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住宅のマネーと制度

2026.08.19

一戸建てをフルリフォームする費用相場は?事例や安くおさえる方法を紹介

近年では、リフォームの技術が進み、ただ傷みの補修や、設備の更新だけでなく、快適で安全な改修につながる施工が増えてきました。

また、生活動線や家事機能を充実させるなど、暮らしの機能の改善をはかるリフォームも、要注目です。

本記事では、一戸建てをフルリフォームする費用相場はどのくらいか、事例や安くおさえるための方法などを紹介します。リフォームをご検討の際に、参考にしてください。

INDEX

一戸建てをフルリフォームする費用相場

一戸建てのフルリフォームは、350~3000万円程度と、補修や設備更新中心の内容から、新築に匹敵する予算まで、さまざまです。

予算や施工のスケジュールに制約がある場合は、まず補修など必要な箇所だけ優先して施工することもできるでしょう。

相場等の引用元:リショップナビ

一戸建てをフルリフォームする際の坪単価の費用相場

一戸建て住宅で建物全体リフォーム(リノベーション)する際の費用の目安を見ると下記の表のようになります。(予算は施工する範囲や傷みの状態、機器・建材のグレードなどの違いによって差が出ます)

築年数別×坪数別のリフォーム費用相場

築年数 25坪 / 30坪 / 40坪
築10~20年
(内装・水回り)
25坪:180~650万円
30坪:240~750万円
40坪:270~930万円
築10~20年
(内装・水回り+屋根・外壁塗装)
25坪:240~870万円
30坪:300~1000万円
40坪:370~1280万円
築20~30年
(スケルトンリフォームなど)
25坪:250~1825万円
30坪:300~2190万円
40坪:400~2920万円

※内装:リビングや洋室のクロスおよび床のリフォーム
※水回り:キッチン、浴室、トイレ、洗面所の4点リフォーム

一戸建てのフルリフォーム/リノベーションの場合、坪単価の目安は10〜73万円になるケースが多いです。

ただし、以下のケースでは、予算がプラスになりやすいでしょう。

  • ● 解体箇所が多い:廃材処分費、重量がある設備を運ぶ人件費・運搬交通費などがかさむ
  • ● 交換する設備:グレードの高いものにする場合

予算を重視する場合、施工業者と相談しながら、改修したい箇所の優先順位を決めましょう。

リフォーム内容の目安【築年数別】

この項では、築年数別のリフォーム内容の目安を解説します。

相場等の引用元:リショップナビ

家を長持ちさせるために、水回り・内装・外装などの各箇所について、それぞれ適した時期にリフォームしていくことが大切です。

リフォームの適期は傷み具合や建物の構造、立地条件(湿度や塩害)などによって変わりますが、下記の時期が一応の目安となるでしょう。

築年数ごとのリフォーム箇所目安

築5〜10年
  • 壁紙・天井のクロス張り替え
  • カーペット・クッションフロア材の交換
  • 畳の裏返し or 表替え
築10〜20年
  • フローリング材の交換
  • 畳の新調(交換)
  • 水回り(台所・浴室・トイレ・洗面所)の一新
  • 給湯器の交換
  • 外壁・屋根(素材によるが、たいていは塗装でメンテナンス)
築20〜30年
  • 大規模な工事(増改築・間取り変更・建て替えなど)の検討
  • (建て替えずに住み続ける場合)外壁・屋根をリフォーム

ただし下記のような症状が見られる場合は、目安の時期を待たず、すぐに対策を行う必要があります。

  • ● シロアリ被害
  • ● 外壁のひび割れ
  • ● 屋根瓦の剥がれや欠け
  • ● 給湯器の不具合など

瓦や外壁、シロアリに関してこれらの状況を放置しておくと、建物の傷みを急速に進行させるリスクがあります。

なお、リフォームに合わせて耐震診断や補強設計を依頼することも可能です。
1981年の建築基準法が改正される前に設計され作られた建築物は、耐震性能が現在の基準を満たしていない可能性があります。

