Find your new style!

アルバム

TOPICS

トピックス記事

注文住宅の外観どうすればいい?後悔しない決め方とポイントを解説!

注文住宅の計画を進めるなかで、外観をどう決めれば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。住宅の外観は、外壁、屋根、窓など多くの要素から構成されており、センス良くおしゃれにまとめるのは難しいものです。

そこで本記事では、注文住宅の外観の決め方を4ステップで解説します。本記事を読んでいただければ、注文住宅の外観を選ぶうえで気をつけるポイントが分かり、後悔しない家づくりができるでしょう。

INDEX

外観を決めるための4ステップ

注文住宅の外観を決める4ステップは以下の通りです。

  1. 1. デザインコンセプトを決める
  2. 2. 家の形を決める
  3. 3. 屋根の形を決める
  4. 4. 素材を決める

それぞれについて詳しく解説します。

①デザインコンセプトを決める

最初に、注文住宅の外観のデザインコンセプトを決めます。コンセプトとは、建てたい家の雰囲気やスタイルのイメージです。

外観デザインのコンセプトには主に以下の5種類があります。

  • ●シンプルモダン
  • ●ナチュラル
  • ●和モダン
  • ●モダン
  • ●北欧風

自分の好みに合うコンセプトを選びましょう。

シンプルモダン

シンプルモダンは、できる限り装飾を省きシンプルさを追求した外観スタイルです。金属、ガラス、コンクリートなど工業的で無機質な素材を使用し、モノトーンやネイビーなど落ち着いた色で統一します。

形状がシンプルで部材の種類も少ないため、施工やメンテナンスがしやすくコストがおさえられます。幅広い世代から好まれ、近年人気が高まっているデザインの一つです。

ナチュラル

ナチュラルスタイルの外観では、木目調、レンガ調、塗り壁など自然を感じさせる素材を多く採用します。ホワイト、ベージュ、ブラウンなど淡い色で仕上げ、曲線形状の部材も取り入れるのが特徴です。

温かみを感じられるやわらかい雰囲気が魅力で、植栽が似合うため庭づくりを重視する方に好まれる傾向があります。

和モダン

和モダンとは、日本の伝統的な「和」の要素と、工業的で洗練された現代的(モダン)要素を組み合わせたスタイルを指します。木、竹、珪藻土など天然素材を採用しつつ、直線的でシンプルな外観です。

ブラウン、ベージュなど落ち着いた色で仕上げる場合が多いですが、純和風の家とは異なりモノトーン、ネイビーなどモダン寄りの色も似合います。落ち着いた雰囲気とスタイリッシュさの両方を好む方におすすめです。

モダン

モダンスタイルの外観は、直線的なラインを強調した形状が特徴です。モノトーンやシルバーで統一し、使う色の数をできるだけ少なくします。シックでスタイリッシュな印象になり、都会的な暮らしを求める方に好まれるデザインです。

他のテイストとも合わせやすく、木目調やレンガなど自然素材をポイントに使ったナチュラルモダンスタイルも人気です。

北欧風

デンマーク、スウェーデンなどの北欧住宅のように、シンプルな形状と三角屋根で構成された外観デザインです。かわいらしい雰囲気ながら飽きないため、幅広い世代に愛されています。

北欧風は、ホワイト、アイボリー、パステルカラー、ブルー、グリーンなど明るい色の組み合わせが特徴です。窓枠を太めにして額縁のように見せたり、ツートンカラーにしたりするとさらに北欧感が強まります。

②家の形を決める

デザインコンセプトを決めた後は、外観を左右する家の形を決めます。家の形は敷地の形状や面積、法律上の制約などの影響を受けるため、条件を確認しながら考えましょう。

ここでは、代表的な家の形を3つピックアップして紹介します。

  • ● 四角い形をした総2階の家
  • ● L字型の家などカドの多い家
  • ● オーバーハングしている家

それぞれのメリット・デメリットを知っておきましょう。

四角い形をした総2階の家

総2階は、住宅の1階と2階がほぼ同じ形状で、外周面がそろった状態の家です。四角いシンプルな外観で、凹凸がなく施工費や材料費をおさえられるため、コストをおさえた家づくりをしたい方におすすめです。

