2025.02.12
【実例】平屋の価格相場はいくら?坪数別予算や抑えるコツを解説
最終更新日:2025/09/17

ここ数年の人気で急速に増加した平屋建ての家づくりですが、まだ2024年の時点で22パーセントほどと、全体から見れば少ないといえます。
平屋を手がけない建築会社もあり、希望の家をつくるためにはどのくらいの予算や土地を準備したらいいか、つかみづらい場合もあるでしょう。
そこで本記事では、平屋の価格について、相場や事例をご紹介します。ご家族の希望に合った平屋づくりの参考にしてください。
INDEX
そもそも平屋とは?

平屋とは、1階建ての住宅を指す言葉です。近年は少人数の世帯が増えたほか、高齢者の比率の高まりなどから、人気を集めてきています。
建材や人件費の高騰から、小さい家・シンプルな家が見直されている点も評価の後押しとなっているでしょう。
また、平屋は建ぺい率の関係で、同じ建築面積であれば2階建てに比べて広めの土地を必要とする構造です。しかし郊外や地方への移住志向の高まりから、安くて広い土地を取得する人も増え、平屋人気の背景となっているとも考えられます。
平屋の建築費用の目安

平屋住宅の建築費用は、コンパクトなローコスト建物、敷地を広く使ったぜいたくな建物の二分化が見られます。以下は平屋建ての建築費用の価格帯別分布を、2階建て以上の建物と比較したものです。
平屋建ての建築費用(土地代除く)・2階建て以上との比較

平均的な価格帯の2,500~3,000万円以外に、1,500万円未満と3,500~4,000万円台に多くの施工があることが分かります。
コンパクトでローコストな家は、2階建て以上に比べて平屋が非常に強いです。反面大きな平屋は広い土地を要するため、都市部では建築数が限られます。したがって平屋は2階建て以上に比べて、2,500万円以上の価格帯の施工数に限りがあります。
以下は平屋の予算別の大まかな間取りと広さ、用途などの目安をまとめたものです。
予算 | 間取り | 坪数 | 用途など |
---|---|---|---|
1,500万円 | 1LDK~2LDK | 15坪程度 | 老後か、将来の賃貸に。仕様もシンプルになる。予算的に事前に土地ありか、地方での土地代込みが対象。 |
2,000万円 | 2LDK~4LDK | 20~40坪程度 | 2~4人家族に。ローコストメーカーか工務店へ依頼。 |
2,500万円 | 2LDK~4LDK | 20~30坪程度 | 都市部で車が不要な3~4人家族に。土地ありなら大手ハウスメーカーでも建てられる。 |
3,000万円 | 3LDK~5LDK | 30坪程度~ | 3~5人家族に。土地ありなら庭や外構もやや充実できる。 |
4,000万円 | 3LDK~5LDK | 35~40坪程度 | 3~5人家族か、2世帯も可能。広い土地を要する。 |
建材や人件費高騰の関係で、平均的な値段の予算感はやや流動的です。また、地方と都市部では土地の取得費が異なる関係で、土地ありか土地なしかによって、建物にかけられるコストは大きく変わります。
平屋を建てるメリット・デメリット

近年の平屋の人気は、不景気で災害が多く、高齢化が進んだ日本の社会の反映という要素も感じられます。この項では平屋のメリット・デメリットをご紹介します。
関連記事:
平屋の家の特徴や選び方・間取り例を紹介!|住宅展示場のハウジングステージ
以下は、「平屋に住みたいと思いますか?」という質問の結果です。「とても思う」「まあ思う」を合わせて8割以上の人が、平屋に住みたいと考えているという結果になっています。

平屋を建てるメリット
平屋のメリットで代表的なのは、以下の点です。
- ● 建物が地震に強い
- ● 維持管理が楽で安く済む
- ● 生活動線が合理的
- ● バリアフリー性能が高い
重心が低く安定している平屋の建物は、地震による揺れに強く、倒壊や建物の傷みが少なくて済むことが多いです。台風や竜巻などの大風の影響も受けにくいため、比較的安心して暮らせるといえるでしょう。
そして、2階のない平屋は修繕や清掃などの際も高い足場が不要で、メンテナンスのコストを安くできます。ただし、はしごを使う作業は日数がかかったり、飛散防止ネットを設けない分、塗装などは慎重な作業が必要であったりします。
また、勾配天井など地上高の高い建物、2メートルを超える場合足場を使う修繕業者もあるなど、平屋であれば足場不要というわけではありません。
生活するうえでの利点は何といっても動線の合理性でしょう。2階との行き来がなく、すべてがワンフロアで完結できるため、家事も効率よくできます。階段を使って、重い荷物などの移動をすることはありません。
さらにワンフロアの利点として、バリアフリー性能が求められた場合も、動線がよく見守りも目が届いて安心でしょう。
ほかにも、子どもに目が届きやすく、家族のコミュニケーションがとりやすいなどもメリットといえるのではないでしょうか。
以下は、平屋がシニア向けかどうか質問したデータです。とてもそう思う・そう思うを合わせて9割以上の人がシニア向けであると回答しています。やはり2階がなく移動が楽というイメージが大きいのでしょうか。