耐震リフォームにかかる費用は、工事内容によって25~200万円程度、平均して120~150万円というケースが多いようです。耐震診断や耐震補強にも詳しい施工業者に相談するのも良いでしょう。

一戸建てのリフォーム費用【リフォーム箇所別】

この項では、箇所別のリフォーム費用をさらに細かく見ていきます。

相場等の引用元:リショップナビ

水回り

水回りにおける全面リフォームの費用相場は、10~150万円の間となっています。工事内容および費用の内訳は、以下の通りです。

水回りのリフォーム費用相場

工事内容 費用相場
システムキッチン交換 50~100万円
トイレ 15~50万円
(和式トイレを洋式に変更=〜60万円)
洗面脱衣所 10~50万円
風呂 ユニットバス交換:50~150万円
在来浴室からユニットバス:65~150万円

前述のように、水回りの設備は本来10〜20年くらいの期間でリフォームするのが望ましいです。毎日利用し、かつ湿気が多く劣化が進みやすい水回りは、早めにメンテナンスしていくことで、カビや周辺の腐食をおさえることができるでしょう。

水回りに関しては、主要な工事は1週間以内に完了します。

壁紙・床材の張り替え

壁紙クロスや床材は、製品のグレードで大きく値段が変わるもの。例えば床の無垢板とクッションフロアの価格は全く違います。

床の仕様は家の統一感につながるので、連続した空間は同じ床材にすることで、空間のデザイン性が向上する点は意識しましょう。

工事内容 費用相場
壁紙張り替え 750〜1500円/㎡
床材交換 1~7万円/畳

リビング・部屋・玄関・廊下

リビング・部屋・玄関・廊下の費用相場は、10~150万円の間が中心となっています。

リビングや廊下などの雰囲気を新しくしたい場合、施工の範囲や内装材のグレード、追加収納の有無、建具交換の有無などにより金額はかなり変わるものです。

玄関の工事は、簡易的な収納の追加やドア交換のみであれば、30万円ほどの予算で実施できますが、バリアフリー化やファミリークローゼットの増設などのメニューとなると、予算が膨らむ可能性があります。

各箇所の費用の内訳は次の表の通りです。

リビング・部屋・玄関・廊下の施工費用相場

工事箇所 費用相場
リビング 15~150万円
洋室から和室に変更 40~80万円
和室から洋室に変更 25~100万円
廊下 20~50万円
玄関 10~50万円

間取りを変更したい

間取りを変更する場合のリフォームにおける費用相場は、7~350万円と、工事規模によって大きく変わります。

フルリフォームによって間取りを変更する場合には、複数の壁を一度撤去するなど大規模な工事になることも多く、費用の幅が大きくなることも。

一部のスペースに間仕切りを追加するという程度の工事ならば、当日中もしくは2~3日で、壁の解体や内装補修・張り替えなども含む工事の場合で、4~6日程度の工期で完了できます。

工事内容および費用の内訳は、以下の通りです。

間取り変更リフォームの費用相場

工事内容 費用相場
間取りの変更 20~350万円(総額)
間仕切り壁の設置 8~25万円/箇所
間仕切り壁の撤去 7~23万円/箇所 (周辺の補修工事を含む)

外壁・屋根

外壁・屋根のリフォーム費用相場は、建物の状態や選択する工法によって異なり、15~260万円です。

工法は既存の壁・屋根の塗装のほか、新しい壁材や屋根材を既存のものの上に重ね張りするカバー工法、そして、既存の建材を撤去して屋根や壁を新しくする張り替えの3種類です。

外壁・屋根は10~15年の周期でメンテナンスをするのが、家の傷みの進行を防ぐうえで理想でしょう。

工期は天気の影響を受けることもあるため、3日~4週間程度と、状況によって幅が大きくなります。

なお、外壁や屋根の工事の際は、別途足場の設置費用が15〜20万円前後かかるため、要注意です。

屋根や外壁などを別々に施工すると、その都度足場代が発生します。そこで、傷みの進行にもよりますが、外壁と屋根を同じタイミングでリフォームできれば、足場代は1回で済ませることができます。工事内容と、費用の内訳は以下の通りです。

