」や「情報を得やすい」など、本記事では取り上げていない項目も目を惹きます。

それぞれの選び方の違いは?

ハウスメーカーと工務店、どちらに依頼するかを決めたあとは、依頼先を決める検討です。ここでハウスメーカーと工務店では、チェックポイントが異なります。以下2点を意識して依頼先を検討しましょう。

  • ● それぞれの弱点をカバーできるか
  • ● 会社としての個性と、要望する内容がマッチしているか

ハウスメーカーと工務店・それぞれの選び方の違い

分類 項目 説明
ハウスメーカー 商品の特色がマッチするか デザインやプラン、価格帯が希望を満たしているか。
商品の住宅性能がマッチするか 断熱性や気密性、耐久性などが希望を満たしているか。
コストパフォーマンス 同等の商品内容に対して、割高感がないか。
メンテナンスコスト メンテナンスコストに対して、割高感がないか。
カスタムオーダーの自由度 商品ラインナップの枠内で、どこまで自由度の高い設計が依頼できるか。
問い合わせや打ち合わせの対応力 疑問に丁寧に答えてくれるか。施主の意図を組んだ提案が得られるか。
メンテナンス知識 施工時期や安くできる方法など、メンテナンスに関する知識が豊富か。
工務店 工務店 耐震性能や保証内容をチェック。
住宅性能で満足いく内容か 気密・断熱性や経済性で基準に合うか。
経営の安定性 つぶれにくく安定した経営基盤か。
営業エリア内か 施工実績を気に入っても、営業エリア外では依頼が難しい。
有資格者の存在 建築士、建築施工管理技士、宅地建物取引士などの有資格者の在籍数で、技術力や信頼性をはかる。
現場の人員 あまりに人手不足の場合、施工やメンテナンスに時間を要する可能性がある。
品質の均一さ ハウスメーカーの下請けや、フランチャイズ加盟店なら比較的安定している。

家を買うなら、モデルハウスを見学しませんか?

マイホームの検討の際は、最新の家づくりを体感するのをおすすめします。Webサイトの情報や口コミだけではつかみづらい点も、展示場で実物を見学することで、新しい生活の良さを知るための助けとなるでしょう。

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まとめ

ハウスメーカーと工務店の違いとは何か、それぞれのメリット・デメリットや選び方を解説しました。それぞれの類型的な特徴の違いはお伝えした通りです。しかし会社によってもそれぞれ特色があり、工務店寄りのハウスメーカー・ハウスメーカー寄りの工務店も存在します。

セミオーダー的な要素があっても、その内容が気に入ればハウスメーカーを選んだり、アフターフォローが手厚い工務店を選んだりという選択肢もありうるのです。

最終的な決め手を、商品の良さや担当者・設計者との相性の観点から見直すことも良いかもしれません。

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総合住宅展示場ハウジングステージ編集部

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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