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2023/09/20
注文住宅の予算相場は?坪数、年収別で解説!予算別のイメージも

注文住宅を購入するうえで、いくらの予算が必要になるのか疑問に感じている方も多いでしょう。そこで本記事では、注文住宅の相場について解説します。
予算別の間取りや費用の内訳について紹介するため、自分の年収や予算をもとにした具体的なイメージができるでしょう。注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
予算別の注文住宅の間取りの特徴

本章では、以下の予算別に注文住宅の間取りの特徴を解説します。
- ● 1000万円以下
- ● 1000万円台
- ● 2000万円台
- ● 3000万円台
- ● 4000万円台
それぞれについて見ていきましょう。
依頼先 | 住宅の特徴 | |
---|---|---|
1000万円以下 | ローコストハウスメーカー | シンプルなデザイン |
1000万円台 | ローコスト~ 中堅ハウスメーカー |
一定のカスタマイズが可能 |
2000万円台 | 中堅~ 大手ハウスメーカー |
標準仕様 +最新設備の導入が可能 |
3000万円台 | 大手ハウスメーカー | 最新設備の導入 +豪華な間取りの設計が可能 |
4000万円台 | 大手ハウスメーカー | 大規模な間取りや、特別な機能を持つ部屋の設計が可能 |
なお、予算内に収める節約方法を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
想定外の出費を防ぐには 予算オーバーを防ぎ、家づくりのお金を節約するポイント
1000万円以下の注文住宅の場合
1000万円以下で注文住宅を建てるにはローコストハウスメーカーに依頼する必要があります。ローコストハウスメーカーとは、規格の均一化、資材の大量調達などによって建築コストを下げているハウスメーカーです。
ローコストハウスメーカーで建てた住宅をローコスト住宅と呼びます。ローコスト住宅はデザインや間取りがシンプルなものが多いです。
設備のグレードやアフターサービスなどは最低限のものになるため、できるだけ予算をおさえて注文住宅を建てたい方向けのプランです。
1000万円台の注文住宅の場合
1000万円台の注文住宅は、ローコストハウスメーカーから中堅のハウスメーカーで建てられます。3〜4人で住むには十分な広さを確保できる他、エコ設備の導入や収納スペースの増加など、一定のカスタマイズが可能です。
1000万円台の注文住宅はシンプルなデザインになる傾向があります。凹凸の多いデザインは、建築コストが高くなるためです。そのため、外観で個性を出したい方には物足りなく感じる部分もあるでしょう。
2000万円台の注文住宅の場合
2000万円台の注文住宅は中堅〜大手のハウスメーカーで建てられます。大手ハウスメーカーに依頼する場合は、2000万円台後半からの価格になると考えましょう。プランは概ね標準仕様となります。

多くの場合、3LDK以上の間取りが可能で、趣味の部屋や勉強部屋など、個別の部屋を持つこともできるでしょう。また、省エネ設備の全面導入や、最新のスマートホーム機能の追加など、より快適な生活環境を実現できます。
3000万円台の注文住宅の場合
3000万円台の注文住宅は、豪華な間取りや最新の設備の導入が可能です。広々としたリビングや、多機能なキッチン、快適なバスルームなど、贅沢な住まいへの要望を満たせるでしょう。外観も他の住宅とは一味違ったおしゃれなデザインになり、住宅の個性を出せます。
家づくりに強いこだわりがあり、デザイン性と機能性を両立させたい方に適した価格帯です。3000万円ほどの予算をかけることで納得できる家づくりができるでしょう。
4000万円台の注文住宅の場合
4000万円台では、本格的な豪邸の建築が可能になります。5LDK以上の大規模な間取りや、ゲストルーム、ホームシアターなど、特別な機能を持つ部屋を設計できるでしょう。
インテリアやエクステリアの素材にもこだわり、高級感と独自性を追求できます。最新の省エネ設備やスマートホーム機能も全面的に取り入れ、生活の質を最大限に引き上げることが可能です。
より詳しく知りたい方はこちら」として以下の関連リンクを記載してください。
関連リンク:https://www.housingstage.jp/topics/topics-16099
注文住宅の予算相場【坪数別】