屋根・外壁の工事内容と相場

工事内容 費用相場(約30坪の建物のケース)
外壁 塗装:60~180万円
重ね張り:150〜200万円
張り替え:180〜260万円
屋根 塗装:15~80万円
重ね葺き:60〜250万円
葺き替え:70〜260万円

一戸建てをフルリフォームの工期

一戸建てを全面的にリフォームする際に要する工期は、1〜6ヶ月(平均1〜4ヶ月)くらいが目安となるでしょう。

後述する施工事例でも、約2ヶ月を要したケースが多く見られます。(外壁や屋根、足場設営・撤去の施工は、居住しながらでも可能なので、多くの場合、自宅に戻れるまでに2ヶ月はかかりません)

ただし、建物の内部をスケルトン状態にしてフルリノベーションを行う場合、内装関係の工事だけで1.5~2ヶ月を要します。

また、着工に先立った打ち合わせ期間も、2〜3ヶ月ほどかかると考えておきましょう。

仮住まいは誰が手配する?

工期が長く、間取り変更の施工や設備が使えない期間が生じるとなると、仮住まいの手配が必要になると考えましょう。

規模の大きな工事の際には、騒音や粉塵、溶剤の臭気などが発生しやすく、住みながら行うリフォームには限界があります。

仮住まいは、施主がご自分で手配するのが一般的です。なぜなら、ニーズに合わせて実家への仮住まいや賃貸、ホテルなどさまざまな手段を選択することになるためです。

リフォーム業者の中には、仮住まい物件の格安手配や、引っ越し作業のサポートをしてもらえるところもあるので、必要に応じて相談してみるのも良いでしょう。

一戸建てをフルリフォームの実例

この項では、フルリフォームの実例をご紹介します。フルリフォームといっても、それぞれに叶えたい方向性があって、それに沿った施工依頼が満足度につながったケースです。

実例1:家の顔となる玄関・外構・和室・水回り

傷んだ箇所などは別として、リフォームの際に必ずしも家全体に手をつける必要はありません。

例えば内装は部屋によっては壁紙の更新だけ、力を入れたいところに予算をかけるというメリハリが、うまくいくコツといえるでしょう。

こちらの例は水回り4箇所の設備更新と、内装・玄関・外構など、家の顔ともいえる箇所に的を絞ったケースです。

和室は和モダンのテイストに、キッチンは機能性アップを果たし、明るく広々とした空間に仕上がりました。

リフォーム費用 470万円
施工日数 30日
住宅の種類 木造
築年数 25年
施工内容 リビング:80万円
/和室:40万円
/キッチン:60万円
/浴室:60万円
/洗面所:30万円
/トイレ:30万円
/玄関:40万円
/外構:130万円

実例2:RC造の一戸建てをスケルトンリフォーム

設備機器の交換と同時に、生活動線の合理化や収納スペースの増設を目的に、家全体をスケルトンリフォームしたケースです。

RC造(鉄筋コンクリート造)のスケルトンリフォームは、丈夫な構造によって、改修がしやすい反面、以下の点は要注意となります。

  • ● 解体によって躯体・配管などの補修箇所が見つかるケースがある。
  • ● 構造(ラーメン構造・壁式構造)によって間取り変更に制限が出る場合も。
  • ● ケースによっては費用が高額になる。
  • ● 施工期間が長くなるため、比例して仮住まいの期間も長くなる。

この事例では築26年のキッチンの壁を除去し、開放感のあるリビング空間を実現したほか、家事動線も大幅に合理化できました。

リフォーム費用 840万円
施工日数 60日
住宅の種類 RC造
築年数 26年
施工内容 リビング:200万円
/キッチン:140万円
/浴室:140万円
/トイレ:30万円、ほか