平屋を建てるデメリット
反面、平屋のデメリットとしては、おもに以下の点がいわれています。
- ● 広い敷地が必要になる
- ● 建築費用が割高になる可能性
- ● 日当たりや採光を確保する設計が必要
- ● 水害には弱い面がある
- ● 防犯やプライバシー保護に工夫が必要
前述のように建築の際、広めの敷地が必要なほか、防犯やプライバシーのために外構に目隠しを設けるなどを行ったほうが良い場合があります。平屋は1階の高さの壁面積が広く窓や入り口も多いため、侵入のリスク対策をおろそかにできません。
敷地が広くない場合、採光や通風にも設計上の工夫が求められることがあります。建物の中心部に光や風の届きにくい平屋では、家の中心部が暗く、空気がよどまないようにしたいものです。
また、地震や風には強い反面、洪水の際は床上浸水で多くの割合のスペースが被害を受ける、2階に避難できないなどの不利な点があります。立地選びの際は、ハザードマップに要注意です。
このほかに、屋根の処理によっては雨音が気になる、就寝スペースが表通りに近いと外の音が気になりやすいなどの点も、要注意でしょう。
以下に平屋住宅のデメリットを挙げてもらったデータをご紹介します。必要な建築面積に見合う、広い土地の確保は、都市部では予算の拡大に直結するため、ファミリー用の大きめの家をつくりたい人にはネックとなるようです。
災害に弱いという回答は、背が低く重量の軽い平屋が避難場所が少なく、河川の決壊などで流されやすい点を問題視するものですが、半面地震には強い点は前述のとおりです。

平屋の価格はどのように決まる?

平屋にかかるコストの配分は、2階建て以上の建物とはやや異なる部分があります。どのようにすれば、希望を叶えながら価格を抑えて建てられるのでしょうか。
平屋で価格が高くなるケース
まず一般的なコストの変動要素をご説明します。延床面積=建材費や工事規模のほか、以下の点によって左右される点は、2階建て以上の建物と共通です。
- ● 複雑な建物の形状
- ● 複雑な地形に対応
- ● 高級な建材や設備
- ● フルオーダーの設計
これらの要素の中でも、建物の形はシンプルな長方形、屋根も陸屋根か片流れなどの直線的な形状のほうが、建築費を低く抑えられます。これは、屋根や壁の面積を増やさないことで建材費が安くなるためです。
一方、土地の地形や隣地の状況に合わせて複雑な意匠の設計を行うと、設計の手間や建材費がかさむことになります。
「シンプルな外形の家は、少し味気ない」と考えるかもしれません。しかし風水上もシンプルな形の土地や建物が運気が高まるとされているため、そこに注目するのも良いでしょう。
また、注文住宅でもセミオーダーといって、一定の部分を規格に合わせるプランとすれば、フルオーダーよりも価格を抑えることができます。設備などの仕様も、家族の希望でこだわりたい箇所と、そうでない箇所のメリハリを付け、優先順位を設けましょう。
平屋の価格を抑えるコツ