本章では注文住宅の広さをもとに、おおよその予算相場を解説します。現在の住まいや家族構成から必要な広さがすでに決まっている方は、どの程度の費用がかかるのかを把握しておきましょう。
なお、間取りについて相談したい方は以下のサービスをご利用ください。
20坪の注文住宅の場合
20坪の注文住宅は2人で生活するのに適した広さです。DINKs世帯のように今後夫婦2人で生活する前提であれば十分な広さでしょう。
しかし、将来的に子どもが欲しい場合や、両親と同居する場合は面積が不足する可能性があります。20坪の注文住宅の予算相場は以下の通りです。
ローコストハウスメーカー | 中堅ハウスメーカー | 大手ハウスメーカー | |
---|---|---|---|
建築費 | 600〜1000万円 | 1000〜1400万円 | 1400〜2000万円 |
30坪の注文住宅の場合
30坪の注文住宅は、3〜4人家族に適した広さです。しかし、間取りによっては4人家族だと少し狭く感じる可能性もあります。基本的には家族の人数分の部屋しか確保できないため、来客者用の部屋や趣味部屋を設けるのは難しいでしょう。
30坪の注文住宅の予算相場は以下の通りです。
ローコストハウスメーカー | 中堅ハウスメーカー | 大手ハウスメーカー | |
---|---|---|---|
建築費 | 900〜1500万円 | 1500〜2100万円 | 2100〜3000万円 |
35坪の注文住宅の場合
35坪の注文住宅は4人家族が快適に生活できる広さです。間取りを工夫すれば、書斎や趣味部屋なども設けられるでしょう。
35坪の注文住宅の予算相場は以下の通りです。
ローコストハウスメーカー | 中堅ハウスメーカー | 大手ハウスメーカー | |
---|---|---|---|
建築費 | 1050〜1750万円 | 1750〜2450万円 | 2450〜3500万円 |
40坪の注文住宅の場合
40坪の注文住宅は4〜5人家族向けの住宅です。浴室やトイレなどの設備を部分的に共有することで二世帯住宅にも対応できるでしょう。
4人家族程度であれば、来客者用の部屋や趣味部屋を作れます。40坪の注文住宅の予算相場は以下の通りです。
ローコストハウスメーカー | 中堅ハウスメーカー | 大手ハウスメーカー | |
---|---|---|---|
建築費 | 1200〜2000万円 | 2000〜2800万円 | 2800〜4000万円 |
注文住宅の予算相場【年収別】

注文住宅を建てる際の予算の相場は「平成29年度住宅市場動向調査(資料:国土交通省)」によると、全国平均が約4334万円、三大都市での平均は約4472万円です。
国税庁の調査によれば、平成29年度で注文住宅を購入した人の年収は、全国平均が約698万円、三大都市圏では平均が約734万円です。
また、住宅金融支援機構によれば、2017年度に必要な平均資金は約3359万円です。
これを見ると、購入資金の目安は平均世帯年収の約5倍から6倍といえます。以下では、年収別の目安をはじめ、どのような家を建てられるかについて、見ていきましょう。
より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
年収300万円の注文住宅の場合
平均よりは安めの約2000万円の予算で家づくりをします。
のべ床面積は110~120㎡ほどになる場合が多いです。
平均よりは安めの費用ですが、キッチンやバルコニーに最新の設備を導入することも可能です。
年収500万円の注文住宅の場合
注文住宅における全国平均相場に近くなってくるため、希望の家が叶いやすい予算です。
フローリングにこだわったり、床暖房を入れたりしたいという場合は、このあたりの予算から可能です。
大手ハウスメーカーのクオリティの高い住宅を発注できるケースも。
年収700万円の注文住宅の場合
住宅市場動向調査での平均予算である、約4000万円の資金で家づくりができます。
首都圏などは土地代も高価であるため、予算がこれくらいになることも多いようです。
地方などであれば広い邸宅を建てることも可能となります。
注文住宅の費用の内訳は?

