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今どきの住まい・暮らし

2023.12.19

家族とともに成長する「木」の家【古河林業 上尾】

シリーズ:HOUSING JOURNAL

ーー なぜ”戸建て住宅”に住みたいのですか? 分譲マンションではなく、賃貸物件でもなく、どうして?
その答えは、住まう方それぞれのもの。モデルハウスでそのヒントを探してみませんか。

今回のHOUSING JOURNALは、上尾ハウジングステージにオープンしたばかりの古河林業のモデルハウスへ。

その家は2階建て、一目見て特徴的だとわかるのは、ぬくもりあふれる木の外壁。
入り口には、かわいらしい木製のモニュメントが訪れる方々を迎えます。こちらは丸太をチェーンソーで切り出したもの!
そう。今回の古河林業はとにかく「木」にこだわったハウスメーカーなのです。

「このモデルハウスは『SUMICOCOCHI(スミココチ)』というカスタムオーダー住宅です。構造からすべての部屋までさまざまな種類の国産の木材を使い、木の家の良さを感じていただけるように設計しました」

そう語る店長の岩岡 岳 さんの案内で、さっそく室内へ! 
その中は、日本という国の長い歴史とともにある豊かな木の文化を感じる、静かで力強い空間でした。

<モデルハウス情報はこちら>
SUMICOCOCHI|古河林業

INDEX

■【1階】森林浴のような落ち着きのなかで暮らす

足を踏み入れたその瞬間…まるで森のなかに入ったようなさわやかな香りに包まれます。

「一階は床が杉材、玄関の天井には青森ヒバを使っています」

まずは木材の説明からスタート。どうして天井と床で材質がちがうのでしょうか?

「杉の床は柔らかな踏み心地で、木の中に細かな空気層があるので冬にも冷えにくいのです。消臭効果もとても高い木材です。いっぽうで天井のヒバはオイルを抽出してルームフレグランスにも使われる、とても良い香りを出す木。ですから玄関にぴったりです。適材適所ですね」

木には「匂いを吸う木」と「香りを放つ木」があるそう。その組み合わせでこんなに落ち着く空気をつくりだしているのです。思わず、深呼吸…。

1階は広いLDK。見渡すとフロアの奥まで満たされた柔らかな光。色調はベージュでシンプルに統一されています。

「全体のインテリアはジャパンディスタイル(和風と北欧のミックス)にまとめました。木が持つ本来の色合いを楽しんでいただきたいですね」

たしかに木製でも、ホワイトが強かったり、すこしピンクがかっていたり、ブラウンが深かったりとまるでメイクパレットのように表情豊かだと気づかされます。キッチンのタイルも、ワークトップ(天板)に採用された人造大理石もアイボリーです。

■「本物の王道」の強さ

ダイニングの隣には和室。鴨居と障子が空間を仕切り、押し入れと床の間がある。気持ちいほどピュアでスタンダードなつくりです。

「昔ながらの和室ですが、このようにしっかり柱が見えている和室は今では少なくなっているんですよ。木をできるだけ隠して、シャープに演出するのが流行ですから。でもこのモデルハウスではあえて伝統的なデザインにしました。木を隠すなんてもったいないですよ(笑)」

古河林業の家のメインの家づくりは「在来軸組み工法」。日本の大工さんが長い時間をかけて生み出した、日本の住宅建築の王道です。現在では機能的な新工法が次々と開発されていますが、「在来軸組み工法」はまだまだ現役。

「柱・梁・筋交い。目新しい作り方ではありませんが、当社の売りは見える場所以外にもすべての構造に、本物のブランド国産材を使うことです。土台は三重のヒノキ、柱は秋田杉。ねばりのある岩手・北海道のカラマツは耐震性能を持ちます。そのほか、構造用の合板や部品。見えない部分にこそ、より良い木をより多く使うことで家が強くなる。20年、30年たったときに差が出てきます」

良い木で太い柱や梁などのパーツを作り、王道の建て方で作った家は「強い」。なんというシンプルな回答でしょうか。
その考え方のシンボルとも言えるのが「大黒柱」です。なんと古河林業では大黒柱に使う木を「施主が切り倒す」という名物のサービスがあるのです。
その名も「大黒柱ツアー」。

「当社は木造住宅を『木を植える』ところから一貫して手がけている珍しいハウスメーカーです。契約いただいたら、当社の山にご案内して大黒柱にする木を選び、一緒に伐採します」

伐採したとき、木は地響きを立てて倒れるといいます。木を切る体験と、住む体験。すべてがつながっているという世界観。大黒柱に格別の愛着がわき、お子様の背丈の成長を柱にしるしをつけて記録していく施主の方も多いとか。

「埼玉にお住いの方ならほとんどの場合で一泊二日のイベントになります。でも騙されたと思って来ていただきたい。不思議なことに『わざわざ伐採に行くなんて…』と言っていた施主様ほど、山を見るとテンションが上がるんですよね(笑)」

山で苗木を育て、加工し、建てるまで自社で行うという究極のワンストップシステム。だからこそできる「大黒柱ツアー」には現在は年間200人ほどの施主の方々が参加するそうです。サービスをはじめた理由は。