実例3:2世帯同居・バリアフリー化

親との同居で、二世帯住宅・バリアフリー対応にリフォームしたケースです。

水回りやリビングのフルフラット化のほか、一部廊下の拡張や引き戸への変更、要所に手すりも備えることができました。

家族全員が集うメインのリビングのほかに、2階には子ども世代用のリビングを施工し、親世代との生活時間帯のズレに配慮した居室構成となっています。

リフォーム費用 950万円
施工日数 60日
住宅の種類 木造
築年数 27年
施工内容 メインリビング:110万円 (10日)
・2階リビング:30万円 (7日)
・キッチン:130万円 (14日)
・廊下&洗面台:50万円 (7日)
・トイレ:50万円 (5日) 、ほか

実例4:家事動線や収納が便利な家に

築30年の木造住宅の良さにこだわり、1000万円以上をかけて機能的に刷新したリフォーム例です。

近年の住宅は、家事や収納など、生活するうえでの使いやすさが、大幅に進化しています。住宅展示場でその点を実感した施主の方の要望は以下でした。

● コンパクトで動きやすいキッチン
● 勝手口のあるパントリーの増設
● 家事室を兼ねたランドリースペース
● その他、何箇所か収納を増やすこと

幸い1階は広めの間取りだったため、既存のスペースで全て実現が可能でした。追加で玄関のファミリークローゼットを設け、やや予算オーバーとなったものの、使い勝手の良い家になり、満足度は高くなったといえます。

ダイニングキッチンのメリハリのある内装も自慢です。

木造住宅は作業のテンポが速いため、全工期のうち、仮住まいは1ヶ月ほどで済みました。

リフォーム費用 1436万円
施工日数 60日
住宅の種類 木造
築年数 30年
施工内容 リビング:210万円 (20日)
・洋室:108万円 (14日)
・キッチン:81万円 (7日)
・浴室:72万円 (3日)
・トイレ:22万円 (1日) 、ほか

実例5:外壁・屋根塗装と間取り変更

ご両親より譲渡を受けた住まいを、傷みの補修、断熱性能の現行化など、2000万円を超える予算で全面的にリフォームした事例です。

建物は築20年でまだまだ使えるということで、屋根・外壁の塗装、窓や壁面の断熱処理の追加で、補修とともに住宅性能のアップもはかれました。

屋根・外壁も断熱塗料の使用で、補助金の対象となっています。

キッチン回りは広々としたLDKに改修し、水回りも設備更新。当面は手を入れないで安心して暮らせる家となりました。

リフォーム費用 2237万円
施工日数 60日
住宅の種類 木造
築年数 20年
施工内容 リビング:214万円
/洋室:226万円 (4部屋)
/キッチン:95万円
/トイレ:43万円
/外壁:120万円
/屋根:67万円 、ほか

一戸建てをリフォームするメリット

一戸建てのリフォームは、費用も相応にかかるもの。

修繕や住みやすさなど、さまざまな要望に向き合うことになりますが、メリットが明確でないと、実施にはなかなか踏み切れません。

新築との違いや、家族にとって意味のあるリフォームになるかどうかなど、考えてしまうこともあるでしょう。

この項では、一軒家をリフォームするメリットについてご紹介します。

自宅の雰囲気や思い出を守れる

リフォームの場合、新築とは違い、住み慣れた場所にまつわる思い出や、自宅の雰囲気をうまく残しながら、改修することが可能です。

住み慣れた家をベースにしているので、愛着も湧きやすく、いい意味で、これまでの暮らしから違和感なく、新しい生活を始めることができます。

不慣れな点も少なめにできるかもしれません。

家全体を建て替えることで、最新の住宅性能を取り入れる点は有利になるでしょうが、立地を除くと、雰囲気や思い出については、全てが白紙にリセットされることになります。

きれいな家を安く入手できる可能性がある

もう一つ、リフォームの良い点は、コスト面の有利さでしょう。

もとの家が建ってから、過ぎた歳月の中で、住宅に関する知恵や技術は、さまざまな進化を遂げています。

今までの家の躯体や構造ほか、利用できる箇所は利用することで、最新の設備や建材、間取りの工夫を取り入れてなお、新築で建てるよりかなり安く仕上げられる可能性があるのです。