平屋ならではの予算の配分ポイントは、いたずらに建坪=建築面積を増やさない工夫です。
また、背の低い平屋は周囲から見渡しやすいため、周囲の環境によっては、防犯やプライバシー保護のための対策をする必要があり、その点を意識した設計をすれば、外構などの予算を減らすことができます。
さらに、平屋はウッドデッキやパティオなど、戸外とのつながりを意識した設計をすることも多いです。当初は計画のみしておき、庭などは竣工後に徐々につくっていくようにすれば、安い初期費用で建てることが可能でしょう。
しかし平屋の建築コストでもっとも留意すべき点は、広い土地の確保と大きな基礎の2点に関するコストです。
その他、この項では具体的に建築予算を抑えられる家づくりの方法について詳細をご説明します。
関連記事(家の外形と予算の関係):
家の外観はどうすればいい?後悔しないためのポイントとおしゃれな外観をご紹介|住宅展示場のハウジングステージ
建物の形は正方形かI字型にする
建物の形を正方形、もしくはI字型の長方形にすると壁の面積が少なくて済むため、コストを抑えられます。凸凹が多く複雑な形状の建物は、工事の手間がかかる点でも、予算アップにつながるでしょう。
建物の形をシンプルにすると、設計や建材の使用なども既製品の使用が容易で、すべてが合理的にできるのも、コストの抑制がしやすくなる要因です。
また、正方形や長方形の建物は地震の際に建物にかかる力が均等になるため、揺れに強く倒壊しにくくなるというメリットもあります。
屋根の形をシンプルにする
平屋は2階建てに比べて平均して40%ほど屋根の面積が大きくなるといわれています。この屋根面積を抑え、シンプルな形にすることでコスト削減が可能です。
具体的には、天井から上の断面が二等辺三角形になる切妻屋根、同じく断面が二等辺三角形となる片流れ屋根、天井面に並行して水平な陸屋根などが良いとされます。
これらの屋根は構造や建材の構成もシンプルなため、コストの抑制が可能です。しかし、外壁面の割合は増えるため、そちらではコストがかかる可能性があり、バランスの検討が必要でしょう。
また、屋根の勾配をきつめにして高くとると、防音や開放感、雪害対策上などでは有利ですが、屋根面積が大きくなるため、兼ね合いが難しいところです。
無駄を省き動線を短くする
玄関や居室間を廊下でつながずに直接ドアなどからの行き来とすることで、壁量や建具が減るほか、構造もシンプルになり、コストが抑えられます。
たとえば玄関を開けるとすぐにLDKという、古めの賃貸物件のような構造は、やや味気ないと感じられますが、コスト面のほかバリアフリー上、合理的な動線構成のうえでも大変有利な仕様です。
また、各居室の面積を広くとれて建築面積を有効に使えるほか、開放感が増すという効果も期待できるでしょう。
浮いた面積を収納や家事のためのスペースにできるほか、隔壁が少ない分家族のコミュニケーションが高まるという考え方も可能です。当初は部屋数が少ない形で対応して、あとで家族が増えるなどの必要に応じて部屋を区切ることでも対応できます。
音やにおいの漏れや、プライバシーの確保など問題はあるものの、とくに少人数の居住やセカンドハウスのような用途では、検討に値する仕様でしょう。
省スペース型の収納を採用する
ウォークインクローゼットや大きなパントリー、広い納戸などは便利で、すっきりと暮らしやすいために有効な間取りですが、そのための床面積を必要とし、それに伴う建築費上昇の原因となります。
暮らしに必要な使用頻度や必要な容量をよく検討したうえで、天井裏収納や壁面収納、小上がりの床下の活用など、省スペース型の収納をうまく活用し、家づくりのコストを抑えましょう。
設備のグレードを見直す
設備の一つひとつはそこまで大きな出費の差にならなくとも、数多く選んでいくうちにコストがかさんでいくことが。
とくに、システムキッチン・ユニットバス・洗面台などのグレードやオプション設定を見直すことで、コストカット効果は大きいものとなります。
水回りの交換は早ければ10年ほどで必要となることもあり、やや下げたグレードで選んで、後悔があれば交換時に検討することもできるでしょう。
外壁や壁紙などの素材も建築コストにはかなり影響するため、高額な仕上げ素材はアクセントとして一部や一面のみに施工する方法もあります。
これは2階建てなどほかのタイプの家にもいえることですが、満足感の高い家づくりのためには、予算を多めにかける箇所と、削る箇所のメリハリを付けることがおすすめです。
外構は必要最低限で計画する
前述のように、外構は庭の造作、生け垣やカースペースの形成、ウッドデッキの製作など、入居後にDIYを含めて対応できる要素が多いです。当初からすべてイメージ通りの完成形を業者に依頼すれば、満足度は高いですが高額の費用を要するのは、いうまでもありません。
外構の完成イメージは持っておいて、生け垣や芝生は小さな苗から育てる、花壇やウッドデッキは休日のたびにDIYで徐々に仕上げていくなどを検討しましょう。そうすれば費用の削減につながるだけでなく、家への愛着や趣味の楽しみを味わうことができます。
また、住宅メーカー経由の依頼もいいですが、依頼先の業者をじっくり吟味し、コスパに優れた依頼先に追加工事を頼むのもいいかもしれません。
ただし平屋の場合、土地の立地条件によっては周囲の目線を遮蔽してプライバシーを守る配慮が必要な場合があるので、その点は事前に検討しておきましょう。
同じ延床面積の場合、平屋と2階建てどちらが高い?