「お客様のニーズにお応えして…というわけではないんです。最初は年間で5人くらいしか申し込みがありませんでしたから。当社としては『林業を知ってほしい』というメッセージのつもりでした。家に使う木は短くても50年、60年。種類によっては200年、300年かかって成長します。その永い時間の先に、家で過ごすご家族の時間が続いていきます。ふだん目にすることが少ない仕事ですが、私たちは林業に誇りを持っています」

ちなみにこのモデルハウスの大黒柱は宮城の山で育った杉。樹齢は約70年だそうです。

「大黒柱ツアー」のほかにも、施主の方だけでなく契約前の方も交流に集まる「森林浴ツアー」も行っています。

■【2階】木材の表情が変えるライフスタイル

パイン材の階段を上り、2階へ。
そこは、回廊からいくつものインテリアデザインが異なる部屋がつながるショールームです。

「2階の廊下部分の床はホワイトバーチ(白樺)の無垢。木目が少なく、硬い木です。白が美しいでしょう」

まず案内されたのは、ミッドセンチュリーな内装の一室。一階と印象が一変しました。深いブラウンが基調で、重厚感と高級感にあふれます。

「メインはチーク材。ルーバーには杉を使っています。床はウレタンコーティングで艶と耐久性を出しています。実は木材は表面の加工も重要で、用途と雰囲気に応じて使い分けます」

木造住宅の世界では、「木にさわれる」「さわれない」という表現を使うそうです。ニスやワックスのようなメンテナンスが必要な状態は「さわれる」。ウレタンコーティングなどのメンテナンスフリーで掃除もしやすい加工は、木の上にコーティングがあるため「さわれない」。「さわれる」素材は水でシミができたり傷がつきやすいのですが、一方で手入れしながら過ごすうちに住まう方の時間を記憶するように味わいが変化していきます。

次に入ったのは、カフェ風の部屋。こちらはカジュアルで、屋根裏のような傾斜も目に楽しいですね。節がいっぱいある壁が遊び心の効いた空間をつくりだしています。

「子供部屋をイメージして、落書きも思い切り楽しめる壁に仕上げました。天井はカラマツ。床はオーク材。いま一番人気の木材で家具にもよく使われます。値段も手ごろで加工しやすい素材です」

そして、漆喰の壁に空いたかまくらのような、かわいらしい入り口が見えてきました。最近流行の「ヌック」です。

「ヌックはとても魅力的な空間です。1.5畳で、天井は低め。和紙素材の畳を敷いてあたたかみのある室内にしました。読書やお昼寝、趣味に集中できる場所に。窓がないヌックも多いのですが、ここのように窓明かりが移ろっていくのをゆっくり楽しむのはどうでしょうか」

■注文戸建て住宅だからできること

次は、寝室。ヌックとはまた異なる静けさの、シックな空間です。木材を使いこなすことによるバリエーションに驚かされます。

「寝室のテーマはホテルラグジュアリーです。色調はグレー。間接照明と凹凸のある壁紙を合わせました。床はウォルナットにコーティングし、塗り直しのいらない耐久性を持たせまています。天井はアスペンというサウナに使われる木です。設計のポイントとしては、通りから室内が見えないよう窓の位置を調整しています。このモデルハウスはあえて敷地に対して斜めに建てたのですが、夜、この寝室がしっかり暗くなる角度にするためです」

と語る岩岡さんは、なんとこのモデルハウスの「設計」も担当した方でした。

「このモデルハウスは、あまり飾り付けて豪華にしたくなかったんです。実際建てようとしたらものすごく高価になってしまう物件を作りこむより、良い素材で『箱』だけ作って、中身の生活はいらっしゃった方々に想像していただけるようにしたいという方針で設計しました」

古河林業では岩岡さんのように、複数の仕事を自由に兼務する社員さんが多くいるそうです。ハウスメーカーの中でも独特なスタイル。建材やディテールに非常に詳しいのも納得です。そうそう。ディテールといえば、注文住宅の醍醐味でもある造作家具はあるのでしょうか。

「1階のテレビ台と、2階のカフェ風の部屋の机は造作です。ただ、そこまでお金と手間をかけてはおらず、カスタムオーダーに近いもの。これはあくまで私の考えですが、造作はあまり強くおすすめしません。お金をかけてぴったり寸法を合わせるのもいいですが、生活スタイルは変わりますからフレキシブルにしておくのもいいですよ。ここだけの話、細かく作りこんでも楽しいのは最初だけです(笑)」

なるほど…。では最後の質問。注文住宅を作る意味とは?

「永く快適に住む家を作れることです。手入れをしながら、お子さんやお孫さんに資産として、家族の思い出を残していく。最近は壁紙の木調の印刷技術がすごく上がって、見た目には本物の木材と同じくらい素晴らしい仕上がりの壁紙もあります。でも、その美しさは完成した時が最大なんですよね。私たちは『家』は一緒に生きていくもの。暮らしながら、手をかけるほど、自分だけの生活になじんでいくという体験の場だと思うのです。そんな家を作りたい方にとって、『木』は最高の素材ですよ」

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