外観も現在住んでいる一軒家を新築のような住宅へとリフォームできる可能性があります。

一戸建てをリフォームするデメリット

一軒家のリフォームは、注意しなければ失敗につながりやすいケースがあります。この項では、リフォームのデメリットとなる、それらの例をご紹介しますので、参考にしてください。

ツーバイフォー住宅の場合はリフォーム内容が自由ではない

ツーバイフォー住宅で間取り変更に関係するリフォームを行う場合は、改修する内容に制限が生じます。

ツーバイフォー工法の家は、床や壁を面で構築して設計・施工しているため、施主の要望に応じて柱や壁を除去すると、強度が保てなくなる場合があるのです。

したがって、間取り変更の場合は、入念な打ち合わせと設計が必要となります。

建物の構造に関わりのない内装変更や設備の交換に関しては、構造に影響しないため、とくに問題となることはありません。

施主支給によるリフォームは失敗するリスクがある

建具や内装材など、施主のこだわりで準備したものを使ってリフォームしたいというケースがあります。

リフォームを依頼する人(施主)が事前に必要な設備や建材を準備して、施工は業者に依頼する形を取るのです。

しかし、業者は慣れない素材を扱うことになるほか、状況によっては準備していたものが使えないケースも。

したがって、施主支給のリフォームを行いたい場合、材料を購入してしまう前に業者と相談し、問題なく使用できるのかなどを確認しておくようにしましょう。

引用:ONOYA

一戸建てのリフォーム費用を安くおさえるコツ

一戸建てのリフォーム費用を安くおさえたい場合は、以下のような対策を検討しましょう。

  • ● 材料や設備のグレードを低くする
  • ● 3社以上の見積もりを取る
  • ● リフォームの優先順をつける
  • ● 一部DIYを取り入れる

材料や設備のグレードを低くする

リフォーム業者は施主の好みや予算に応じて、材料や設備を提案するものですが、それを鵜呑みにするだけだと、高くついてしまうことがあります。

グレードの低い材料や設備も候補に挙げてもらい、比較するようにしましょう。予算の範囲内で選べる素材や設備を提案してもらい、選んでいく形を取りましょう。

その際、好みのデザインにおける方向性や、譲れない部分があれば、あらかじめ先方に伝えておけば、さらにスムーズに打ち合わせが進むでしょう。

リフォームでは打ち合わせの充実度が成功の鍵です。担当者としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。

3社以上の見積もりを取る

リフォーム会社が価格面でのサービスを実現する方法は、下記のようにさまざまです。

  • ●建材メーカーからの大量仕入れによって、安く部材を調達する
  • ●自社にショールームを持たず維持費をカット。カタログなどで対応
  • ●顧客リピート率の高さや、チラシに頼らない経営で、宣伝費を使わない
  • ●営業から工事まで全て自社で行い、中間マージンを発生させない

会社ごとに上記のような違いがあるため、複数社の見積もりを取る意義があるのです。

施工例などもチェックし、安くかつ良質な工事をしてくれる会社を探しましょう。

リフォームの優先順をつける

住まいのリフォームを行うのは、一度きりではありません。1回のリフォームで完全に理想の状態を目指さず、優先順位をつけて段階的に直していくことで、1回の予算をおさえることができます。

そのために大切なのが、「今の優先順位はなにか」という点です。

まず念頭に置いてみるのは、生活の質に直結する水回りの設備、安全性に関わる耐震性、快適性や経済性につながる断熱性でしょう。

つづいてビフォーアフターが楽しみな内装の張り替え、生活の変化に伴う間取りの変更を検討します。そして、外装の美観向上や水回り以外の設備のグレードアップを検討するという順番が合理的でしょう。

  1. 1. 水回り設備交換、耐震補強、断熱改修(安全性と快適性の基礎)
  2. 2. 内装張り替え、間取り変更(住み心地の向上)
  3. 3. 外装塗装、設備のグレードアップ(美観と利便性の向上)