外観デザインが単調になりやすいものの、構造バランスが良い、太陽光パネルを設置しやすい、熱損失が少なく省エネ面で有利など、機能面で優れています。

L字型の家などカドの多い家

L字型などカドの多い家は、複雑な形状の敷地に対応でき、スタイリッシュで個性的な外観を作れます。窓を設置できる面が多くなるため、採光や風通しが良い点も魅力です。

一方、材料が多くなるためコストがかかり、断熱性能が下がったり太陽光パネルを設置しにくかったりと、機能面でのデメリットがあります。

オーバーハングしている家

オーバーハングとは、2階部分が1階部分より突き出した形状を指します。狭い敷地を有効活用したい方や、ガレージなど屋根がある部分を作りたい方におすすめです。

構造上のバランスを取るのが難しいですが、1階部分が小さく基礎面積も少なくて済むため、比較的費用をおさえられる場合が多いです。

③屋根の形を決める

家の形が決まった後は屋根の形を決めます。屋根の形状は主に以下の5種類です。

  • ● 切妻屋根
  • ● 招き屋根
  • ● 片流れ屋根
  • ● 陸屋根
  • ● 寄棟屋根

それぞれの特徴を解説します。

切妻屋根

切妻屋根は、本を開いて伏せた状態に似た形状の屋根です。

シンプルな構造でかわいらしい印象の外観になりやすく、ナチュラル、北欧スタイルの家によく採用されています。また、瓦風の屋根材を選べば和テイストにも対応でき、柔軟性の高い屋根形状です。

招き屋根

招き屋根は、切妻屋根の接点をずらして段違いにした形状の屋根です。

片方の屋根面を長くしたり形を変えたりして、アシンメトリーな変化のある外観を作れます。屋根裏スペースを広く確保でき、屋根裏の断熱性、通気性にも優れています。

片流れ屋根

片流れ屋根は一方向に傾斜をつけた形状の屋根で、スタイリッシュな外観が作れる点が人気の理由です。

直線的なラインが強調されるため、モダンスタイルの家に似合います。切妻屋根に比べて屋根裏にデッドスペースが生じにくく、狭い敷地で空間を有効活用したい場合におすすめです。

陸屋根

陸屋根(りくやね・ろくやね)は、勾配のないフラットな形状の屋根を指します。

四角い形を強調した外観が特徴的で、屋上スペースを有効活用できます。また、清掃や補修などメンテナンスしやすい点がメリットです。

寄棟屋根

寄棟(よせむね)屋根は、頂上から4方向に傾斜をつけた形状の屋根です。どの方向から見てもバランスの取れた外観で、安定感のある落ち着いた印象を与えます。

一方、施工の手間やコストがかかり、太陽光パネルを設置しにくい点には注意が必要です。

④素材を決める

最後に、外壁の素材を選びます。素材が持つ質感により外観の雰囲気は大きく変わるため、コンセプトに合わせて検討しましょう。

  • ● サイディング
  • ● モルタル
  • ● タイル

各素材の特徴を紹介します。

サイディング

サイディングは板状の外壁材で、施工しやすく安価に仕上げられるため、多くの住宅で使用されています。デザインや色のバリエーションも豊富で、多様なコンセプトに対応できる点も魅力です。

サイディングのなかでもさらに窯業系、金属系、木質系、樹脂製の4種類に分かれており、よく使われるのは窯業系です。金属系サイディングのガルバリウム鋼板は、モダン系の外観に使われます。

モルタル

モルタルは水、セメント、砂を混ぜて作った素材で、味わいのある外観を作れます。和テイストやナチュラルスタイルの家を建てたい方は検討してみましょう。

左官職人が手作業で施工するため時間やコストがかかりますが、サイディングと異なり継ぎ目がなく、コーキング(継ぎ目の仕上げ材)の補修が必要ありません。

タイル

タイル素材を使うと、重厚感、高級感のある外観が作れます。タイルの大きさや配列の仕方により印象が変わり、デザインの自由度が高い点も魅力です。

タイル素材は初期コストが高いですが、傷や熱に強いためメンテナンスや更新の費用をおさえられます。そのため、トータルコストを考えるとコスパの良い外壁材です。

外観を決めるうえでのポイント6選

ここまで注文住宅の外観の決め方を紹介してきましたが、種類が豊富にあり迷う場面も多いでしょう。そこで本章では、後悔しないためにおさえたいポイントを6つ紹介します。

  1. 1. 色選びにおける注意点
  2. 2. 短期的な流行よりも、末永く付き合うものを
  3. 3. コンセプトを明確にする
  4. 4. 玄関ドアをじっくり選ぶ
  5. 5. 柄を組み合わせる
  6. 6. 屋根材を選ぶ