注文住宅にかかる費用の内訳は以下の通りです。

- ● 土地購入にかかる費用
- ● 建築にかかる費用
- ● 手続きにかかる費用
それぞれの内容を把握して、具体的な資金計画を立てましょう。
土地購入にかかる費用
注文住宅を建てる際は、建物の建築費用以外に土地の購入費用がかかります。土地の価格はエリアによって異なりますが、都心エリアでは建築費用以上の価格になるため、事前に資金計画を立てましょう。土地の購入に多くの予算を費やしてしまうと、建築費用を削らなければならないため、満足できる建物を建てられない恐れがあります。
一般財団法人土地情報センターの都道府県地価調査によると、住宅地の平均価格は1平方メートルあたり7万5,600円(1坪あたり約25万円)です。ただし、全国で一番安い鳥取県が1平方メートルあたり1万9,000円(1坪あたり約6万3,000円)で、一番高い東京都が38万9,100円(1坪あたり約128万円)と、価格に大きな差があるため、住宅を建てたいエリアの相場を把握する必要があります。
土地購入について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
土地探しの賢い依頼方法とは?優先順位の決め方を知り、最適な土地を見つけよう!
建築にかかる費用
建築にかかる費用とは、注文住宅の本体と付帯工事にかかる費用であり、費用一覧は以下の通りです。
- ● 仮設工事費
- ● 基礎工事費
- ● 内外装工事費
- ● 設備設置費
- ● 設計料
- ● 付帯工事費
- ● 地鎮祭や上棟式の費用
建築費用は高額になるため、工事の進捗に応じて複数回に分けて支払うのが一般的です。自己資金がない場合は、つなぎ融資を受ける必要があるため、ハウスメーカーと相談しながら具体的な資金計画を立てましょう。
なお、住宅の規模やハウスメーカーによって建築費用は異なるため、複数社へ見積もりを依頼するのがおすすめです。
建築費について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
手続きにかかる費用
注文住宅購入の手続きには、以下のような費用がかかります。
- ● 登録免許税
- ● 司法書士報酬
- ● 不動産取得税
- ● 住宅ローンの事務手数料・保証料
登録免許税とは、不動産の登記にかかる費用です。固定資産税評価額などをもとに所定の税率が課されます。新築住宅の課税標準は以下のサイトを参考にしてください。
また、登記は基本的に司法書士に依頼するため、司法書士費用もかかると考えましょう。司法書士報酬は依頼する司法書士によって異なります。
不動産取得税とは、不動産を取得した方に課される税金であり、購入後半年ほどで納税通知書が届きます。購入から期間が空くため、忘れずに納税資金を準備しておきましょう。
住宅購入時に住宅ローンを組む場合は、事務手数料や保証料がかかります。金融機関によって費用は異なるため、商品の内容とあわせて比較検討しましょう。
注文住宅の家の広さと建築費の平均は?

2021年度のフラット35利用者調査によると、注文住宅の広さと建築費の平均は以下の通りです。
地域 | 住宅面積(平方メートル) | 建築費(万円) |
---|---|---|
全国 | 123.8 | 3,569.7 |
首都圏 | 123.8 | 3,896.0 |
近畿圏 | 127.1 | 3,775.7 |
東海圏 | 123.5 | 3,650.4 |
その他地域 | 123.1 | 3,368.7 |
参照:フラット35利用者調査
どのエリアであっても120平方メートル程度の広さの注文住宅を建てる際は、3000万円中盤から4000万円ほどの費用がかかると考えましょう。
ハウジングステージの総合住宅展示場で注文住宅の見学・相談を

注文住宅を建てる際は、ハウスメーカーが建てている実際の住宅を見てイメージを掴むことが大切です。そのためにも、住宅展示場でモデルハウスを見学しましょう。
ハウジングステージでは、東京、埼玉、神奈川、群馬で住宅展示場を展開しています。住宅展示場では、ハウスメーカーの担当者に家づくりの相談もできるため、効率良く情報収集が可能です。
まとめ

本記事では注文住宅の相場について解説しました。注文住宅は広さやグレードによって価格が異なり、1000万円以下で建てることも可能です。
自身の年収や家族構成をもとに、どの程度の予算が必要かを把握しましょう。なお、建築費以外に土地の購入費用や手続きの諸費用もかかるため、すべての費用を踏まえた資金計画を立てる必要があります。
住宅を建てるエリアによって必要な予算は異なるため、住宅展示場などでモデルハウスを見学しながら、ハウスメーカーの担当者に相談してみるのがおすすめです。
執筆・情報提供
岡﨑渉(おかざきわたる)

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この記事はハウジングステージ編集部が提供しています。