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住宅のマネーと制度

2020.01.10

国土交通省が次世代住宅ポイントの活用を呼びかけています

 国土交通省が2019年12月13日、「次世代住宅ポイント」制度の実施状況を発表しました。11月までの累計発行実績は約113億ポイントと、制度スタートから半年強でようやく100億円台に到達しましたが、予算枠の1300億円までにはまだまだ余裕があります。このため、国土交通省では、「ポイントの申請期間は令和2年3月31日までです。お忘れなく!」と利用を呼びかけています。

INDEX

4月から11月までの累計で7万1364戸に

この「次世代住宅ポイント」制度、増税に先立って、19年4月からスタートしていますが、11月の申請件数は、図表1にあるように、合計3万2242戸でした。うち、新築住宅が1万3540戸で、リフォームが1万8702戸になっています。
4月から11月末までの累計をみると7万1364戸で、新築住宅が4万2080戸、リフォームが2万9284戸となっています。

1.ポイント申請受付状況について

令和元年11月 累計
(1)新築※ 13,540戸 42,080戸
(2)リフォーム 18,702戸 29,284戸
(3)合計 32,242戸 71,364戸

国土交通省がポイントの利用を呼びかけ

ポイント発行実績は、図表2にあるように、11月が新築住宅約27億ポイント、リフォームが約2億ポイントの合計約29億ポイントでした。
4月から11月末までの累計では新築住宅が約109億ポイントで、リフォームが約4億ポイント、合計約113億ポイントになります。1300億円の予算枠からみれば、まだまだ余裕があり、このペースでは来年3月までの申請期限までに予算に達しないのではないかと懸念されます。このため、国土交通省ではこの制度実施状況の広報に当たって、「ポイントの申請期間は令和2年(2020年)3月31日までです。お忘れなく!」と利用を呼びかけているほどです。

図表2.次世代住宅ポイントの発行実績

令和元年11月
(1)新築※ 7,710戸 2,660,694千ポイント
(2)リフォーム 3,904戸 202,455千ポイント
(3)合計 11,614戸 2,863,149千ポイント
累計
(1)新築※ 31,355戸 10,898,0000千ポイント
(2)リフォーム 8,613戸 414,739千ポイント
(3)合計 39,968戸 11,312,739千ポイント

交換商品としては「家電」が半数を超える

ポイントは家電品、インテリア、食料品などさまざまな商品と交換できます。ポイントによって新居の設備やインテリアを充実させたり、和牛や魚介類、それにワインなどを取り寄せて、新居での引っ越し祝いを楽しんだりできます。
そこで、実際にポイントを利用した人たちが、どんな商品に交換しているかをみると、図表3のようになっています。
「家電」が56.6%と半数以上を占めています。その「家電」の中身を細かくみると、最も多いのは「キッチン家電」の18.97%で、次いで「掃除・洗濯家電」18.44%、「健康家電」10.84%などとなっています。
住宅の建設、取得、リフォームを考えている人は、適用条件は決して難しくないので、この「次世代住宅ポイント」をぜひ有効活用していただきたいものです。

図表3 次世代住宅ポイントの商品交換のカテゴリー別割合 (単位:%)

著者

山下和之(やました・かずゆき)

新聞・雑誌・単行本の原稿制作、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プラントと税金対策』(学研プラス)、『住宅ローン相談ハンドブック』(近代セールス社)などがある。

・山下和之の良い家選び ・Business journal ・現代ビジネス ・ARUHIマガジン

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。

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