順番に見ていきましょう。

①色選びにおける注意点

注文住宅の外観の色は、多くても2〜3種類に留めましょう。コンセプトに合うメインカラーを決め、バルコニーや窓枠、玄関ドアなどにアクセントカラーを使うと全体の雰囲気がまとまりやすいです。

なお、面積や日の当たり方で色の印象は大きく異なります。イメージと異なる住宅が完成して後悔する方も多いため、サンプルだけでなく住宅展示場など実物に近い環境で確認して選びましょう。

②短期的な流行よりも、末永く付き合うものを

住宅の外観は簡単に変えられないため、飽きない定番のデザインを選ぶのがおすすめです。最新のトレンドを取り入れるのも良いですが、時代の変化によって古いイメージを持たれる恐れがあります。

また、デザインだけでなくメンテナンス性も考慮しましょう。たとえば、凹凸が多い形状の家は外壁塗装などのメンテナンス費用が高くなりがちです。シンプルな形状、耐久性の高い素材、汚れや劣化が目立ちにくい色を選ぶとメンテナンス費用をおさえやすくなります。

③コンセプトを明確にする

家の形、外壁の色など具体的な内容を決める前に、外観のコンセプトを明確にしておきましょう。判断基準が定まるため、完成形を見失って後悔する可能性が低くなります。

具体的には、映画やドラマの憧れの家やSNSのおしゃれな家の画像など、好みの外観の事例を集めるのがおすすめです。魅力を感じる外観の共通点を見つけてみましょう。

④玄関ドアをじっくり選ぶ

玄関ドアは住宅の顔です。愛着の持てるお気に入りのドアを選びましょう。ポイントは外観の色とバランスを取ることです。同系色にすれば上品な印象に、アクセントカラーにすればスタイリッシュな印象にできます。

外壁に比べて面積が小さいため、思い切った色を選んでもバランスが崩れない場合が多いです。ハウスメーカーにシミュレーションしてもらい決めるのも良いでしょう。

⑤柄を組み合わせる

外観が単調に感じた場合は、柄を組み合わせてみましょう。バルコニーや軒裏(屋根の裏面)は柄を取り入れやすい場所です。また、窓の配置に合わせて縦ラインを入れると洗練された印象のデザインになります。

柄は多用するとまとめるのが難しいため、バランスを取りながらアクセント程度に使うのがおすすめです。

⑥屋根材を選ぶ

屋根の形だけでなく、屋根材にもこだわりましょう。主な屋根材の種類と特徴は以下の通りです。

屋根材の種類 特徴
スレート ・軽量、安価で耐久性が高く、近年主流の屋根材
・デザインバリエーションが豊富
・重厚感、高級感のある外観にできる
・耐久性が高い
ガルバリウム鋼板 ・モダンスタイルに似合う屋根材
・外壁と合わせて用いられる場合が多い

屋根材の色は、経年劣化が目立ちにくく外壁に合わせやすいグレー、ブラウン系が人気です。

まとめ

本記事では注文住宅の外観の決め方を4ステップで紹介しました。

最初にデザインコンセプトを決め、形、屋根、外壁素材をコンセプトに合わせて選ぶのがポイントです。時間の経過とともに生じる外観の汚れや劣化を想定しておくと、後悔しない家づくりができます。

なお、外観の色や素材は実物を見ないと感覚がつかめない場合が多いため、住宅展示場で実物を確かめてみましょう。

執筆・情報提供

岡﨑渉(おかざきわたる)

国立大学卒業後新卒で大手不動産仲介会社に入社。約3年間勤務した後に独立。現在はWebライターとして活動中。不動産営業時代は、実需・投資用の幅広い物件を扱っていた経験から、Webライターとして主に不動産・投資系の記事を扱う。さまざまなメディアにて多数の執筆実績あり。宅地建物取引士・FP3級の資格を保有。
←
→

他のトピックス記事

pagetop