ただし、外壁や屋根の塗装などは、耐用年数を過ぎている場合、優先順位が高くなります。

これらの優先順を、20〜30年の長期を見据えて計画すると良いでしょう。

一部DIYを取り入れる

一部の作業をDIYで行うことで、費用を削減でき、住まいへの愛着が増す効果もあります。

ただし、技術が必要な工事や資格が必要な工事は専門業者に任せる必要があるため、DIYが可能な範囲を知っておき、切り分けするのが大切です。

以下の基準を参考にしてください。

● DIY可能箇所
壁紙の張り替え、足場を要しない塗装関係、棚などの取り付け(下地補強がある位置の見極めが必要)、床材の張り替え(可能な箇所に限る)

● 専門業者に依頼すべき
電気配線工事、ガス工事、給排水工事、家の強度や構造に関わる工事、外壁・屋根工事

プロの職人の中で、DIYの失敗フォローについてのエピソードは「あるある」です。自分の技術を過信せずに、難しそうな部分はプロに任せましょう。

リフォームの補助金の対象

予算に不安があるケースでも、リフォーム補助金制度の活用が可能かもしれません。

補助金の有無や支給の要件は、管轄の自治体によって異なりますが、以下のような工事は、補助の対象とされている可能性が高いです。

  • ● 介護・バリアフリーリフォーム
  • ● 耐震診断・補強・改修
  • ● 省エネリフォーム(外壁・屋根・窓の断熱化など)

また、地域によっては増改築や外壁改修などの工事、あるいは移住する方にはリフォーム工事全般に対しても、補助金が用意されているケースがあります。

確認のうえ、積極的な利用を検討しましょう。

リフォームローンと住宅ローンどっちがおすすめ?

新築かリフォームかを悩んでいる場合、借り入れの比較もポイントとなるかもしれません。

家の購入に特化した住宅ローンに対して、リフォームローンは、さまざまな工事での利用が可能です。

リフォームローンは少額を借り入れしやすいかわりに、利子がやや高くなる傾向にありますが、住宅ローンは高額を借り入れ可能で、利子はかなり低めに設定されるというメリットがあります。

変動金利のリフォームローンは、住宅ローン同様に利上げの対象となります。ただし、リフォームの場合は500万円くらいの借り入れであれば、利上げの影響は限定的といえるでしょう。

比較項目 リフォームローン 住宅ローン
借り入れ可能額の上限 10~1500万円 50万~1億円
担保の有無 基本、担保なし 原則、購入住宅を担保とする
借り入れ期間(最長) 15~20年 35年が主流
金利相場 約1~4% 約1.1~1.2%(変動金利)
団信保険の加入 加入・非加入タイプ両方あり 加入が必須のケースが多い
審査期間(最短) 1~2週間ほど 1~2週間前後
(1ヶ月ほどかかる場合も)

まだ返済中の住宅ローンがある家のリフォームには、リフォームローンより金利が低めに設定される「リフォーム一体型の住宅ローン」へ借り換えるという方法もあります。

また、リフォームローンに関してはシニア世代の方も申請ができる商品があるので、無理のない支払いを意識しながら、審査を受けてみましょう。

なお、住宅ローンにおける不動産会社のあっせん同様、リフォームの補助金やローン申請を、施工会社がサポートしてくれることも多いため、相談してみると良いでしょう。

まとめ

本記事では、一戸建てをフルリフォームする費用相場はどのくらいか、事例や安くおさえるための方法などを紹介しました。

実家を受け継いだなどのケースでは、新築かリフォームかを迷う方も多いでしょう。

これからの家族の暮らしのあり方や、老後までを見越して、「今建て替えたほうが」「今はリフォームで」という判断を下すことになります。

そんなときは、住宅展示場で最新の住宅動向を見学されることをおすすめします。新しく得た知識は、リフォームに活かすことも可能です。

住まいの実例見学会|住宅展示場のハウジングステージ

執筆・情報提供

滋野 陽造

保有資格:宅地建物取引士 賃貸不動産経営管理士

早稲田大卒。マスコミ広報宣伝・大手メーカーのWebディレクター・不動産仲介業を経て、ライター業・不動産賃貸業に従事。実務経験をもとに住まいづくり、不動産の売却・購入、暮らしの法令などのジャンルで記事の執筆を行う。

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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