平屋の特徴として、同じ延床面積でそのほかの条件もそろえた場合に、平屋のほうが2階建てよりも建築費が高い傾向になります。
平屋の場合は建物が平面で広く展開するため、2階建てに比べて屋根や基礎の面積が大きくなります。材料費のかかる屋根や基礎の部分が大きいことでコストが増すのです。
そのほか、同じ延床面積を得るために広い土地が必要になり、土地代も多くかかることになります。また、前述のように平屋は周囲の視線を避ける意味でも広めの土地が向いています。
たとえば都市部の市街化区域で建ぺい率50%※のエリアで30坪の家をつくりたい場合、法規上最低でも60坪の土地が必要となります。土地代の高い都市部では、平屋はより多くのコストを要することになるでしょう。
※建ぺい率:土地面積の中で、建物の最大面積が占める割合の規制のこと。
関連記事:
建ぺい率(建蔽率)とは?容積率との違いや制限・緩和される3つのケースを解説!|住宅展示場のハウジングステージ
平屋のおすすめの間取りを紹介

この項では、平屋での暮らしの良さをイメージしやすいような間取り例を、広さ・居室構成別にご紹介します。
【29坪・2LDK】平屋の間取り
夫婦二人で暮らすための1ベッドルーム・2LDKの平屋です。パントリーや土間収納、ランドリースペース、ウォークインクローゼットなど、暮らしやすさをサポートする箇所はしっかりと設け、合理的な暮らしがイメージできます。
もっとも過ごす時間の長いリビングや、日光・外気を浴びながらくつろぐためのウッドデッキは、玄関や土間収納で視線を遮るコの字型のレイアウトとなっており、プライバシー保護や安心感に貢献します。
広々とした10畳の寝室などプライベートの充実も意識しながら、家事作業スペースやリモートワークの部屋など、とても多機能な要素が平屋のワンフロアに集約配置されています。足りないものを探すのが難しい間取りといえるでしょう。

【33坪・3LDK】平屋の間取り
平屋の場合、家族の集う場所・共有の場所・プライベートな場所の3つを1フロアにゾーニングするため、その仕様が暮らしやすさの要点となります。
この間取りでは、北側と南西側をパジャマ時間帯のゾーン、南東側のLDKと和室を家族の集うゾーンとして、廊下で結ぶ形がとられているのがポイントでしょう。
あわただしい朝も、静かな夜も、家族全員が気遣いなく暮らせる安心感があります。主寝室の外部からの遮音に対応が行き届けば、満足度はかなり高いでしょう。
また、キッチンを家の中心に配することで、家事動線の合理性を追求している点も魅力です。各種の水回りはそれぞれが区切られた空間ながら、食事・洗濯・衣類管理などの動線は極めて短く設計されているのが分かります。

【36坪・4LDK】平屋の間取り
合理的な生活動線という平屋の利点をフルに活かした間取りです。家の中心に描かれた矢印の回遊動線で、調理・洗濯・清掃・片付け・見守りなどの行動を素早く完結でき、ワンフロアというメリットをさらに強化しています。
収納設計も「ここを探せば必ずある」というレベルで煮詰められ、収納物の分類=ものの居場所が分かるようになっており、すっきり暮らす心地よさが想像できるようです。
家族数が多く、大きめの平屋は、経年につれて家の使い方が変化しやすいでしょう。この間取りでは個室で家族それぞれのプライバシーを確保しながら、子どもの成長、親の同居、介護などにも対応しやすい細かい部屋割りがされています。リビングがやや手狭な分、キッチン上にスキップフロアを設けており、家族のコミュニケーションも確保されるでしょう。

関連記事:
平屋の注文住宅のおしゃれな間取り事例5選|住宅展示場のハウジングステージ
【世帯別】おしゃれな平屋の建築実例

この項では、暮らす想定人数に合わせたおしゃれな平屋の建築実例をご紹介します。
【一人暮らし向け】平屋の建築実例

一人暮らし用にコンパクトな平屋をつくる場合は、立地にこだわっても建物価格1000万円台の新築を実現できる可能性があります。
家が小さい分建築費が抑えられ、コンパクトに仕上げられるために、狭小地や変形地でも対応がしやすいためです。土地の状況に合わせて、外形をおしゃれに仕上げるきっかけにもなるでしょう。
また、施主一人の意見で企画を進められるため、予算を自由に割り振りしやすいです。趣味の空間や凝った意匠は、予算の中でメリハリを付けて実現しましょう。
この間取りでは、大きな中庭を楽しむ構造をとりながら、家族が増えたりした場合の増築などのリノベーションも容易な、自由度の高いプランとなっています。
外構も平屋の外観の見せどころですが、テラスの屋根や芝生、タイルなど、DIYで徐々に仕上げるのも楽しいでしょう。

【二人暮らし向け】平屋の建築実例

二人暮らし向けの平屋は、下記の間取りに対して「1LDKで充分。上部の2部屋は不要では?」と考えられるかもしれません。事実マンションなどではそのような暮らしかたも多いでしょう。
しかし一戸建ての場合、収納効率、来客の状況、手放す際のリセールバリューなども総合的に考えると、間取りにこのくらいの柔軟性を持たせるほうが良い場合も多いです。居住者が増える可能性は、子どもだけでなく親の介護という可能性も考えられます。
また、大きな収納にこだわる意味として、おしゃれに暮らすということは、その時不要なものが出したままになっていない、ものの少ないすっきりした状況をつくりたいという点が挙げられるでしょう。ものの少ない環境は、バリアフリー性能が必要な生活となった際にも、大変有利なものです。
近年の家づくりで増えている明るく開放的なリビングですが、写真のように平屋でも、梁を露出させてアクセントにした高い天井とすることもできます。ただし雨音など屋根からの防音には工夫が必要でしょう。

【シニア層向け】平屋の建築実例

老後の小さな平屋へのあこがれは、多くの人が持つのではないでしょうか。動線に無理のないワンフロアのコンパクトな間取りで、健康な生活を長く保ちたいものです。
バリアフリー上も合理的な生活動線や片付けやすさ、建物の維持が簡単で低コストなど、安心できる要因が多く、魅力的といえます。
写真のようにさっぱりしたシンプルな中に、落ち着きやメルヘン的な要素を取り入れた外観が、維持管理もしやすくおすすめです。植栽は庭がお好きで「自分で管理できる」と思っていても、年を経るにつれて、どうしても手入れが面倒になって放置しがちなもの。自制が必要といえます。
このほか間取り上の特徴は、客間・サブリビングを兼ねた宿泊・同居スペースを設けてあることです。お友達や家族との交流、いざというときに頼れるよう、設けておきましょう。

【ファミリー向け】平屋の建築実例

前述のように、共有スペースと個人スペースのゾーニングがポイントとなるファミリー向けの平屋間取りは、居室やリビングの区切りかたが、おしゃれな家づくりの見せどころにもなります。
廊下とともに区切りの役割を果たしながら、採光の役割も果たすのが中庭=パティオです。大きめの平屋の中心部は窓からの光が届きにくく、暗くなりがちです。中庭の活用で明るさを確保するほか、植栽などを配して庭として整えることで、日常の暮らしに潤いやおしゃれさ、四季を意識する楽しさが加わります。
中庭にウッドデッキのようないすやテーブルを設け、BBQを楽しんだり、お茶を飲んだりなどアウトドアリビング的な使い方も可能です。

平屋を建てる際に気を付けたいこと

平屋を建てる際の代表的な注意点は以下の4点です。
- ● 土地の確保
- ● プライバシー配慮
- ● 採光・通風の確保
- ● ハザードマップの確認
平屋の土地を確保する際は、希望の建築面積と建ぺい率から必要な面積を計算するだけでなく、暮らしの用途やプライバシーにも配慮した立地を考えましょう。接道面や隣接住戸からどのようにスペースをとるかも、大切なポイントとなります。
日当たりや風通しは、トップライト(天窓)やパティオ(中庭)の採用も含めて検討しましょう。空調効率や開放感、衛生を意識した間取りプランづくりを検討しましょう。
また、土地選びの際は水害の可能性に備えてハザードマップでリスクの度合いの確認や、過去の災害でどの程度の被害が出たかも調べることをおすすめします。
家を買うなら、モデルハウスを見学しませんか?

平屋と2階建ての違いなど、家の構造の特色は、Webサイトの情報や口コミだけではつかみづらい点も多いです。展示場で実物を見学することで、新しい生活の良さを知るための助けとなるでしょう。
東京・埼玉・群馬など首都圏を中心に、多数の住宅展示場を開催するハウジングステージでは、最新の機能や構造を持つ一流ハウスメーカーのモデルハウスをご見学可能です。
見学WEBご予約で、平屋建築のご相談も可能です。WEBご予約は特典プレゼントもご用意しております。(実施期間と実施展示場)
まとめ

平屋の価格について、相場や事例をご紹介しました。平屋は設計の工夫でローコスト建築にも対応し、2階建てでは得られないさまざまなメリットも享受できます。
長くそこに住むことを意識した場合、地震や台風などに強く、バリアフリーや2世帯にも向く平屋は良い選択となりそうです。子ども世帯と同じ敷地内に老後の夫婦用の新居をつくるのも、良いのではないでしょうか。
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